
ナッジ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:沖田 貴史)は、次世代クレジットカード「Nudge(ナッジカード)」において、JPYC株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:岡部 典孝 以下、JPYC社)が発行を予定するステーブルコイン「JPYC」での返済受付を2025年10月を目処に開始します。これにより、世界約1億5000万店舗超のVISA加盟店において、ステーブルコインでのお買い物が可能となります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73456/257/73456-257-3554b7d6e294d04775d292eea05444c9-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「JPYC払い」対応の背景
ステーブルコインは、世界的に市場が急拡大し、発行総額はすでに2,500億ドル(約42兆円)を超え(※2) 、オンチェーン上での取引量はVisaやMastercardを上回っていると報告されています。(※3) そして、日本では、JPYC社が2025年8月に資金決済法第37条に基づく「資金移動業者」(登録番号:関東財務局長 第00099号)の登録を得て、今秋にいよいよ国内初となる円建てステーブルコインの発行が予定されています。ステーブルコインは金融機関や事業者での幅広い活用が期待される一方、日常生活で広く利用するためには、「利用可能店舗の拡大」と「身近なインターフェースの整備」が不可欠です。
サービス開始時点で店舗がJPYC決済を受け付けるには、JPYC社との加盟店契約は不要な一方で、アンホステッドウォレット(※4) の開設や管理など、店舗経営者側に一定の専門知識が求められます。また、大型店・チェーン店では、POSシステムの改修を必要とする場合もあります。こうした状況の中、豊富な加盟店ネットワークを持つクレジットカードは、ステーブルコインの活用を後押しする有力な手段となり得ます。
こうした背景を踏まえ、ナッジは柔軟な決済システム基盤を活かし、JPYCでのカード利用代金返済を迅速に開始します。これにより、日本初となる「クレジットカードの支払いをステーブルコインで行える仕組み」が実現し、コンビニやレストラン、ネット上のサブスクリプションサービス、公共料金など、VISA加盟店であれば日本国内外を問わずあらゆる買い物をJPYCで決済できる環境が整います。
サービス概要
日本のクレジットカードは、商品等を購入した翌月に銀行口座から購入代金を一括で引き落とす方式が一般的 (※5) ですが、「認定包括信用購入あっせん業者」(※6) であるナッジカードはマイクロサービス基盤を活かし、多様な返済手段を提供しています。このような技術面・サービス設計面での特徴により、この度の「JPYC払い」をJPYC社の業登録完了から約1ヶ月という短期間で実現いたします。
ナッジカードの返済は、月1回銀行口座からの自動引き落としの他、任意のタイミング・金額で返済できる「いつでも好きなだけ返済」(※7) をご用意していますが、これまでの「セブン銀行ATM払い」および「銀行振込」に、新たな返済方法として「ステーブルコイン払い」が加わります。これにより、カード利用代金をJPYCでの支払いが可能となります。
ステーブルコイン払いでは、ナッジ指定のウォレットアドレスにJPYCを送金することで返済できます。サービス開始時は対象者を限定し、Nudge NFT (※8) で実績のあるPolygonからの対応を予定しています。
また、今後もユーザーニーズに応じ、対象ユーザー数および対応チェーンの拡大を順次進めてまいります。将来的には、今後発行が計画される他のステーブルコインやトークン化預金などへの対応も積極的に検討し、多様な選択肢をユーザーにお届けしていきます。
詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
URL:https://nudge.cards/repayment-with-stablecoin
各代表者コメント
ナッジ株式会社 代表取締役 沖田貴史ステーブルコインは、単なるデジタル通貨の枠に止まらず、プログラマブルな特性により、自律的な金融システムといった、金融の民主化・未来の金融インフラ再構築の可能性を秘めています。一方で、ステーブルコインの利活用には、アンホステッドウォレットに代表される専門知識やユーザーの金融・ITリテラシーに依存する課題が存在します。
このような中で、クレジットカードという既存インフラを活用し、オンチェーン経済と実体経済を繋ぐことで、ステーブルコイン利用者の活用の幅を広げたいと考え、第一弾としてJPYC返済機能を早急に提供することを決定しました。
将来的には、幅広いステーブルコインや、トークン化預金、CBDCにも対象を広げる一方で、オンチェーン完結できる技術面での可能性にも挑戦して参ります。
今後もスタートアップならではの機動性と専門性を活かし、「未来の金融体験」を、各種エコシステムパートナーの方々に加え、ユーザーの方々ともご一緒に創り出していくことを目指します。
JYPC株式会社 代表取締役 岡部典孝氏
クレジットカードの代金をJPYCで支払えるようにするというのは、当社としてもぜひ実現したいと考えていたユースケースのひとつです。今回、ナッジカードを通じてその第一歩を、当社の登録完了から非常に短期間で具体化できたことを、大変うれしく思っています。
