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project44 、「海上輸送概況レポート(2025年版)」を発表:2025年のグローバル海上輸送コンテナ取扱量は年初来で13%減少

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project44
project44 の半期レポート「海上輸送概況」は、2025年が関税ショックや抜港や航路の変動に揺れつつも、回復の兆しが見え始めた一年であったことを明らかにしています。



米国シカゴ/東京 - 2025年12月9日 - project44 は、最新の「海上輸送概況レポート(2025年版)」を発表し、近年で最も変動の大きかった2025年において、世界の海上貿易がどのように推移したかをデータに基づいて分析しました。本レポートは、関税、労働争議、地政学的リスクが世界中の貨物流動を直撃し、グローバルサプライチェーン全体に深い構造変化への対応を迫ったことを明らかにしています。世界のコンテナ取扱量は年初来で13%減少し、米国の中国からの輸入は27%減少しました。一方で、輸送モードや市場をまたぐ俊敏性、多様化、デジタル連携に支えられた新たなレジリエンスの兆しもデータから読み取れます。

- 米中間の関税エスカレーションが海上輸送フローを大きく変える中、キャリアは数百件の航海キャンセルを行い、太平洋横断航路の運航キャパシティの再配置を行いました。欧州向け航路でも、インフレ下での消費需要の低迷と大型メガシップ(超大型コンテナ船)の導入により供給力と需要の不均衡が拡大し、その結果として抜港が増加しました。
- 一方で、荷主、特に製造企業および小売企業は中国依存を低減するためにソーシング戦略の見直しを加速し、迅速に適応したことが見受けられます。その結果、インドネシアおよびタイから米国への輸入は30%以上増加し、一方で中国-米国航路は27%減となるなど、調達・輸送パターンの再編が進んでいます。project44のデータが示しているのは、世界貿易の縮小ではなく、その再配分という実態です。
- 変動が続く中でも、回復と再調整の兆しが見られます。パナマ運河では干ばつからの回復によりコンテナ取扱量が37%増加し、状況が安定すれば航路がいかに迅速に回復し得るかを示しました。一方、スエズ運河は地域紛争による不確実性の影響で依然として低調で、グローバルロジスティクスの脆弱性を浮き彫りにしています。


これらの変化を総合すると、調整と多様化を続けながら、実際の業務面でのオペレーショナル・レジリエンスの姿が再定義されていく動的なネットワークの実像が浮かび上がってきます。

Better Supply Chainの創業者 であるバート・デ・ミュンク氏は次のように述べています。「2025 年は、レジリエンスとは “計画を持つ” ことではなく、その計画を柔軟に変える “インテリジェンスを持つ” ことだと証明しました。今年成功した企業は、起きていると仮定していたことではなく、実際に何が起きているのかをリアルタイムで把握するインサイトを備えていました。変化をいち早く察知し、迅速に再配分し、確信を持って実行できた企業こそが、新たな競争優位性を確立しています。」

project44の2025 年版「海上輸送概況レポート」は、急激に変化する貿易政策、地政学リスク、労働問題、生産・輸送パターンに直面するサプライチェーンの意思決定者に向け、必要なインテリジェンスを提供する取り組みの一環です。これらの洞察は、組織が混乱を予測し、ソーシング戦略や航路計画を環境の変化に合わせて見直し、よりレジリエントなグローバルオペレーションを構築できるよう支援します。

project44海上輸送概況レポート(2025年)
https://shorturl.at/WppNu



project44について
project44は、現代サプライチェーンのための意思決定インテリジェンス・プラットフォームです。project44プラットフォームが提供するマルチエージェント・オーケストレーションは、分断されたロジスティクス管理を統合的なインテリジェンスへと変革し、グローバルサプライチェーン・オペレーションに確実性をもたらします。
インテリジェントな輸配送管理ソリューション、エンド・ツー・エンドの可視化、ヤード管理、そしてラストマイル・ソリューションを通じて、project44は製造業、自動車、小売、ライフサイエンス、食品・飲料、消費財(CPG)、石油・化学・ガスなど、1,000を超える主要ブランド企業の年間15億件以上の出荷データを接続しています。
詳しくは project44.com/ja/ をご覧ください。

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