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ウクライナ:紛争拡大・激化から4年、厳冬下で苦しみに耐える数百万の人びと

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ICRC


「過去4年間にわたる国際的武力紛争で、数百万ものウクライナ人の生活が一変しました」。赤十字国際委員会(ICRC)のピエール・クレヘンビュール事務局長は、5日間のウクライナ訪問を振り返り、寒さが厳しさを増す中で依然続く紛争に苦んでいる人びとについて語りました。

「ほぼすべての家族が、愛する人の死を経験し、負傷したり家を追われたりしてきました。身内が捕らわれたり消息が分からなくなったりしてもその安否がわからず、不安がピークに達しているなかで人びとは生き抜いています。痛みやトラウマが跋扈し、目にするもの耳にするものすべてが悲しく痛ましいのです」
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首都キーウでは、ウクライナで急増する人道ニーズをはじめ、捕虜や戦闘中に消息を絶った人びとなど、複数の重要課題について外務省や大統領府の高官およびウクライナ議会人権委員会と協議しました。また、すべての捕虜の訪問実現に向けて、安否を気遣う家族や当局とも面談し、アクセス確保に引き続き力を尽くすことを繰り返し述べました。

また、ウクライナ赤十字社の幹部とともに、同社が支援する暖房完備の施設にいる人びとの話も聞きました。最近の大規模攻撃で生活に欠かせないインフラが標的となり、国内の数百万もの人びとが暖房や電力をほとんど使えない事態に陥っています。

「壊滅的な紛争の現実の中で生きるウクライナの人びとと交わした多くの会話に、私は深く心を動かされました。戦闘によりインフラが破壊され、暖房や電力が数時間~数日使えなくなると、氷点下を大きく下回る気温は耐えがたいものとなります。弱い立場に置かれた人びと、たとえば高齢者や負傷者、そして家族を失い経済的に困窮する人びとにとっては特に深刻です」

事務局長はそのほか、ICRCが支援するキーウ地域臨床病院の身体リハビリセンターや、キーウ市医療センター熱傷診療科を訪れ、心身両面における紛争の影響について職員や患者と話しました。また、遺体の身元特定を支援する法医学施設の職員とも面談し、現行の紛争による重大な人的被害をはじめ、安否の知らせを待ちわびる多くの家族の存在や、一筋縄ではいかない過酷な法医学の仕事についてさらなる認識を深めました。「今回訪問した各事業の重要性、そして、リハビリや重度のやけどを負った患者の治療をはじめ遺体の取り扱いに至るまで、尊厳が徹底して尊重されるようにすることがいかに必要不可欠であるかを実感しました。悲しいことに、ロシア―ウクライナ間の国際的武力紛争の激化から生じる人道ニーズは、依然として膨大です。私たちは最も必要とされている支援を届けるために今後も力を尽くします」。

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キーウ地域臨床病院の身体リハビリセンターを訪問するクレヘンビュール事務局長(右)

ウクライナ西部リヴィウでは、ロシア人捕虜が拘束されていて、ICRCが定期的に訪問している施設の一つを訪れました。クレヘンビュール事務局長は、今回の訪問を締めくくるにあたり、国際人道法の尊重を徹底する重要性を繰り返し強調しました。ジュネーブ諸条約の締約国は、民間人を保護し、必要不可欠なサービスを提供する重要なインフラへのダメージや破壊行為そのものを制限し、すべての捕虜への完全かつ妨げのないアクセスをICRCに与える義務を負っています。

ICRCは2014年以降ウクライナに拠点を置き、現在では750人を超える職員が働いています。世界の紛争地で活動するICRCにとって、ウクライナは最大規模の活動の一つとなっています。
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