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約600年続いた伝統祭事の復活を目指す!国指定の重要文化財「雨錫寺阿弥陀堂」茅葺き屋根の修復に向けた【茅刈りレスキュー】12月7日(日)開催

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(一社)しろにし
~ 景観保全にも一役買う!県立自然公園「生石高原」のススキを刈り取る100名規模のワークショップ ~



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-d145db261f76134d7e533487d6157dae-1280x670.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 移住就業支援拠点施設を運営する一般社団法人しろにし(本社:和歌山県有田川町、代表理事:楠部睦美)は、有田川町にある国指定の重要文化財「雨錫寺阿弥陀堂(うじゃくじあみだどう)」の茅葺き屋根(かやぶきやね)の修復に向けて、2025年12月7日(日)に茅葺き職人のレクチャーのもと、県立自然公園「生石高原」のススキを刈り取る100名規模のワークショップ「茅刈りレスキュー」を開催します。

● 風前の灯火である伝統祭事「御田舞」の復活を願って

 高野山の麓、“歴史の隠れ里”とも言われる有田川町杉野原地区で、古来よりこの地に暮らす先人たちが守ってきた「雨錫寺阿弥陀堂」。現在の阿弥陀堂は永正11年(1514年)に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。重厚な茅葺き屋根で、桁行・梁間5間(11.67m)の一重寄棟造、須弥壇と厨子を置く他は間仕切りがない開放的な建築が特徴です。
 約600年前より阿弥陀堂を舞台として、五穀豊穣を祈願して稲作の生産工程を唄と踊りで演じる伝統祭事「御田舞(おんだまい)」が毎年奉納されていました。国指定の重要無形民俗文化財にもかかわらず、少子高齢化と過疎化による担い手不足から年々規模が縮小し、ついに2018年、再開未定の「休止」に追い込まれました。
 まさに風前の灯火。休止をこのまま廃止にしてなるものか!むしろ復活を目指すプロセスから地域のファンを増やそうではないか!その思いから、生石高原の保全に取り組むNPO法人・杉野原区・役場と協議を重ね、町内外の人々を積極的に呼び込みながら、茅葺き屋根の修復のプロセスを段階的にワークショップ化することにしました。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-f244776b8a05d5291addac0704706395-1024x667.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※写真提供:有田川町役場

● 景観保全の人手不足に悩む「生石高原」のススキを活用

 最初となる今回のステップは、茅集めです。この地域では古くから茅葺きにススキを用いてきました。
 茅葺き屋根の需要が少なくなった現在、国内の茅の出荷元は、熊本県の阿蘇や静岡県の御殿場などの一部地域に限られているため、和歌山県産の茅を購入することが難しい状況です。しかし、かつてのように、地元にゆかりある素材を用いながら後世に地域の文化を伝えたいと考えました。
 そこで、県外や国外からススキを購入するのではなく、有田川町と隣町の紀美野町にまたがる標高約870mの山頂に広がる景勝地である県立自然公園「生石高原」のススキを刈り取り、茅集めからスタートすることにしました。
 「生石高原」は毎年秋に金色のススキが山頂を覆うことで有名な絶景スポットです。現在は自治体やNPOなどのボランティア活動によって、見頃を終えたススキの刈り取りが行われ、景観が維持されています。しかし、高齢化により担い手が年々減少し、景観の保全活動においても人手不足が課題となっています。
 つまり、今回開催するワークショップ「茅刈りレスキュー」は、約600年続いた伝統祭事「御田舞」の復活につながるだけでなく「生石高原」の景観維持にも一役買うことができるのです。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-cad0d85815f7b1dc227546e715a0f296-2000x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※写真提供:有田川町役場

● 茅葺き職人に教わるススキの刈り取りワークショップ

 「茅刈りレスキュー」では、茅葺き職人のレクチャーを受けながら、参加者の皆さまにススキを刈り取っていただきます。京都に本社を構える山城萱葺株式会社の代表取締役社長であり、職人歴28年の茅葺き職人である山田雅史さまにお越しいただき、ご指導いただきます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-111ec5c41dc405b095688b46e85ab27b-1256x890.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※写真提供:山城萱葺株式会社
茅葺き職人 山田雅史さま 山城萱葺株式会社の代表取締役社長。京都の宇治川や淀川でヨシの採取を代々行ってきた山田葭材店を営む家の生まれ。ヨシの文化を守ろうと自ら茅葺き職人となり、2004年に山城萱葺屋根工事を創業。2014年、現在の山城萱葺株式会社として法人化。EXPO2025 大阪・関西万博のパビリオン「EARTH MART」の屋根にも、山城萱葺株式会社のヨシが使用されていました。



