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【開催レポート】オランダ大使館が「出島」になった日。日蘭交流425周年の節目に、第4回「出島組織サミット」を大使館で開催。

update:
出島組織サミット実行委員会
212.5秒ピッチや、バラエティ番組方式のパネルトーク!?日蘭のスタートアップと出島組織14社が"Bridging Ideas for Sustainability"をテーマに交流。



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日本の出島組織と、オランダのスタートアップによるパネルトークの様子(撮影:Ryo Nagata)

既存組織からはみ出し新たな価値を生む「出島組織サミット」とそのコミュニティを運営する出島組織サミット実行委員会は、2025年9月26日、第4回となる「出島組織サミット」をオランダ王国大使館(東京都港区)にて開催いたしました。

今回はオランダのスタートアップ支援プロジェクト「StartNL JAPAN」との共同開催です。「Bridging Ideas for Sustainability」をテーマに、オランダのスタートアップ7社と日本の出島組織7組が集結。日蘭交流425周年にちなんだ演出の中で、国境を超えた「知恵の交易」が行われました。
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出島組織サミットのロゴマークが、「出島組織サミット」と「StartNL JAPAN」の2組織をつなぐ「架け橋」となったイベントのロゴ(デザイン:DEJIMAGRAPH)

上空から見ると「扇形」のオランダ大使館が、現代の出島に

2025年は、オランダと日本の交流開始から425年という節目の年です。かつての鎖国時代、唯一世界への窓口として開かれていた長崎・出島。今回の会場となった駐日オランダ王国大使館は、歴史的な結びつきがあるのはもちろんのこと、上空から見るとまさに出島のような「扇形」をしているという、意外な出島とのつながりがある場所です。
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大使館を上空からみた写真。左側の建物は、出島のような扇形になっている(google mapより転載)

オランダと日本の交流開始から425年の節目の年にあたる2025年に、大使館がかつての出島のように日蘭交流の場となればと考え、オランダ大使館にて4回目のサミットが開催されました。

これまでのべ175社、344名が参加してきた出島組織サミットですが、第4回となる今回はゲストを含む60名に参加者を限定して開催しました。
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オランダ王国大使館の中にある「大使公邸」が会場(撮影:Ryo Nagata)

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Gilles Beschoor Plug大使によるウェルカムスピーチ(撮影:Ryo Nagata)

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出島組織サミット実行委員会会長 鳥巣智行が長崎市長からの祝辞を紹介。スライド左部分に、上空から見たオランダ大使館が(撮影:Ryo Nagata)

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オランダ大使館の高橋園子さんより、StartNL Japanについてのプレゼン(撮影:Ryo Nagata)

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出島組織と出島組織サミットについて、出島組織サミット実行委員副会長の倉成英俊よりプレゼン(撮影:Ryo Nagata)

ピッチの制限時間は212.5秒!? バラエティ番組方式のパネルトーク!?

サミットは、Gilles Beschoor Plug(ヒルス ベスホー・プルッフ)大使の挨拶からスタート。その後StartNL JAPANの取り組みと、出島組織サミットの取り組みを紹介したのち、参加者14社によるセッションの時間へとうつります。

今回のイベントの特徴は、形式張ったプレゼンテーションではない、「212.5秒ピッチ」と「バラエティ番組方式パネルトーク」でした。
日蘭交流425周年にちなんだ「212.5秒ピッチ」
登壇企業のピッチ時間は、1社あたり最大「3分32.5秒(212.5秒)」。不思議な数字ですが、これは日蘭交流「425」周年にちなんで、日本とオランダの2国で分け合う(2で割る)と「212.5」になるという考えによるもの。参加者は時間内に自社の取り組みを見事に紹介していました。
事前アンケートををもとに進める「バラエティ番組方式パネルトーク」
パネルトークは、以下の3つの質問に対する事前アンケート回答をもとに、各社のキャラクターや課題感を深掘りしていく「バラエティ番組方式」で進行しました。

Q1. What is one thing about the other country that you find admirable or even envy?(相手の国の、ここが羨ましい!と思うことを1つ教えてください。)

Q2. If you were to compare your company to an animal, what would it be, and why?(あなたの会社を動物に例えるなら何?その理由は? )

Q3. What is the biggest challenge on your mind in sustainability right now?(サステナビリティについて、いま気になっている一番の課題を1つ教えてください。)

