ブランドを「WD」に刷新し、100TB超のHDDへのロードマップ、性能・電力を最適化したハードドライブの革新、そしてストレージの経済性と顧客の価値実現への時間を再定義するインテリジェント・プラットフォーム・ソリューションを発表
主なハイライト:
- 大容量ロードマップの加速:世界最大容量となる40TB1 UltraSMR ePMR HDD が現在、顧客的確性評価の段階に。HAMR HDDは、ハイパースケーラーの顧客との評価を継続的に行い100TB超へと拡大。技術開発の道筋を重複(ePMRとHAMR)させることで、顧客に対し、中断のないスムーズな移行を可能にする選択肢と柔軟性を提供。
- 新パフォーマンスドライブ技術:「高帯域ドライブ」および 「デュアルピボット」設計技術により、帯域幅を2倍(将来的には最高8倍まで)、IO性能を最大2倍に向上し、HDDの経済性を維持しつつAIワークロードを支援し、フラッシュへの依存を低減。
- 電力最適化における革新:消費電力を20%削減する新しい電力最適化HDDにより、ウォームストレージとコールドストレージの差を縮小し、TCO削減と低コスト階層の構築を可能にし、AI規模のデータの持続可能性を向上。
- プラットフォームの拡張:新たなインテリジェント・ソリューションにより、オープンAPIソフトウェアを通じて、急速に拡大するAI顧客にハイパースケールのストレージ経済性を提供し、既存のアーキテクチャを中断することなく、導入を迅速化。
- WDの新時代:AIおよびクラウドの売り上げが90%を占める中、AI駆動のデータ経済におけるストレージインフラのパートナーとしてのポジションを再構築。HDD専業の企業として、新ブランドおよび変革を反映した新たな財務モデルによる強力な実行力と財務実績を保持。
ウエスタンデジタル(Nasdaq: WDC)は本日、Innovation Day 2026において、AI需要に対応するハードドライブを刷新する、顧客中心の新たなストレージロードマップを発表しました。これにより、AI駆動のデータ経済における戦略的なストレージインフラのパートナーとしての地位を、一層強化します。本発表は、WDの根本的な事業変革が、拡張性のある容量、画期的な性能最適化、電力効率の向上、そしてコスト効率に優れた経済性を備えるインテリジェント・プラットフォームAPIを含む、新世代ストレージ技術を可能にしたことを示しています。
AIが膨大なデータを生成する中、データストレージへの需要は急激に高まっています。こうした状況に応えるため、WDは顧客のニーズ、とりわけ実証された信頼性と経済性を備えた容量、性能、電力効率、そして顧客の事業を中断しない迅速な認証に注力してきました。Innovation Dayでは、これらの重要な顧客要件に対応しながら大規模に提供可能な技術が、紹介されています。
本日の発表は、WDにとって新時代の幕開けを示すものです。過去1年間で当社は、複数年にわたる取り組みに基づく長期的な顧客パートナーシップへの転換、規律ある実行による卓越した業務で粗利益を前年比で2倍超に拡大、意思決定を加速させるリーダーシップの刷新による企業文化の変革といった戦略的施策を完了しました。これらすべてがWDの成功を後押しし、2025年にはNasdaq 100への採用およびS&P 500の上位パフォーマーの一社としての評価につながりました。さらに、今後3~5年における当社の新たな見通しを反映した財務モデルも公開されました。当該モデルは investor.wdc.com にて、ご覧いただけます。
この勢いの集大成として、現在「WD」として知られている当社は、データセンターを想起させるビジュアルを取り入れ、AI駆動のデータ経済に不可欠なストレージインフラを提供する企業への変革を表現する新たなブランディングを発表しました。
容量の革新:100TB超への明確な道筋
WDは、ePMR(エネルギーアシスト垂直磁気記録)およびHAMR(熱アシスト磁気記録方式)を活用したデュアル技術リーダーシップ戦略を強化し、世界最大容量となる40TB UltraSMR ePMR HDD が2社のハイパースケール顧客において現在、的確性評価の段階にあり、量産は2026年後半に予定していることを発表しました。また、WDのHAMR HDDについても、2社のハイパースケール顧客と的確性評価を進めており、2027年量産立ち上げを予定しています。
