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「イルカがせめてきたぞっ」を怪奇造形作家が立体造形にしたぞっ!

 「サンダーバード」をはじめとした模型の箱絵(ボックスアート)や、絵物語「地球SOS(少年画報社)」の作者などで知られる故・小松崎茂氏。

 氏が手掛けた作品の“名場面”のひとつが、小学館発行の図鑑「なぜなに学習図鑑」の「イルカがせめてきたぞっ」。これを立体造形で再現した作品が、Twitterで話題となっています。

  •  「危険なイルカを立体化しました。作品の制作状況などをツイートしています。宜しくお願いします」

     そうコメントを添えたのは、造形の作者である怪奇里紗さん(以下、怪奇さん)。その名の通り、「怪奇」をテーマにした造形作りをされている人物。

     これまでにも、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳の「相馬の古内裏」のガレージキット、同じく江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の「提灯お岩」など、「怖いもの見たさとユーモラスな表情を楽しむ」をテーマにした作品作りを行ってきました。

     本作については、怪奇さんの夫である怪奇画家の北原功士氏に勧められたのがきっかけとのこと。小松崎氏のご遺族から許可を得た上で制作されています。

     「イルカがせめてきたぞっ」というのは、先述の通り「なぜなに学習図鑑」において描かれたもの。温厚なイメージのあるイルカの大群が、酸素ボンベを咥えながら、直立姿勢で人間に向かって銃を構えるという、見る人に特大のインパクトを与えたイラストです。

     立体化するにあたっては、怪奇さんも様々なこだわりを持っての制作だったとのこと。

     「特にこだわったのが、『絵から飛び出したように似せること』でした。『イルカがせめてきたぞっ』の面白さは、『愛されキャラなイルカが、人間にとって凶悪な存在になった』というところだと思うので、一目見てイルカと分かる造形に、目つきや表情を厳つくすることに注力しました」

     なお、本作は2022年1月末に完成したのち、同年2月6日に、千葉県・幕張メッセで開催された造形イベント「ワンダーフェスティバル(ワンフェス)」に出展。当日も会場で大きな話題になったとのことです。

    <記事化協力>
    怪奇里紗さん(@kaiki_lisa)

    (向山純平)

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