ゲームセンターのメダルコーナーで、ジャラジャラとあふれ出るコインの山にロマンを感じたことはありませんか?あの興奮を自宅のデスクで再現できる(かもしれない)カプセルトイが登場しました。
エールから発売された、その名も「LUCKYメダルゲーム」(1回500円)。カプセルトイでありながら「USB Type-C給電」で動くという、ガジェット好きの心もくすぐるこのアイテム、果たして本当にメダルゲームとして遊ぶことはできるのか?実際に入手してその実力を検証してみました。
カプセル自販機のディスプレイを確認すると、ラインナップはRED(カジノ)、YELLOW(メダルクエスト)、BLUE(海秘宝)の全3種。どれが出ても機能的に差はないようですが、盤面のデザインが異なります。
いざ回してみたところ、筆者は「YELLOW(メダルクエスト)」をゲットしました。商品はカプセルレス仕様で、入手と同時にその黄色の筐体がお目見えします。盤面にはドット絵の勇者やスライムのようなモンスターが描かれており、レトロゲーム風の挿絵が特徴です。
■ 組み立ては不要 買ってすぐに遊べる親切仕様
組み立てはほぼ不要で、透明なドームを外した後、取扱説明書などを取り出し、ランナーからメダルを切り離すだけ。シール貼りなどの面倒な作業がないのは嬉しいポイントです。
そして、裏面にはちゃんと「USB Type-Cポート」が。最近のカプセルトイは進化していますが、ボタン電池ではなく外部給電、それもType-Cというのはなかなか珍しい仕様です。なお、ケーブルは付属しておらず、充電式でもありません。遊ぶときは常時電源に接続する必要があります。
サイズ感は非常にコンパクトで、手のひらにポンと乗る大きさです。質感はプラスチックで、一般的なカプセルと同様であるものの……メダルゲームとしてはややチープ……と言わざるを得ないといったところでしょうか。
付属のメダルは全部で16枚で、直径は約1cmとかなり小ぶり。紛失したら最後、見つけるのはなかなか困難でしょう。使わないときはサイドの引き出しにしっかり保管しておくことをオススメします。
■ いざメダル投入 実際に遊んでみる
さて、いよいよケーブルを挿し、通電!するとすぐさま、プッシャー(押し出す台)がウィーン、ウィーンと前後に動き出しました。光ったり音が鳴ったりするギミックはなく、ひたすら物理的に動くのみ。気になる駆動音ですが、「ウィーン」というモーター音はそこそこ主張が激しいです。静かなオフィスで隠れて遊ぶのは難しいかもしれません。
3つある投入口から順々に小さなメダルを投入すると、しっかりとプッシャーが押し出し、手前の穴へと落ちてきます。動作自体はスムーズで、メダル詰まりも起きませんでした。
しかし、ここで問題が。付属メダルが16枚しかないため、ゲームセンターのような「ジャラジャラと雪崩のように落ちる快感」を味わうには、圧倒的に弾数が足りません。ちまちまと入れては、パラ……と1枚落ちる。そんな詫び寂びを感じるプレイ感です。
なにか他のもので代用できないか?考えてみたものの、直径1cmのメダル状のものは思い当たらず。この筐体は、あくまで専用メダルで遊ぶストイックな仕様のようです。
■ 卓上のメダルゲームとしてロマンはあるが……あともう一声欲しかった
500円で電動プッシャーゲームが手に入るという点では、非常に夢のある商品です。普段はインテリアとして置いておき、時間のある時に少し遊んでみる……といった使い方をする分には良いガジェットでしょう。
ただ、ゲームとしての爽快感を求めると、メダルの枚数不足や、カラーバリエーションごとのギミック差(現状は台紙の違いのみ)がない点など、「あともう一声!」という惜しさを感じました。もしも次回作があるならば、こうした点が改善されれば、評価はガラリと変わるかもしれません。
<参考・引用>
YouTubeチャンネル「エールカプセルトイ」
(山口弘剛)




















