●「茅刈りレスキュー」概要

【日  時】 2025年12月7日(日)8:00-15:00
        ※雨天の際、作業が中止となる場合があります。
        ※中止が決定し次第、速やかに参加者の皆さまにお知らせいたします。
【集合場所】 生石高原 山の家おいし入口付近(和歌山県海草郡紀美野町中田899-29)
【作業内容】 茅葺き職人の山田さまに教わりながら、ススキを鎌で刈り、
       不要な葉を取り除いたうえで束ねていただきます。お昼休憩あり。
       その他、随時休憩をお取りください。
【参 加 費】 1.通常(お弁当なし):お一人さまあたり2,000円
     2.【限定30名】お弁当つき:お一人さまあたり2,500円
        ※当日、集合場所受付にて現金もしくはPayPayでお支払いください。
        ※ボランティア保険料・事務手数料込み。
         このうちお一人さまあたり1,000円を、生石高原の保全活動に取り組むNPO法人
         生石山の大草原保存会さまへの支援金として活用させていただきます。
【注意事項】
(1)動きやすい防寒着、滑りにくい靴でご参加ください。
(2)通常参加(お弁当なし)の方につきましては、昼食のお弁当や飲み物は各自ご用意ください。
   「山の家おいし」の食堂でお食事いただくことも可能です。
(3)前泊される場合の手配は、お手数ですが別途ご自身でご予約ください。
(4)宿泊施設から現地までの送迎をご希望の場合、公式サイト末尾の「連携宿泊施設一覧」に記載
    している施設のみ、事前予約にて無料で送迎いたします。
(5)小学生以下のお子様は、大人の方と一緒にお申し込みいただく必要がございます。

【定  員】 100名
【申込方法】 2025年12月1日(月)迄に、以下URLからお申し込みください。
       https://shironishi-kayakari01.peatix.com/view
【問い合わせ】 メール:info@shironishi.jp / 電話:0737-23-8881
        本件に関するご質問やご相談(お申し込み以外)は、上記の宛先にご連絡ください。

●ワークショップがさらに楽しくなる「前夜祭トークイベント」も

 前日の12月6日(土)には、「前夜祭トークイベント」を開催します。ゲストは、山城萱葺株式会社 代表取締役社長 山田雅史さま、有限会社イペリックス代表取締役 古都里代表 豊原弘恵さま、遠井・杉野原地区 語り部 白藤勝俊さまです。
 この3名で雨錫寺阿弥陀堂の歴史と茅葺き文化について語っていただくことで、ワークショップ参加者の予備知識を万全にし、ゲストトーク後に交流会も行うことで、参加者同士の交流を深めるきっかけにもなればと思っています。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-e5f36f185199bae597062df7d26cd17c-1350x650.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※ゲストのみなさん

【詳細・申込】
 「前夜祭トークイベント」に関する詳細やお申し込みは、下記URLよりご確認ください。
  https://shironishi-kayakari02.peatix.com/
● 主催者「一般社団法人しろにし」プロフィール
 “地域の人事部”を目指し、2022年9月に法人を設立。2023年6月より和歌山県有田川町の山間にある旧小学校を公設民営で活用した移住就業支援拠点施設「しろにし」を運営。宿泊や食事の提供も行うワンストップな対応で、地域の外から訪れる人々を対象とした地域の魅力に触れる企画として、お試し移住・就業体験を多数開催しています。

地域維持レスキュー
 ・一次産業の収穫繁忙期の人手不足をサポートする「ぶどう山椒収穫レスキュー」
 ・移住希望者と空き家の持ち主との縁をつくる「空き家片付けレスキュー」
 ・地域住民とともに生活道や旧街道を整備する「道普請(みちぶしん)レスキュー」
 ・有形や無形を問わず地域の伝統を守る「文化継承レスキュー」など

 その他、有田川町のキーパーソンをゲストに招いた大阪や東京でのトークイベントを定期的に開催するなど、あらゆる手法で町の中と外をつなぐ関係人口の創出を図っています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/130220/3/130220-3-0a04c6f9f308888a2b3788b07d4fbaf0-3070x2047.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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