アニメ「薬屋のひとりごと」と日本薬剤師会が協業し、3月から配布している「コラボおくすり手帳」が、フリマサイトで多数転売されています。

 こうした転売は本来の目的に反するとして、アニメ「薬屋のひとりごと」は公式ホームページやSNSを通じて、転売や購入を控えるよう呼びかけています。

 フリマサイトを見てみると、たしかに転売が行われており、ざっと見ただけでも出品数は十件以上。中には複数冊まとめて出品されているケースも散見されています。

転売はざっと見ただけでも数十件以上

 アニメ「薬屋のひとりごと」と日本薬剤師会のコラボおくすり手帳は、主人公・猫猫(マオマオ)の描き下ろしイラストを表紙に採用し、合計113万部を制作。単なる配付・販売はせず、3月より順次、薬局において処方箋に基づき調剤した医薬品を記録するために活用されることとなっていました。

アニメ「薬屋のひとりごと」と日本薬剤師会のコラボおくすり手帳

 この記録により、医師、歯科医師や薬剤師がどのようなおくすりを、どのぐらいの期間使っているかなどを確認したり、他の病院や診療所などでおくすりをもらうときにも、同じくすりが重なっていないか、注意が必要な飲み合わせなどがないかの確認を行うための手帳であり、その重要性の訴求を目的として今回のコラボが実現したといいます。転売によって誰かの利益になるためではないことは明らかです。

 アニメ公式は転売の実態を「大変残念」とし、「コラボおくすり手帳の転売はおやめ下さい。また、転売されているコラボお薬手帳の購入もお控えください」と強く注意を呼びかけました。

 「薬屋のひとりごと」は、日向夏さんによる同名のライトノベルを原作とする、日本のテレビアニメ作品。後宮を舞台に「毒見役」(薬師)の少女・猫猫が、様々な難事件を解決する、シリーズ累計3800万部突破の大人気「後宮謎解きエンタテインメント」。日本テレビ系列にて「第2期」が2025年1月10日より放送中です。

<参考・引用>
「薬屋のひとりごと」アニメ公式X(@kusuriya_PR
「薬屋のひとりごと」公式HP「日本薬剤師会様とのコラボお薬手帳に関して
公益社団法人日本薬剤師会 2月21日発表プレスリリース

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

(山口弘剛)