Q1はそれぞれの国について。Q2は自分の会社や組織について。Q3はサステナビリティについて問うものになっています。

登壇企業:サステナビリティに挑むスタートアップと出島組織

サステナビリティに取り組む14社を以下の3つのラウンドにわけて、パネルトークを実施しました。

Round 1: Renewable energy solutions(再生可能エネルギー)
Equinox Ocean Turbines(オランダ)
Hyer Power(オランダ)
TouchWind(オランダ)
MOL PLUS(日)
Shizen Energy(日)

Round 2: Circularity & traceability(循環と追跡可能性)
Capsula(オランダ)
Circularise(オランダ)
Goldwin Play Earth Fund(日)
GREEN FORESTERS(日)

Round 3: Sustainable engineering(持続可能なエンジニアリング)
SeaHiker(オランダ)
Zavhy(オランダ)
Ocean Network Express(日)
East Nippon Expressway(日)
Kozo Keikaku Engineering(日)

意外な共通点や、新鮮な視点、各社の課題感などが共有され、会場は熱気を帯びていきます。
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オランダスタートアップHyer Powerによるピッチ(撮影:Ryo Nagata)

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日本の出島組織MOL PLUSのピッチ(撮影:Ryo Nagata)

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パネルトークではアンケート結果を映しながら、特に気になる回答をした人に詳細を話してもらうスタイルで進行した(撮影:Ryo Nagata)

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「自社を動物に例えると?」という問いに対して、Goldwin Play Earth Fund「我が社はビーバーです」と説明しているところ。ビーバーは3社いた(撮影:Ryo Nagata)

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大盛況のうちに、セッションも終了(撮影:Ryo Nagata)

パネルトーク後も築かれる「架け橋」

パネルトークが終わると、登壇社以外の参加者も交えたレセプションがスタートします。そこでも、国籍も業種も超えた様々なつながりが生まれていました。

歴史ある大使公邸という濃密な空間で、国籍も業種も超えた深い「つながりの橋」を築く一日となりました。次回はふたたび、長崎で開催する予定です。乞うご期待!
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レセプションへ。乾杯の挨拶は、前長崎市長の田上富久さんから(撮影:Ryo Nagata)

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オランダのアーティストConnecting tidesによるサステナビリティをテーマにした作品展示も(撮影:Ryo Nagata)

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最後まで盛り上がりをみせていました(撮影:Ryo Nagata)


<開催概要>
名称 :StartNL Japan × 出島組織サミット Vol.4
日時 :2025年9月26日(金)15:30~19:15
会場 :オランダ大使館 大使公邸
住所 :〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目6−3
定員 :60名
費用 :無料
テーマ:「Bridging Ideas for Sustainability」
言語 :英語

タイムテーブル
15:30 - 開場
15:45 - オープニング
   ・オランダのStart upのEcosystemについて(StartNL Japan)
   ・出島組織について (出島組織サミット実行委員会)
16:05 - ピッチ&パネルセッション
17:55 - 懇親会
19:15 - 終了

出島組織とは
時代の変化が激しく正攻法では解決できない課題が増えるなかで、大企業や自治体などで本体組織とは距離をとり新しいことを生み出すためにつくられた部署やチームのこと。注目を集めているコンセプトで、本体と離れているから意思決定のスピードが速いということや、スタートアップや外部の組織と連携しやすいといったメリットなどがある。
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長崎の出島


出島組織サミット実行委員会
出島組織サミット実行委員会では「出島組織サミット」をはじめとして、以下のことに取り組んでいます。「出島組織サミット」にご参加いただくと、すべてのプログラムにご参加いただけます。

1.出島組織サミット:年に一度、長崎の出島で出島組織がネットワーキングするためのイベントを開催します。
2.出島組織のための出島ツアー:出島組織運営のヒントを学ぶために、出島組織のための出島ツアーを開催します。
3.出島組織認定:条件を満たす出島組織を、出島を有する長崎市が「長崎出島組織」として認定します。(今回は東京開催のため、認定はおこないません)
4.出島組織研究:出島組織のあり方を研究・体系化します。現代における長崎の出島の価値を捉え直し発信します。
5.オンライン出島組織ネットワークの運営:サミット参加者同士での告知や情報交換、相談などができるオンラインコミュニティを運営します。
6.出島組織マッチング:出島組織同士でのコラボレーションを推進・プロデュースします。

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1回目の集合写真。30組織・52名が参加。出島で開催。

[画像19: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104456/5/104456-5-6a572e7a2f82aef63442c4a344e7c451-3543x2362.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2回目の集合写真。45組織・84名が参加。会場は出島メッセ長崎。

[画像20: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104456/5/104456-5-a949b2e8455e52ca613675e80a8c1ade-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3回目はTokyo Innovation Baseで開催。100社、198名が参加。

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