おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リリースプラス

モノグサ、東京学芸大学との共同研究プロジェクト 小学生の漢字学習における効果的な学習方法を調査

update:
モノグサ株式会社
先生・学習アプリ・紙ドリルを組み合わせた漢字学習が重要であることが明らかに



記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 竹内 孝太朗、畔柳 圭佑)は、国立大学法人 東京学芸大学(東京都小金井市、学長:國分 充)と共同で、Monoxerを学校で導入している小学生を対象に漢字の学習方法(先生の説明・学習アプリ・紙のドリル)に関する調査を実施しました。これは、教育データの利活用を通じて学習効果を分析したもので、本調査により、漢字学習の各項目において、どの学習方法が効果的であると評価されているかが明らかになりました。

本調査は23年9月よりモノグサ、東京学芸大学が共同で発足した「学習DX研究会」の一環によるもので、25年9月28日に開催された「日本教育工学会(JSET)2025年秋季全国大会」にて、研究成果(講演論文集の347-348頁)として発表されております。
■ 主な調査結果
- 「先生による説明」は、漢字の意味や用法理解に関する学習項目で高い評価を獲得
- - 漢字の「意味の学習」においては、全体の54.4%が「役に立つ」と評価
- - 次いで「漢字を含む慣用句やことわざの学習」は46.3%、「対義語・類義語の学習」は44.6%、「熟語の学習」は41.6%という結果に

- 「学習アプリ(Monoxer)」は、反復学習や学習管理、正誤判定などの学習項目で高い評価を獲得
- - 「何回学習したか」(66.1%)、「どのくらいの時間学習したか」(62.4%)など学習管理での評価が極めて高い
- - 次いで「自分が間違いやすい問題」(57.4%)や、「自分にあった問題を繰り返し学習する」(54.4%)など反復学習での評価も高いという結果に

- 「紙のドリル」は、書写や送り仮名、文字構造の理解という学習項目で高い評価を獲得
- - 「とめ・はね・はらいの学習」(44.3%)での評価が最も高く、次いで「送り仮名の学習」(43.3%)という結果に
- - 「部首の学習」(41.9%)や「大きさ・位置・バランスの学習」(39.3%)など文字構造の理解という学習項目でも評価が高い

■ 調査結果のまとめ
漢字の学習方法について比較してみると、漢字の意味や用法理解については「先生の説明」から、反復学習や学習管理、正誤判定においては「学習アプリ(Monoxer)」、書写や送り仮名、文字構造の理解については「紙のドリル」がそれぞれ児童より評価されていることが明らかになりました。教育DX推進において、デジタルかアナログ(紙)という二項対立で語られることが多々ありますが、児童の特性や目的、学習・記憶の度合いに応じて、それぞれの学習方法を組み合わせながら、漢字の学習を進めていくことが、最も有効であることが、今回の調査より証明されています。
■調査結果詳細
以下の表は、東京学芸大学の高橋教授・登本准教授により提示された「漢字学習において必要な学習項目」をまとめたものです。児童には、どの学習項目においてどの学習方法が最も役に立ったかを一つ選択してもらいました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-288e9c3f8c1286d8c19a9c4f8c97bea6-1609x1825.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■ 『先生の説明』が最も役立つと感じた学習項目 トップ5
『先生の説明』が最も役立つと感じた学習項目で、54.4%と最も高く評価されたのは、「意味の学習」でした。漢字を形だけでなく、文脈と結びつけて理解する際に、先生の具体的な説明などが理解をより深める助けになったと考えられます。
次いで「漢字を含む慣用句やことわざの学習」も高く評価されました。背景や由来について先生からの補足説明が加わることで、漢字の面白さや使い方がより理解されたのではと推測されます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-1066138a5b612015541de96c3183aaa5-970x333.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■ 『学習アプリ(Monoxer)』が最も役立つと感じた学習項目 トップ7
学習アプリ(Monoxer)においては、「何回学習したか」「どのくらいの時間学習したか」といった学習管理という点が高く評価されました。自分の記憶度などを数値として確認できることで達成感が得られ、学習意欲の維持につながったと考えられます。