WDは、HAMRの技術革新を活用することで、消費電力を増加させることなくePMRを60TBまで拡張し、HAMRは2029年までに100TBへと拡張します。このデュアルパス戦略は、ePMRとHAMRの両技術が共通のアーキテクチャ上に構築されていることから重要な優位性を持ち、製造効率や歩留まりの向上、ならびに顧客にとってよりスムーズな製品移行を可能にします。
その結果、これまでにない柔軟性が実現します。ハイパースケーラーおよびエンタープライズの顧客は、予測可能な容量計画とシームレスな拡張を前提に、自社のタイムラインに合わせていずれの技術も採用することができます。強制的な技術移行やインフラの中断なしに、既に信頼のあるアーキテクチャを基盤とした、継続的かつ加速的な容量成長が可能となります。
HDDのパフォーマンス・アーキテクチャ:QLCフラッシュとの差を縮小
AIワークロードの性能要件に対応するため、WDはHDD性能を根本から再定義する業界初の2つの革新技術を発表しました。これらは従来フラッシュ専用と考えられていたワークロードにも対応します。フラッシュが依然として高コスト(HDDの6~10倍)および耐久性の制約を抱える中、経済性を損なうことなく、速度と容量のバランスをとった新たな性能階層を創出します。
- 高帯域ドライブ技術は、複数のヘッドが複数のトラックから同時に読み書きを行うことを可能にし、消費電力を増加させず、従来のHDDと比較して最大2倍の帯域幅を実現します。本技術は将来的に最大8倍の帯域幅へと拡張する明確な技術開発の道筋があり、すでに顧客による検証のため提供が開始されています。
- デュアルピボット技術は、独立して動作する2つ目のアクチュエータを別の回転軸(ピボット)に追加することで、3.5インチドライブ内において、最大2倍のシーケンシャルIOの向上を実現します。これは、容量を犠牲にし、顧客側で大規模なソフトウェア変更を必要としていた従来のデュアルアクチュエータ設計とは異なるものです。デュアルピボットによりディスクの間隔を縮小できるため、1ドライブあたりのプラッター数を増やし、総容量の向上が可能となります。
これらの技術を組み合わせることで、WDはシーケンシャルIOを全体で最大4倍に向上させ、顧客が現在使用しているTBあたりの相対的なIOを維持したまま、100TB HDDの提供を可能にします。これにより、容量拡張に伴ってSSDの導入を増やしたり、サービスを再設計したりする必要が低減されます。
高帯域ドライブ技術は既に顧客向けに提供されています。デュアルピボット技術を採用したHDDは現在開発中で、2028年に提供開始予定です。
電力最適化HDD:ウォームとコールドAIデータ階層の架け橋
AIの学習および推論によって、膨大で価値の高いコールドデータが生成されていますが、これらのデータは数時間ではなく、数秒でのアクセスが求められます。このような頻繁なアクセスは、テープには不向きでありながら、従来の容量重視のドライブではコストが高すぎるという課題があります。WDの電力最適化HDDは、顧客が現在利用している3.5インチのフォームファクタを維持したまま、サブセカンドアクセスのストレージ階層を確保しつつ、消費電力を削減することで顧客の運用コスト低減を実現する、専用設計のソリューションとしてこの課題に対応します。
これらのドライブは、ランダムIOを最小限に抑える代わりに、より大容量と消費電力の大幅な低減を実現する、コールドデータに最適な設計とすることで、ウォームストレージとコールドストレージの階層間に存在する差を縮小し、AIデータを大規模かつ経済的に持続可能な形で保存することを可能にします。電力最適化ドライブの顧客的確性評価の開始は、2027年を予定しています。
プラットフォームの拡張:複雑性を低減し、顧客の価値実現までの時間を短縮
