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ABB Robotics、NVIDIAと協業し産業グレードのフィジカルAIを大規模に展開

update:
ABB株式会社


- ABB Roboticsは産業向けフィジカルAIを実現するため、NVIDIA OmniverseライブラリをRobotStudio(R)に統合し、仮想トレーニングから実環境への実装での誤差を最大99%の精度で解消
- 2026年後半に提供開始予定の新ソリューション「RobotStudio HyperReality」は、生産規模拡張の速度と信頼性を抜本的に向上させ、最大40%のコスト削減と50%の市場投入期間短縮を実現
- Foxconnがコンシューマ向け電子機器の組立工程において、同ソリューションのパイロット運用を実施中
- NVIDIA GTCにおいて、ロボットによる労働力を供給する企業 WORKRが本ソリューションを活用し、米国内の製造業が直面する深刻な人手不足への対応を支援する事例を紹介
- 本協業の発表に関するオンライン記者会見を、2026年3月9日(月)(4:00 PM CET / 3:00 PM GMT / 11:00 AM EDT / 8:00 AM PT) に開催予定 - 参加登録および関連アセットのダウンロードはこちら



ABB Roboticsは本日、製造業が実世界のロボットアプリケーションにフィジカルAIを導入することを支援するため、NVIDIA OmniverseライブラリをRobotStudio(R)へ統合することを発表しました。


ABB Roboticsのプレジデント マーク・セグーラは次のように述べています。「本日、NVIDIAの高速コンピューティングおよびシミュレーション技術を活用し、シミュレーションと実世界のギャップを埋めることで、産業用AIとフィジカルAIを世界規模で実現するための最後の障壁を取り除きました。ABBロボティクスは、完全電動の産業用ロボット第1世代の開発から、RobotStudio(R) によるデジタルツインシミュレーションの推進、自律性と汎用性を備えた新世代モバイルロボットの創出まで、50年以上にわたり産業オートメーションの知能化をリードしてきました。今回のNVIDIAとの発表は、産業界にフィジカルAIを本格的に提供するものです」


この協業は、ABB Roboticsのプログラミング、設計、シミュレーションソフトウェアである RobotStudio と、NVIDIA Omniverse ライブラリが持つ物理的に高精度なシミュレーション能力を統合し、長年課題とされてきた“Sim-to-Real”( シミュレーションから実世界へ)のギャップを解消することに焦点を当てています。 開発者はデジタルツイン内でロボットをシミュレートし、フィジカルAIモデルをトレーニングするための合成データを生成できるため、あらゆる業種・規模の企業が様々な産業ワークフロー向けにAI駆動型ロボット導入することが可能となります。

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=DBlb8VPWaDM ]


RobotStudio HyperReality と名付けられたこのソリューションでは、生成される物理的に高精度なシミュレーションおよび基盤モデルが、実環境からのデータフィードバックによって常に最適化され、システムを継続的に改善します。これらのモデルは、産業が求める信頼性と精度をもって、世界中のあらゆる場所にある無数のABBロボットをトレーニングするために使用できます。


「産業分野では、仮想トレーニングとAI駆動型ロボットの大規模実運用とのギャップを埋めるため、物理的に正確なシミュレーションが必要です」と、NVIDIAのロボティクス&エッジAI担当バイスプレジデントであるディープゥ・タッラ氏は述べています。「NVIDIA OmniverseライブラリをRobotStudioに統合することで、ABBロボティクス独自の仮想コントローラ技術に高度なシミュレーションと高速コンピューティングをもたらし、あらゆる規模の製造業が複雑な製品を市場に投入するスピードを加速させます」


Sim-to-Realのギャップを解消
シミュレーションの精度と現実世界の照明、素材、環境との間にある長年の乖離は、”sim-to-real”ギャップとして知られています。 この格差は数十年にわたり、製造業が仮想世界で先進的な製造プロセスを設計・開発する能力を制限してきました。


NVIDIA OmniverseライブラリをRobotStudioに統合することで、ABBロボティクスは前例のないロボットシミュレーションと合成データ生成機能を提供します。これにより、高度な知能を持つロボットがこのギャップを最大99%の精度で埋めることが可能になります。ABB は、ハードウェアと同一ファームウェアで動作する仮想コントローラを有する唯一のロボットメーカーであり、これによりシミュレーションと実世界の動作をほぼ完全に一致させることができます。位置誤差を従来の 8~15mm から約 0.5mm に低減する ABB ロボティクスの Absolute Accuracy 技術と組み合わせることで、仮想環境・実世界いずれにおいても他に類を見ない高精度を実現し、高精度な産業用途にも最適な性能を提供します。


この革新的技術により、製造業は生産ラインの設計・テスト・最適化を仮想空間上で行うことが可能になります。これにより、セットアップおよびコミッショニングの時間を最大80%短縮し、物理的なプロトタイプを不要にすることで最大40%のコスト削減を実現します。また、コンシューマ向け電子機器のような複雑な製品においては、市場投入までの期間を50%短縮することができます¹。


ABB Roboticsはまた、同社の幅広いロボットポートフォリオにおいてエッジでのリアルタイムAI推論を実現するため、NVIDIA JetsonエッジコンピューティングプラットフォームをOmnicoreコントローラへ統合する可能性についても評価を進めています。今回の発表は、ABB RoboticsとNVIDIAが長年進めてきた協業の成果に基づくものであり、その中には、NVIDIA Jetson を ABBロボティクスのVSLAM自律移動ロボットへ統合した実績や、ギガワット規模のAIデータセンター開発などが含まれています。