また「あっているか、間違っているか、早く丸をつける」や「自分が間違いやすい問題」といった正誤認識の点も評価されています。間違いをその場で確認できる仕組みが、学習の効率化と自律的な振り返りを促したと推測されます。

最後に「自分に合った問題を繰り返し学習する」や「間違えた漢字を繰り返し学習する」といった反復学習の点も支持されました。個々の弱点に即した反復は、記憶の定着に効果的であることを児童自身が実感していることがうかがえます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-d37f1d8495753296e737063d96a3e1e8-979x508.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■ 『紙のドリル』が最も役立つと感じた学習項目 トップ5
紙のドリルでは、「とめ・はね・はらいの学習」が最も高く評価されました。正しい筆順や書き方を丁寧に練習できる点が、漢字の正確な定着に役立ったと考えられます。

次いで「送り仮名」や「部首」の学習において支持されました。これらは細かな注意点や分類を理解する必要があり、繰り返し手を動かす紙の教材で身につきやすい内容といえます。

総じて紙のドリルは、手を使って繰り返し練習することで基本技能を強化する学習法として高い効果を発揮していることが示されました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-70723a72ac69637e0b0b5fa149e3af61-984x400.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■国立大学法人 東京学芸大学の登本洋子 准教授のコメント  調査結果から見えてきた漢字学習の役割分担。意味や用法理解は教師、反復や学習管理はアプリ、書写や文字構造は紙
今回の調査における漢字の学習方法の比較から漢字学習における役割分担が見えてきました。漢字の意味や用法の理解は先生から、反復学習や学習管理、正誤の即時把握は学習アプリ、書写や送り仮名、文字構造の理解は紙の教材がよいと児童は評価しています。重要なのは「デジタルか紙か」という二項対立ではなく、児童の特性目的に応じて組み合わせながら漢字の学習を進めていくことです。今回の調査はMonoxer導入校を対象とした自己評価データであり、さらに研究を進めていきます。
■ 国立大学法人 東京学芸大学の高橋純 教授のコメント  小学生たちは、自分なりの漢字学習法を考えており、デジタルによる漢字学習も選択肢として浸透
小学生が自分なりに最も効果的な漢字学習法を考えていることが分かってきました。今回の調査では、多くの子供が選択する学習法の傾向が見える一方で、それらに当てはまらない子供も存在することが明らかになりました。つまり、それぞれの子供が自分にとって効果的かつ効率的な学習法を考えているといえます。その際、学習法によって、従来の「先生の説明」や「紙のドリル」に加え、「学習アプリ(Monoxer)」を選択する子供も多く、デジタルによる漢字学習が子供たちに浸透しつつあることがうかがえます。子供たちに応じた多様な選択肢が必要と考えられます。
■ モノグサ株式会社 代表取締役CEO 竹内 孝太朗のコメント  学習において重要なのは、デジタルとアナログを適切に組み合わせること
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-36cd2139389903fa4e8d82c9bc30def8-2288x2288.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


教育DXの議論では「デジタル」か「アナログ」かと二項対立的に語られることが多々あります。しかし今回の児童たちの声としての結果はどちらか一方が正解ではないことを示しています。デジタルは進捗管理や反復練習に強みを持ち、紙は書き取りや細部の感覚的習得に効果があるなど、それぞれが異なる役割を担っています。

重要なのは、児童の特性や学習目的に応じて両者を適切に組み合わせることだと考えています。今回の成果は、漢字学習にとどまらず「学び」をより豊かにする示唆を与えてくれました。

本調査にご協力いただいた東京学芸大学の皆さまに心より感謝するとともに、今後もより良い学習方法を探求するため、連携を深めてまいります。
■ 「モノグサ株式会社」について
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29973/150/29973-150-ea37c2fd38d799b6622776ef85dfa1be-1600x900.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