なかでも、前払型ではなく「後払い(与信)」という日本の主流スタイルに、JPYCが対応可能となったことは大きな意義があります。サービスリリース直後からこうした形が実装されるのは想像以上であり、ナッジ様のイノベーション推進力の高さに感服しています。
本取り組みにより、JPYCがクレジットカード返済という日常的で利便性の高い支払い手段のひとつとして活用される道が開かれました。ナッジ様の柔軟なUX設計やマイクロサービス基盤との相性も非常に良く、ステーブルコインの社会実装に向けた重要なマイルストーンになると確信しています。
今後も多くの事業者の皆様と連携しながら、JPYCを活用した新たな金融体験を共創し、より多くのユースケースを世の中に届けてまいります。
(※1)自社調べ
(※2)出典:CoinPost「ステーブルコインの種類一覧|市場規模・取引量・規制の行方」 https://coinpost.jp/?p=272361
(※3)出典:World Economic Forum(WEF)レポート(2025年3月)
(※4)カストディアン(管理機関)を介さず、利用者自らが秘密鍵を管理する暗号資産用デジタルウォレット
(※5)出展:日本クレジット協会「クレジットの支払い方式の種類」
(※6)プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000073456.html
(※7)「いつでも好きなだけ返済」の詳細:https://nudge.cards/magazine/posts/how-to-repay-your-nudge-card
(※8)詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000073456.html
日本円建ステーブルコイン「JPYC」の特徴
JPYCが発行する日本円建ステーブルコイン「JPYC」は、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインであり、裏付け資産は日本円(預貯金および国債)によって保全します。これにより、お客様は同額の日本円に償還できるステーブルコインを利用できます。今回の資金移動業で発行される日本円建ステーブルコインJPYCはEthereum、Avalanche、Polygonの3つのチェーンで発行を予定しております。※JPYC(電子決済手段)とJPYC Prepaid(前払式支払手段)は異なるトークンであり、JPYC社が両トークン同士の交換を受け付けることはありません。
JPYC株式会社について
当社は、2021年よりステーブルコインに関する事業を展開しています。これまで、前払式支払手段として日本円建トークン「JPYC Prepaid」を発行してまいりました。資金移動業者の登録を得て、国内資金移動業者としては初めてとなる日本円建ステーブルコイン「JPYC」の発行を通じ、国内外における日本円建ステーブルコイン事業の中核的存在を担い、透明性や低コスト送金といった特性を活かし、効率的なデジタル金融イノベーションを推進してまいります。- 会社名 :JPYC株式会社
- 代表者 :代表取締役 岡部 典孝
- 所在地 :東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル4階 FINOLAB内
- 設立 :2019年11月
- 事業内容 :電子決済手段の発行及び償還、ステーブルコイン等ブロックチェーンに関す るコンサルティング、他
- 加入団体 :一般社団法人 ブロックチェーン推進協会(BCCC) 会員
一般社団法人 日本暗号資産ビジネス協会(JCBA) 会員
一般社団法人 日本資金決済業協会 第一種会員
一般社団法人 Fintech協会 ベンチャー会員
デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC)
一般社団法人 JPCrypto-ISAC 賛助会員
一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会(JVCEA) 第一種会員
- ホームページ:https://corporate.jpyc.co.jp/
- X(Twitter):https://x.com/jpyc_official
ナッジ株式会社について
ナッジは、「一人ひとりのアクションで、未来の金融体験を創造する」というミッションを掲げ、2020年に創業いたしました。マイクロサービスアーキテクチャによる柔軟な決済システム基盤を強みに、国内で数少ない「認定包括信用購入あっせん業者」として次世代クレジットカード「Nudge(ナッジ)」を運営しています。創業以来「Work from anywhere」を実践し、個人の価値観を尊重する組織文化を大切にしながら、未来の金融体験の創造に取り組んでいます。- 設立日 :2020年2月12日
- 代表者 :代表取締役 沖田 貴史
- 所在地 :東京都千代田区大手町一丁目6番1号 大手町ビル4階 FINOLAB
- 資本金 :約46億円(資金準備金等含む)
- コーポレートサイト:https://nudge.works/
- 採用情報 :https://nudge.works/talents
- 公式note :https://note.com/nudgecard