猫さんは高いところにのぼるのが好きなため、お部屋のカーテンレールなどは「平均台」としてちょうどいい場所。スタスタ歩くのを見ていると、バランス感覚の良さに感心してしまいます。

 とはいえ、どんなことにでも「初めて」はつきもの。猫さんだって、カーテンレールの上へ「乗り初め」の時期というものがあります。大好きな飼い主さんに「見てー!」とリクエストする猫さんもいるようですよ。

 Twitterユーザーのやまねこさん宅で暮らしている、元保護猫のテトくん。保護した時、まるで「風の谷のナウシカ」に出てくるテトのように肩に乗ってきたので名付けられ、普段は「てっちゃん」の愛称で呼ばれています。

 2021年の7月に保護され、やまねこさんのお家で暮らすようになったてっちゃん。お外とは違う、人間の家という環境で生活する中には、色々な「初めて」がありました。

 成長するにつれ、高さのあるペットケージの上にまで登れるようになったてっちゃん。この日も、ケージ内のハンモックでくつろぎながら、お外を眺めるニャルソック活動をしているな……と、飼い主さんが朝食の支度で目を離していたら、いつの間にかケージの上に乗っていたそうです。

 人間の目線より高い場所に来てみると、窓の上に伸びるカーテンレールが目に入ります。飼い主さんによると「乗っているのを見たのは1、2度程度で、あまり乗ったことがないと思います」とのことで、今は練習中といった様子なんだとか。

 何気なく飼い主さんがスマホのカメラを向けると、てっちゃんは何やら言いたげに一声鳴くと、カーテンレールの上へ。数歩進んだのち、今度は後退を始めました。その表情は真剣そのもの。

「全集中」のツイート(やまねこさん提供)

 飼い主さんに「カーテンレールの上に乗れるようになりました!見ててね!」と見せたかったのかも。人間の場合も、小さな子が新しいことができるようになると「見てて!」と大人たちに見せてくれることがありますが、てっちゃんもそんな気持ちがあったみたいです。

 しかし、まだまだバランスをとって歩くには不安なようで、真剣な「全集中」の表情でバックしていくあたり、慣れるにはもう少しかかりそう。飼い主さんによると、おっかなびっくりながら無事ケージの上に戻り、またハンモックの上でニャルソック活動を再開したといいます。

 いつの日か、カーテンレールの上でクルリと方向転換もできるようになるのかな?てっちゃんの成長が楽しみでもあり、落っこちて怪我をしないか心配でもありますね。

<記事化協力>
やまねこさん(@9HGvBcvxvg6TiRQ)

(咲村珠樹)