(左から)ABB Robotics RobotStudio(R) シミュレーション、新しいRobotStudio(R) HyperReality、工場内の同一ロボットセルの実写画像。

ABB Roboticsの自律移動マニピュレータロボットが工場で稼働する様子を、RobotStudio(R) HyperRealityでシミュレーション

新ABBロボティクス RobotStudio(R) HyperRealityと、工場内の同一ロボットセルの実写画像との比較

ABB Robotics RobotStudio(R) シミュレーション(左上)と新しい RobotStudio(R) HyperReality(中央)の比較


新しいABB Robotics RobotStudio(R) HyperReality(左)と、同じロボットセルの実写画像との比較

ABB Robotics RobotStudio(R) シミュレーション(左)と新しい RobotStudio(R) HyperReality(右)の比較

カリフォルニア州に拠点を置くロボットによる労働力を供給する企業WORKRは、ABBロボティクスの技術を基盤とし、NVIDIA Omniverseライブラリを用いた合成データでロボットを訓練しています。このライブラリは、オペレーターがプログラミング知識を必要とせずに導入可能です。実写画像(右下)とシミュレーションの比較


実運用での活用事例
RobotStudio HyperRealityは、あらゆる規模の製造業の顧客に対し、幅広い業界と用途に向けてサービスを提供します。全世界 6 万人の RobotStudio ユーザーへ向けた2026年後半の正式リリースに先立ち、一部の顧客がすでにその機能をテストしています。


世界最大の電子機器受託製造企業であるFoxconnは、コンシューマ向け電子機器の組立工程において、本協業による最初のユースケースとなるパイロット運用を進めています。コンシューマ向け電子機器の微小部品の組立自動化には困難が伴います。これは複数の製品バリエーションに応じて異なる生産方法が必要であるほか、繊細な金属構造物を扱うため精密なピックアンドプレイスと組立制御、さらに細かな調整が求められ、追加のデバッグ時間やエンジニアリングリソースを要するケースが非常に多いためです。RobotStudio HyperReality を活用することで、Foxconn の組立ロボットはさまざまなシナリオにおける複数の実生産プロセスを完成させるために合成データを使用して仮想的にトレーニングされ、実際の生産ラインへ移行する前に99%の精度を達成します。生産ラインを仮想的に最適化することで、物理的なトレーニングやテストを不要とし、セットアップ時間とコストを削減するとともに、コンシューマ向け電子機器の市場投入までの期間を短縮します。


「コンシューマ向け電子機器の製造においては、精度こそがすべてです。しかしこれまで、シミュレーションやデジタルツインでこのレベルの精度と再現性を実現することは不可能でした」と、Foxconn 最高デジタル責任者(CDO)の 石 哲博士は述べています。「ABBロボティクスとNVIDIAの協業がもたらす可能性に我々は非常に大きな期待を寄せています。高度なAI推論と理解を通じて、設計の改善、生産立ち上げの迅速化、そして製品進化の促進を実現する並行エンジニアリングによるが可能になるためです」


カリフォルニア州に拠点を置くロボットによる労働力を供給する企業WORKRは、産業向けにロボット製造ソリューションを提供しており、同社はこの技術の活用領域を、米国全土の中小規模メーカーへと広げています。NVIDIA GTC 2026(3月16日~19日、カリフォルニア州サンノゼ)において、WORKRはABB技術を基盤とし、NVIDIA Omniverseライブラリを用いた合成データで訓練されたAI搭載ロボットシステムを公開します。このシステムは、オペレーターがプログラミング知識を必要とせずに導入可能です。ABBの産業用ロボットと自社開発のWorkrCore(TM) AIプラットフォームを組み合わせることで、同社はロボット労働力を活用し、新たな作業を数分で習得可能かつ誰でも操作できるソリューションを提供し、製造業が直面する深刻な労働力不足の解決を支援します。


WORKRのCEO兼創業者であるケン・マッケンは次のように述べています。「この協業は、産業用AIを今すぐに導入可能にするためのものです。ABBおよびNVIDIAとともに、先進的な自動化技術が企業規模を問わず、あらゆる製造業で活用できることを実証しています」


1.ABB Roboticsによる分析



オンライン記者会見、画像素材および関連アセット
ABB RobticsとNVIDIAのパートナーシップ、ならびに RobotStudio HyperReality の詳細については、下記リンクよりバーチャル記者会見にご参加ください:
https://abb-robotics-press-conference.com/events/march2026/register
関連画像および資料は上記ウェブページでもご覧いただけます。



ABB Roboticsは、世界をリードするロボティクス企業の一つとして、産業用ロボット、協働ロボット、自律移動ロボット(AMR)を網羅する包括的かつ統合されたAI搭載ポートフォリオを有する唯一の企業です。これらは、価値創出につながる当社のソフトウェアによって設計・統合されています。当社は、自動車、電子機器、物流など、あらゆる規模・あらゆる業種の企業が、より強靱で柔軟かつ効率的なオペレーションを実現し、競争力を高めることを支援しています。ABB Roboticsは次世代自律型汎用ロボット(AVR)の開発・商用化の最前線に立ち、産業レベルの性能を備えた効率的なハードウェアとインテリジェントソフトウェアの進化を推進するグローバルなパートナーエコシステムを主導しています。ABB Roboticsには約7,000名の社員が在籍しています。
go.abb/robotics

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