モノグサ株式会社は、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供をしております。

記憶は、私たち人類の知的活動の根幹を担うものです。

人が何かを認識する時や、判断する時。新しいものを生み出す時や、誰かと交流する時も、そこには自らの中に日々蓄積されてきた記憶という土台が必ず存在し、大きな影響を与えています。一方で「英単語の暗記」のように、記憶することは苦しい活動と捉えられてしまうことが多々あります。その苦しさは、情報が記憶しやすい形に整理されていないことや、記憶定着までの手法や管理が個人の感覚に任されていることに原因がある、と私たちは考えます。

その結果、記憶を無意識に遠ざけるようになってしまい、自らの可能性を形づくる土台をも狭めてしまっているのです。もし、記憶がだれにでも、負荷なく自然に行える活動になったなら、新しい言語を覚えて海外で働くことも、資格をとってなりたい職業に就くことも自由にできます。週末の過ごし方や日常の何気ない会話にすら新たな広がりが生まれることでしょう。

つまり、人の生き方にさまざまな奥行きと選択肢を与えてくれるもの、それが記憶なのです。モノグサは、“記憶をもっと容易に、より日常にすること”を使命とします。すべての人が自らの可能性を最大限に拡げることで、人生をより豊かに、実りあるものにするために。
■会社概要
会社名 :モノグサ株式会社
設立  :2016年8月10日
代表者 :代表取締役 CEO 竹内 孝太朗
     代表取締役 CTO 畔柳 圭佑
所在地 :〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル 7階
事業内容:記憶のプラットフォーム Monoxer の開発と運営
URL  :https://corp.monoxer.com/

最近の企業リリース

トピックス

  1. これは……なんだ?(困惑) バーガーキング新作が人生トップクラスの不思議体験だった

    これは……なんだ?(困惑) バーガーキング新作が人生トップクラスの不思議体験だった

    バーガーキングは9月26日から10月9日までの2週間限定で、ビーフパティをシンプルに味わう「オン ザ…
  2. スマホだけで「自作フォント」が作れる!ブラウザ完結の無料ツール、実際に使ってみた

    スマホだけで「自作フォント」が作れる!ブラウザ完結の無料ツール、実際に使ってみた

    我々が日々何気なく目にしているさまざまなフォント(書体)を、簡単に自作出来てしまうツールがXに投稿さ…
  3. 「スト6」×「かまいたちの夜」 誰も予想しなかった異色コラボが実現

    「スト6」×「かまいたちの夜」 誰も予想しなかった異色コラボが実現

    カプコンは、「ストリートファイター6」(以下、スト6)において、サウンドノベルの金字塔「かまいたちの…

編集部おすすめ

  1. 「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

    「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

    映画「ビー・バップ・ハイスクール」のロケ地として知られる静岡市清水区で、作品ゆかりの企画を集めた大型オフラインイベント「清水 ビー・バップ・…
  2. 第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京アニのセカイ展―』

    京都アニ「第7回ファン感謝イベント」追加情報を公開 新商品や書籍予約、グッズ二次予約も発表

    株式会社京都アニメーションは、10月25日・26日の2日間で開催予定の「第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京…
  3. PayPay、第三者によるパスワードリセット操作を確認 利用者に冷静な対応を呼びかけ

    PayPay、第三者によるパスワードリセット操作を確認 利用者に冷静な対応を呼びかけ

    スマホ決済サービス「PayPay」を運営するPayPay株式会社は9月25日、公式サポートアカウントを通じて利用者に対し、不審なパスワードリ…
  4. 岡田准一主演作×ひらパー 名物コラボポスターは「イクサガミ」で15作目

    岡田准一主演作×ひらパー 名物コラボポスターは「イクサガミ」で15作目

    大阪・枚方市の遊園地「ひらかたパーク」が9月25日に、岡田准一さん主演のNetflixシリーズ「イクサガミ」とのコラボレーションを発表しまし…
  5. 「エヴァンゲリオン」30周年 全国地方局でTVシリーズ放送決定

    「エヴァンゲリオン」30周年 全国地方局でTVシリーズ放送決定

    1995年に初放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が、放送開始から30周年を迎える2025年に「テレビ再放送企画」として、全国の地方局…
Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

提携メディア

Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト