山崎製パンは11月1日から、団子に和風カレー味のみたらしたれをかけた「串団子(和風カレー味)」を販売しています。みたらし団子に、カレー……?
聞いたこともない組み合わせの新商品、あまりに気になったので、実際に買って食べてみました。
■ 見た目はみたらし団子、香りと味の奥にカレーが潜む
1つ3本入りで販売中の「串団子(和風カレー味)」。筆者が購入した店舗では税込み138円でした。パッケージはカレーを意識しているのか、黄色地に赤色で「和風カレー」と書かれたラベルが貼られています。
ふらりと立ち寄った店舗で偶然この商品を発見した筆者は、見間違いかと思って3度見くらいしてしまいました。みたらしに、カレー? どういうことでしょう?
和食×カレーの組み合わせで言えばカレーうどんがありますから、あり得なくはない組み合わせです。しかしながら和菓子×カレーというのは、少なくとも筆者は聞いたことがありません。
パッケージを開けてみるとほんのりとカレーの香りがします。団子の香りを嗅いでいるとは思えない不思議な体験です。
ただそこまで強いわけではなく、あくまでメインはみたらし。ふっとカレーの香りがしたかと思うと、すぐみたらしの甘い香りに上書きされてしまいます。
見た目にカレーの要素はありません。何の変哲もないみたらし団子です。一串に4つの団子が刺さり、その上から飴色のみたらしたれがかけられています。
果たしてどんな味がするのだろう……ドキドキしながら口に運ぶと、最初のひと噛みはただのみたらし団子でした。しかし次の瞬間、たれの向こうからじんわりとカレー味がやってきます。
かなりデフォルメされた、まろやかなカレー味です。辛みはありません。パッケージにも記載がある通り、たれには出汁が利いていて、第一印象としては「甘いカレーうどん」といったところでしょうか。
ただ正直なところカレーとみたらしの相性は抜群とはいい難く……カレーと出汁が組み合わさるまではよいのですが、そこに甘さが加わると一気に味がよくわからなくなります。
美味しくなくはないのですが、なんとも表現に困る味。カレーっぽいと言えばカレーっぽいのですが、しかしこれを誰かに「カレー味だよ」と言って伝えるのは少し躊躇します。ちょっとだけスパイスを利かせたみたらし団子、というのが最も適当でしょうか。スパイス味以上、カレー味未満の不思議な味に仕上がっています。
■ 温めてみるとおいしくなる?
パッケージには「温めるのもおすすめ」とあったので、電子レンジで10〜15秒ほど温めて食べてみることにします。温めることでカレー味が際立つかもしれませんからね。
が、実際に温めて食べると、むしろカレーの要素は香りからも味からも遠のいてしまった印象です。
代わりに出汁感が強まったものの、全体としての味わいは、ほぼみたらし団子に。何の前情報も与えられずに温めた後のこの団子を食べて「カレー味」と当てることが出来る人はおそらくいないのではないでしょうか。
温めることでカレー感は弱まったものの、みたらし&出汁が強まるうえ、熱で団子が柔らかくなるので、食べやすさは増す気がしました。そのまま食べて「口に合わないかも」と思った人は、温めてみることをおすすめします。
山崎製パンが発売した斬新な「串団子(和風カレー味)」。間違いなくこれまでに食べたことのない団子の味がするので、見かけた際にはぜひチャレンジしてみては。
(ヨシクラミク)
















































