一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、優れたスマートマニュファクチャリングの実践を称える「ものづくりトランスフォーメーション賞(略称:MzX賞)」をこのたび創設します。
本賞は、国内外で事業を展開するものづくり企業やものづくり関連企業を対象に、デジタル技術を駆使してマニュファクチャリングチェーン全体を最適化し、QCD(品質・コスト・納期)の向上をはじめとする改善・変革を実現した事例を顕彰するものです。
日本の製造現場は、設計・開発の高度化および複雑化が進む一方で、人手不足が深刻化し、これまで以上に高効率かつ持続可能な生産体制の確立が求められています。
このような環境のなか、製造業の全体プロセス(マニュファクチャリングチェーン)を最適化するためには、デジタル技術の積極的な活用が不可欠です。生産性やサービスレベルの向上への寄与のみならず、従業員の働き方改革や、新たなサービス・産業の創出にも大きく貢献する可能性を有しています。
小会は、「世界をリードする日本のものづくりを目指す」という理念のもと、製造業の持続的発展を支援する取り組みを推進しています。現在日本の製造業は、これまでの「つくる」に留まらず、企画・設計・開発からサービスまで、デジタル技術を活用し製造業全体の各プロセスを最適化する視点が求められるようになりました。
こうしたことを背景に、小会では各社におけるスマートマニュファクチャリングの取り組みを正当に評価し、日本のものづくり産業の変革を後押しすることの必要性を感じ、本賞創設に至りました。
本賞は2026年1月から4月まで応募を受付、同年12月に受賞者を決定。2027年2月に受賞者発表、および表彰式を実施する予定です。
小会では、企業の経営課題解決のための一助になるべく、「GOOD FACTORY賞(R)」、「第一線監督者の集い」、「JMAQA AWARDS」といった表彰制度を設け、他社の範となる優良な企業や取り組みを顕彰しています。本賞についても成果を広く公開し、日本の製造業の発展に寄与していきます。
■「ものづくりトランスフォーメーション賞(MzX賞)」公式サイト
https://monoxaward.jma.or.jp/■「ものづくりトランスフォーメーション賞(MzX賞)」概要
名称:ものづくりトランスフォーメーション賞略称:MzX賞 = Monozukuri X(トランスフォーメーション)賞
本賞の要旨
1.デジタル技術を主に活用し、ものづくりのレベルを向上している事を評価
2.経営環境や戦略に応じ自社としてのゴール(レベルを決める)を柔軟に設定
3.ゴールのレベルや範囲は相対的に良し悪しを評価せず特性に応じて設定
4.評価は計画だけでなくプロセスやしくみを重点に評価
5.チェーンでの評価を重視し、企業やそのチェーンとしての競争力を高める
本賞の意義(結果として得られるもの)
1.受賞企業のマニュファクチャリングチェーンに対する客観的評価
2.改革・改善の次の打ち手の明確化・変革の加速化・持続可能なものづくり実現
3.企業イメージアップによるブランド向上や人材確保など
■応募要項
- 応募資格国内外で事業を展開するものづくり企業及びものづくり関連企業
応募は1社単独でなく、協力会社など連携した数社で応募することも可能
- 表彰対象
「プロダクションチェーン」「サプライチェーン」「エンジニアリングチェーン」「サービスチェーン」において、変革に向けて顕著な取り組みを行なっている事例
- 賞の種類
1.プロダクションチェーン優秀賞
生産プロセス全体の最適化と効率向上を実現し、品質やコスト競争力を高めている企業。OEE(設備総合効率)の向上、ダウンタイムの削減、不良率の低減など、生産効率や品質向上に関する指標において、優れた成果や継続的な改善を実現している企業
2.サプライチェーン優秀賞
サプライチェーン全体を可視化・最適化し、供給網の強靭化や効率向上に寄与している企業。在庫回転率の向上、SCMコストの削減、リードタイム短縮など、サプライチェーン最適化の指標において優れた実績や進捗が見られる企業
3.エンジニアリングチェーン優秀賞
製品開発や設計工程において、デジタル技術を活用し、開発効率や設計精度を向上させている企業
4.サービスチェーン優秀賞
製造業におけるサービス提供の高度化を推進し、顧客への価値提供を最大化している企業
5.ものづくりトランスフォーメーション大賞
審査委員会において、その年の優秀賞の中で優れた企業
- 受賞件数
5~10件程度/年(審査委員会の決定による)
- 審査機関
有識者、およびSMD作成に従事した専門家(コンサルタント)にて構成された、日本能率協会が設置する「ものづくりトランスフォーメーション賞 審査委員会」
- 審査方法
応募企業は、提出書類において、審査対象とするチェーン(「プロダクションチェーン」「サプライチェーン」「エンジニアリングチェーン」「サービスチェーン」)を選定の上、申請するものとします。その後、以下のフローにより審査を実施します
1.審査フロー:1)書類審査1. 2)書類審査2. 3)現地審査
2.書類審査
・書類審査1.:A4の2ページ程度(なりたい姿・現状課題・取り組み)
・書類審査2.:A4の40ページ程度。提出された書類に基づき、各チェーン、および
アピールポイントについて、審査要件(以下の項目7)に基づき一次審査を実施します
3.現地審査(プレゼンテーションおよび現場審査)
書類審査通過後、対象となる工場・事業所・関連部門などへの現地訪問を行い、実地でのヒアリング・検証を実施します。内容は応募時に選択した重点アピール項目を中心とした取り組みの詳細説明および質疑応答を実施します
なお、全審査工程を通じ、応募企業の創意工夫、プロセス、成果、継続性および将来性を総合的に評価します
- 審査要件
「計画の妥当性」、「実行の確実性」「技術の有効性」、および「成果の実効性」「持続的発展性」の5つの項目について、総合的に審査を行ないます
- 受賞後の公表
(1)表彰式および事例発表
1.表彰式は東京で実施。表彰式にはエントリー企業の代表者1名および当該活動の実施責任者1名の計2名以上の出席が必要です
2.表彰式の開催に伴い受賞企業代表者による受賞記念講演会を開催します(必ずご出席願います)この受賞記念講演会は、広く外部に公開します
(2)新聞・雑誌への受賞記事掲載
1.受賞理由や概要は記者発表会で広く公表します。なお、この記事広告の製作にあたっては、受賞各社にロゴのご提供など、版下作成のご協力をお願いします
2.JMAの会員向け機関誌に同様の内容を掲載します
3.工場・事務所の所在地域のメディアにニュースリリースを提供し、地域の人々にも広く受賞を公表します
(3)ものづくりトランスフォーメーション賞のホームページで受賞記事を紹介します
- 特典
・受賞の記念盾と表彰状(日本文・英文)を贈呈します
・JMA主催の各種イベントにて講演や展示をいただけます
- 応募の条件(※必ずご確認ください)
(1)審査に関わる費用はかかりません
(2)受賞された場合、東京で行われる受賞式に必ずご出席いただき、受賞内容についてご発表いただきます。その際の交通費、宿泊費などにつきましては、各社にてご負担いただきます
(3)受賞された場合、新聞各社およびJMA広報の取材などに応じていただくことがあります
(4)受賞された場合、自社の広告、パンフレットなどにものづくりトランスフォーメーション賞のロゴなどを使用されるときは、事前に必ず事務局の許可を得てください
- 今後の予定
(1)エントリー受付開始:2026年1月開始
(2)応募の締切:2026年4月
(3)書類審査1.の提出締切:2026年5月 → 通過連絡 6月中
(4)書類審査2.の提出締切:2026年7月 → 通過連絡 8月中
(5)現地審査:2026年9月~11月
1.1社につき、現地審査は正味1日(原則9:30~16:30)
2.日程については、別途調整させていただきます
3.審査委員2名、事務局1名(JMA職員)
(6)最終判定・受賞決定:2026年12月
(7)事例講演資料の準備:2026年12月(~2027年1月)
(8)新聞記事広告の準備:2026年12月
(9)表彰式・懇親会・事例講演会のご案内 2027年1月
(10)新聞記事広告:2027年1月
(11)表彰式・講演会:2027年2月
※スケジュールは変更になる場合があります
- 備 考
(1)受賞に至らなかったエントリー企業は公表しません
(2)受賞の有無に関わらず、応募工場・事業所には、評価の視点とこれから取り組むべき課題を「審査所見」にまとめ提供します
(3)応募申込書、審査書類などの締切日は厳守願います。合否判定の「参考」となります
(4)受賞企業におかれましては、日本能率協会が主催する講演会での事例発表や事例見学などにご協力頂くいただくことがあります
- 応募先(事務局)
一般社団法人日本能率協会 ものづくりトランスフォーメーション賞事務局
〒105-8522 東京都港区 芝公園3-1-22
TEL:03-3434-1410/FAX:03-3434-3593
【 本件に関するお問い合わせ先 】
一般社団法人日本能率協会
ものづくりトランスフォーメーション賞 事務局 E-mail:seisan@jma.or.jp























