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伊与原新さん最新刊『翠雨の人』が電子書店Apple Books 2025年のベストに!

update:
株式会社新潮社


『藍を継ぐ海』で今年1月に直木賞を受賞された伊与原新さんが、実在の女性科学者・猿橋勝子の生涯を描く最新刊『翠雨の人』。この程、Apple Booksの2025年のベストブックス5作品のなかに選ばれました。
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伊与原新『翠雨の人』 画像提供:Apple Books

紫陽花と雨が大好きな少女が、未来を変える科学者になるまで。

「雨とは何だろう。なぜ降るのだろう」。
少女時代、空気のほかには何もないはずの空から、とめどなく降ってくる雨に素朴な疑問を抱き、キュリー夫人にあこがれて理系の道を歩んだ猿橋勝子。高等女学校卒業後は、親の勧めで生命保険会社に勤めるが、「もっと学びたい」という気持ちを抑えきれず、1941年、開校したばかりの帝国女子理学専門学校に進学、第一回生となる。在学中に生涯の師となる三宅泰雄と出会った勝子は、戦中は中央気象台に勤め、さまざまな観測に従事しながら、「戦争のための研究はしたくない」と科学と戦争の関係に葛藤を覚える。戦後はビキニ水爆実験の「死の灰」を分析、放射能汚染の実態を究明。後年は「猿橋賞」を創設し、女性科学者の育成にも尽力した。
戦後80年の節目に読んでいただくのにふわさしい、戦中戦後、さまざまな社会情勢に翻弄されながらも「人類を幸せにすること」という科学の目的を胸に、研究に打ち込んだ女性の情熱の物語です。
試し読みはこちら!

女性科学者・猿橋勝子(さるはし・かつこ)とは?

1920年東京生まれ。東京府立第六高等女学校(現・東京都立三田高等学校)を経て、日本初の女性のための理系専門学校、帝国女子理学専門学校(現・東邦大学理学部)を第1回生として卒業。中央気象台研究部で、生涯の師となる三宅泰雄の指導を受ける。1954年のビキニ水爆実験で降った「死の灰」による放射能汚染の実態を究明し、その研究成果は後年、核実験の抑止に影響を与えた。
1980年、「女性科学者に明るい未来をの会」を設立し、第一線で活躍する女性科学者を表彰する「猿橋賞」を創設した。2007年逝去。

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(C)新潮社
伊与原新 いよはら・しん
1972年、大阪生れ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞。2019年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞、静岡書店大賞、未来屋小説大賞を受賞。2024年、『宙(そら)わたる教室』が第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)に選出、NHKでドラマ化され話題となる。2025年、『藍を継ぐ海』で第172回直木三十五賞を受賞。他の著書に『八月の銀の雪』『オオルリ流星群』『青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏』『磁極反転の日』『蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理』『ブルーネス』『コンタミ 科学汚染』などがある。



書籍データ

【タイトル】翠雨の人(すいうのひと)
【著者名】伊与原新
【発売日】7月30日
【造本】ハードカバー
【定価】1,980円(税込)
【ISBN】 978-4103362159
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/336215/

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