中規模顧客が、ハイパースケーラー級のリソースを持たないまま、同等の課題に直面していることを踏まえ、WDはプラットフォーム事業の拡張を発表しました。これにより、ハイパースケーラーのストレージ経済性をより幅広い顧客層へ提供します。この拡張には、オープンAPIを通じたインテリジェントなソフトウェアレイヤーの開発が含まれており、2027年度の提供開始を予定しています。これにより、200ペタバイト超の規模を持つ企業が、現在ハイパースケーラーが享受しているものと同等のストレージ効率および経済性を実現できるようになります。
このインテリジェントなソフトウェアレイヤーは、WDのUltraSMR、ePMR、HAMR HDD、フラッシュのプラットフォーム全体にわたってストレージ革新の導入を加速するとともに、量産までの時間を大幅に短縮し、ストレージ階層全体における評価リスクを低減します。AI規模のワークロード向けストレージインフラの導入を簡素化することで、WDはアーキテクチャの変更を伴うことなく、価値実現までの時間を変革し、WDの次世代のクラウドおよびエンタープライズの顧客に対して、ハイパースケール経済性への明確な道筋を提供します。
WD最高経営責任者であるアーヴィング・タンは、次のように述べています。「この1年間、WDは実行能力と革新の加速に継続して注力してきました。その結果、AIに必要な要件に応えるハードドライブを再構想することができました。本日、私たちは、容量、拡張性、品質、性能向上、そして技術導入の容易さに対するお客様の需要にお応えし、お客様との深いつながりを反映した革新的な取り組みをご紹介します。」
WD最高製品責任者であるアーメド・シハブは、次のように述べています。「WD Innovation Dayは、お客様中心の事業変革とAI時代に向けた画期的な技術が交差した場です。私たちは、お客様がAIインフラを構築および拡張する方法を軸に、組織を編成しました。WDは、ストレージに関する固定観念に挑戦し、AI主導の成長を制限してきた複雑性とコストの障害を取り除きます。容量、性能、電力効率、そしてプラットフォームにおける革新によって、AI駆動のデータ経済におけるイノベーション・パートナーとして当社の地位を確固たるものにしています。」
IDCのハードディスクドライブ担当リサーチディレクターであるエド・バーンズ氏は、次のように述べています。「WDのInnovation Dayは、顧客インフラの需要を中心に、同社の戦略が本質的に変革されたことを示しました。その有効性は既に市場で実証されています。顧客がこれらのソリューションを導入しているのは、WDがAIインフラにとって重要な要素である、大規模かつ信頼性の高い容量、要求の厳しいワークロードに対応する性能、そして収益性を高める経済性を的確に解決しているからです。顧客中心のアプローチと運用面での規律を兼ね備えたWDは、今後も市場において有利な立場にあるといえます。」
WD Innovation Day 2026の録画およびプレゼンテーションは https://investor.wdc.com/からご覧いただけます。
画像等はこちら(パスワード:WesternDigitalxHighwire2026)よりダウンロード可能です。
WDについて
WDは、AI駆動のデータ経済を支えるストレージインフラを構築しています。55年以上にわたり、WDはデータをインテリジェンスへと変換するために必要な拡張性、信頼性、経済性を提供する革新の最前線に立ってきました。現在、WDは世界有数のハイパースケーラー、クラウドプロバイダー、エンタープライズと提携し、実証済みで大規模に信頼される耐久性の高い革新的なストレージプラットフォームを提供しています。これらすべては、エンジニアリングの規律と顧客志向を備えた当社の人材によって支えられており、組織が世界中のデータを安心して保存・保護・活用できるよう支援しています。WDの詳細については、LinkedInおよび www.wd.com をご覧ください。
1 1テラバイト(TB)は1兆バイト、1ペタバイト(PB)は1,000兆バイトに相当します。実際のユーザー使用可能容量は、動作環境により少なくなる場合があります。
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