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NTT・NTTドコモビジネスとMujinの資本業務提携について

update:
株式会社Mujin
~通信・クラウド・AI技術とロボット制御技術を融合し、フィジカルAI・ロボットの高度化を加速~



 NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)とNTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、東京都千代田区、代表取締役社長:小島 克重、以下「NTTドコモビジネス」)は、独自のフィジカルAIとデジタルツイン技術で製造・物流現場のDXを手掛ける株式会社Mujin(本社:東京都江東区、CEO 兼 共同創業者:滝野 一征、以下「Mujin」)と2025年12月1日、資本業務提携(以下、本提携)を締結いたしました。
 本提携により、NTTグループの先端技術や、AI時代に最適化されたプラットフォームおよび統合的なインテグレーションと、Mujinのロボット知能化および工場・倉庫全体のデジタルツイン※1を実現する「MujinOS」※2に代表される制御技術・実装ノウハウを組み合わせることで、安心・安全なロボット自動化ソリューションの提供や、フィジカルAIによる自律的な自動化社会の実現を進めてまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/43510/32/43510-32-3b81d7f3f7a804e3f9d9edc78857729f-672x316.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


1. 提携の背景と目的
 ロボット自動化市場は、世界的な人手不足やインフレーションによる人件費の高騰、AI技術の進化等を背景に、今後も飛躍的な成長が見込まれています。特に物流・製造領域においては、EC市場の成長や製品ライフサイクルの短命化に伴い、多品種少量生産に対応できる低コストで柔軟な自動化が求められています。これらの課題に対応するため、決まった動きを繰り返すだけの従前のロボットではなく、多くのセンサーを駆使し、ロボットが自ら感じ、考え、環境の変化に対して自律的に動作する「知能ロボット」の需要が急増していますが、その実現には、膨大な情報をリアルタイムに制御処理できる高度なロボットプラットフォームが必要になります。
 そのニーズに対しMujinは、独自の高度な認識、動作計画、リアルタイムデジタルツイン技術を駆使して、産業オートメーションに一貫性、インテリジェンス、拡張性をもたらす、統合型オートメーションプラットフォーム「MujinOS」を開発し、世界に展開しています。様々なロボットとそれらを統合制御する倉庫管理システムを単一のオペレーションシステムに統合することで、MujinOSは複雑なシステムインテグレーションを不要にし、信頼性の高い自動化ソリューションを迅速に導入することを可能にしています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/43510/32/43510-32-734a8d53ae3f39afadf63fef35ad9322-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
花王株式会社様 豊橋工場で稼働するMujinの自動化ソリューション

 MujinOSに代表されるデジタルツインシステムは、フィジカルAIの計算に必要な膨大な情報を、現実世界のあらゆるロボットやセンサーから常時リアルタイムに収集するため、今後その運用データ量は膨大になり、データの管理と活用は重要な課題となりつつあります。こうした変化の中で、自律型知能ロボット社会のパフォーマンス最大化や、高度化するサイバーリスクへの対処のためには、ネットワークを含めたAIインフラの重要性が一層高まっています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/43510/32/43510-32-bef20c48ab14bd3de841aa5c3162537b-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 そこで、NTTドコモビジネスは、AI時代に最適な次世代ICTプラットフォーム(AI-Centric ICTプラットフォーム)構想を掲げています。多様なセキュリティ機能とネットワーク機能を統合した、高品質で柔軟性のあるNaaS(Network as a Service)※3をはじめ、データセンター、マネージドサービスなどを提供し、Mujinとともに安心・安全なロボット自動化ソリューションの実現をめざしてまいります。
 さらに、NTTグループは中期経営戦略において「データ・ドリブンによる新たな価値創造」を掲げ、社会・産業のDXおよびデータ利活用の強化(AI・ロボットの活用)を推進しています。光技術を軸としたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想をはじめ、生成AI(LLM、ワールドモデル※4等)、HRI(human-robot interaction)技術※5などNTTが有する先端技術と、Mujinのロボット制御技術を融合し、製造・物流業界にとどまらず多様な産業で自律的な自動化・フィジカルAIを実現し、人手不足や生産性向上などの社会全体の課題解決に資する新たな価値創出に取り組んでまいります。

2. 本提携の内容について
(1)資本提携の内容
 NTTとNTTドコモビジネスよりMujinに対して第三者割当増資を通じて出資

(2)業務提携の内容
 NTT、NTTドコモビジネスとMujinは、本提携を契機に、製造・物流領域における工程自動化やIoT化、フィジカルAI化に向けた取り組みを加速させるとともに、NTTの先端技術とMujinのロボット制御技術の掛け合わせによる新たな価値創出をめざします。
具体的な取り組みは以下の通りです。

1. デジタル基盤とロボット技術を融合した物流・製造領域向けのソリューション提供
 - NTTグループとMujin双方の顧客基盤ならびにチャネルを活用した新たなビジネス機会の創出
 - NTTグループとMujin双方のアセットを活用した新たなロボット自動化ソリューション、および製
  造・物流業務向けDXソリューションの開発、提供
 - NTTグループとMujin共同での製造・物流業務やデジタル基盤(ネットワーク・セキュリティ・ク
  ラウド等)に関するコンサルティングやデジタルBPO(R)※6サービスの提供

2.両社の強みを活かした事業領域の探索
 - Mujin OSをベースに、生成AIやHRI技術の活用により、ロボットの自律性・柔軟性をさらに拡張
  することによる新たな事業領域の探索

※1:デジタルツインとは、現実世界から集めたデータを基にデジタルな仮想空間上に双子(ツイン)を構築し、様々なシミュレーションを行う技術です。
※2:MujinOSとは、特定のハードウェアに依存せず、様々なロボットを知能化制御できる共通ロボットOSです。全てのMujinシステムはWebUI(ブラウザ)によりネットワークに接続され、現場で起きる動作・稼働状況・在庫・エラーなどのあらゆるデータをリアルタイムで吸い上げ、その生データを基に“止まらない・最適な運用”のための改善や経営判断を可能にしています。詳細は、下記リンクをご覧ください。
https://www.mujin.co.jp/mujin-os/
※3:NaaSとは、ネットワークや付随するセキュリティ機能などをクラウドサービスのように提供するもので、ユーザーはサブスクリプション型で利用できます。NTTドコモビジネスではネットワーク組込型のセキュリティを備えたセキュリティ統合型NaaS「docomo business RINK(R) WANセキュリティ」および「docomo business SIGN(TM)」、「docomo business APN Plus powered by IOWN(R)」を提供しています。
※4:ワールドモデルとは、外界の物理法則や因果関係を学習し、自身の行動による未来の状態変化を予測可能にする仕組みです。
※5:HRI(human-robot interaction)技術とは、人間とロボットとの対話や協働、 行動支援等を意図したロボットの外部認識・意思決定等を実現する仕組みです。
※6:デジタルBPO(R)(Digital BPO(R))とは、BPO業務と各種テクノロジーを融合したお客さま業務の変革を支援するサービスの総称で、トランスコスモスの登録商標です。

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