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VoiceCAPTCHA技術と国際標準C2PAの二重防壁

update:
Eleven Labs Japan合同会社
イレブンラボ、AI生成音声の信頼性担保へ、世界最高水準の独自対策に加え「C2PA標準」への準拠を追加し日本のクリエイター・声優文化の「保護と共存」にコミット



AI音声合成のリーディングカンパニーであるElevenLabs(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Mati Staniszewski 以下イレブンラボ)は、これまでも、世界に先行する形でAIガバナンスと信頼性担保のための独自対策を徹底してまいりました。このたび、さらなる安心をお届けするため、AIが生成したコンテンツの出所と来歴を検証するための国際的な技術標準「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」に賛同し、同標準に準拠したサービス提供も開始します。

具体的には、イレブンラボはこれまでもプロ向けの音声クローン技術であるプロフェッショナル・ボイス・クローン(PVC)の登録時に使用される厳格な本人確認技術「VoiceCAPTCHA」を実装してまいりました。さらに、そこから生成された音声に対して、独自デジタル透かしの埋め込み、およびその検知・識別機能 「AI Speech Classifier」という、計3つの独自技術を徹底し、世界最高水準の安全対策を先行して講じてきました。今回、この先行する強固な独自対策と、世界標準である「C2PA」を組み合わせることで、ユーザーの皆様へさらなる安心をお届けします。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/160611/13/160611-13-92bfbdf08d20f05c830f6bcf9c7c8559-1232x672.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


日本の課題に対するイレブンラボの強いコミットメント

イレブンラボは、アニメなどに代表される日本の豊かで多様な声優・コンテンツ文化を深く尊重しています。昨今、日本国内でも頻発している声優・著名人の声を無断でAIに生成・利用する行為(無断生成音声AI)に対し、私たちは明確に反対の立場を取ります。この問題に対し立ち上がった「NO MORE 無断生成AI」の運動趣旨にも深く賛同し、独自技術「VoiceCAPTCHA」と国際標準「C2PA」を融合させた強固な技術的な枠組みを通じて、日本のクリエイターやコンテンツ産業が安心してAIを活用できる環境構築に貢献します。

C2PAとは:コンテンツの信頼性を担保する国際標準規格

C2PAは、Adobe、Microsoft、Googleなどが設立した業界横断的なイニシアティブであり、デジタルコンテンツ(画像、動画、音声など)に、その生成・編集履歴(来歴)を記録する改ざん防止機能付きのメタデータ(Content Credentials)を付与する技術標準です。 このC2PA標準に準拠することで、ユーザーは生成された音声がAIによるものであるか、またその出所がどこであるかを容易に識別・検証することが可能となり、ディープフェイクやなりすましによる悪用を防ぐための重要な基盤となります。

「C2PA標準準拠」の具体的メリット:
- クリエイター(声優・俳優): 自らの声が不正に利用されるリスクを低減し、生成されたコンテンツの「出所証明」を可能にすることで、権利保護と収益化の機会を守ります。
- 消費者・ユーザー: 聴いている音声がAIによって生成されたものであるかを簡単に識別でき、情報の信頼性を高めます。

イレブンラボ独自の高度な3つの安全対策と「C2PA標準」の融合

イレブンラボは、創業以来、イノベーションと同じく信頼性と安全性を最優先課題としてきました。今回のC2PA標準準拠以前から、以下の3つの独自技術的対策を運用し、高い安全性を確保してまいりました。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/160611/table/13_1_25642cdf82a035b336eebbf9ac3a1cc5.jpg?v=202510280447 ]
C2PA標準準拠は、この3つの独自の保護機能に、世界標準での検証可能性を付与し、業界全体の透明性・安全性確保をリードしてまいります。

声優 梶裕貴氏(声優、音声AIプロジェクト そよぎフラクタルプロデューサー)からのコメント

日本のAIコンテンツ対応は今、他国に大きく遅れをとっています。このままでは、エンタメをはじめとする表現分野の衰退、さらには、人としての尊厳まで失いかねない事態になってしまうと危惧しておりました。AIの「攻める」使い方を学ぶと同時に、「守る」使い方も準備しておかねば、いつか取り返しのつかないことになってしまうと。しかし、法整備などによる根本的な解決が依然として為されぬ中、個人で行える対策に限界があることも事実。本当の意味で、日本語音声の権利を保護できるシステムの登場は、まだまだ先になってしまうのだろうなと半ば諦めかけていた、その時──


まるで救世主のごとく誕生したのが、この度、満を持して公開された、改ざんされることのない声紋認証ウォーターマーク技術【VoiceCAPTCHA x C2PA】です。


まさに私たちが待ち望んでいた、信頼のおける「声の権利保護システム」と言えるでしょう。

「クリエイティブ」に生かしたい人。
「ビジネス」として利用したい人。
もちろん「保護」だけを目的にする人も。

それぞれが、それぞれの利用方法で構わないのです。
あなたの声の権利を持つのは、他の誰でもない、あなた自身。
この判断に、AIへの賛否は関係ありません。


【VoiceCAPTCHA x C2PA】が一刻も早く普及し、AIの悪用による被害がなくなること、またAIに対するイメージが、よりポジティブなものへと変化することを願っています。

AIは、あくまで技術であり、道具。
それを犯罪者にするか、パートナーにするかは、私たち次第です。

【VoiceCAPTCHA x C2PA】の登場は、間違いなくAIの歴史の転換点となるでしょう。

イレブンラボ 創業者兼CEO マティ・スタニセフスキーコメント

日本のアニメ・声優文化は世界でも類を見ないほど豊かで、私たちはその創造性に深い敬意を抱いています。AI企業として、イノベーションと同じくらい、倫理と信頼性を確立することが私たちの重要な使命だと考えています。
私たちの技術は、これまでも独自の厳格な基準で安全性を確保してきましたが、「C2PA標準」への準拠は、私たちが日本のクリエイターコミュニティとの共存をより広く知っていただく機会になると考えております。AI音声技術を安心して活用いただける未来を共に築くという揺るぎない決意とともに、この取り組みが業界全体の透明性向上につながることを期待しています。

「C2PA標準」実装の技術的アプローチと予定

実装開始時期: 2025年11月より順次、「C2PA」データ付与を開始予定です。
技術的アプローチ: イレブンラボを通じて生成されたすべての音声コンテンツに、Content Credentials(改ざん防止機能付きの電子署名)を埋め込みます。これにより、コンテンツの出所がイレブンラボであることを証明し、悪意ある改ざんを検知可能にします。

イレブンラボについて

2022年に設立されたイレブンラボは、AIオーディオリサーチ・技術のグローバルリーダーであり、企業、開発エンジニア、クリエイター、アーティストなど幅広い方に向けた最先端AIオーディオツールを構築しています。現在時価総額は66億ドル(日本円で約1兆円 2025年10月時点)で、プラットフォームは4000万人以上もの個人、そしてFortune 500企業の75%以上を含む数千もの企業に利用いただいております。私たちのサービスでは、高品質なボイスオーバーを手頃な価格でスピーディに、そして大規模に作成したり、30以上の言語で対話型AI音声エージェントを立ち上げたりすることが可能です。

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