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【KAISO BANK】当初の技術開発目標(基礎技術の確立)を達成、社会実装に向け本格化へ

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KAISO BANK
ブルーカーボン生態系の創出・拡大技術の確立を目指す



2022年12月、NEDOのグリーンイノベーション基金事業に採択されたKAISO BANKは、全国 5 漁港で実証実験中のブルーカーボン生態系創出・拡大プロジェクトにおいて、栄養塩を溶出し10~18N/mm2の強度を有する基盤ブロック、および300g程度(従来比1.5%程度)の海藻移植用カートリッジを開発し、「つくる」「育てる」「増やす」「測る」という当初設定した基礎技術開発項目をすべて達成しました。海藻カートリッジの高度化や基盤ブロックの核藻場機能、海藻種苗の高品質化、計測の精緻化など、抽出された課題を検証・解決し、藻場の保全・回復と KAISO BANKシステムの社会実装に向けて、改良と普及に努めてまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-91bc272cf9bc990ddf27bf442d472903-1024x512.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



豊かな海をまもり、はぐくむ。―ブルカーボン生態系の創出・拡大技術の確立を目指す
漁港を利活用して大量かつ安定的に海藻を育成し、海藻移植用カートリッジと海藻育成用基盤ブロックを用いて周辺海域へ効率的に移植することにより、広域な藻場の保全と回復を実現する海藻供給システム(海藻バンク)を構築します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-6b587f57a237aa893a63fa6c8fe32c0c-2000x1141.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



つくる:8種の海藻で年間10,000枚以上の海藻カートリッジ量産化に成功北海道から九州の5漁港に設置した種苗着生施設では、現地の海藻種に加え、南方系ホンダワラ類やフリー配偶体、冷凍保存タネからも種苗生産に成功しました。これにより、年間10,000枚以上(種苗生産量のカートリッジ枚数換算値)の海藻カートリッジを安定的に量産できる体制を構築しました。加えて、海藻カートリッジは300g程度(従来比1.5%程度)と大幅に軽量化しながら、メンテナンス性に優れた構造を開発しました。


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-85847c390ae6823d5dc873265827c48a-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



育てる:年間4,600枚超※の中間育成を達成海藻種や各海域の特性、利用状況に応じて複数の中間育成手法を導入し、量産化に向けた技術開発の進展を確認しました。
※種苗生産した 10,000枚以上のうち中間育成した海藻カートリッジの枚数


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-97b542af283855a0cbe82053f4511680-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



増やす:海藻カートリッジが着脱しやすく生育阻害要因に適応した基盤ブロックを開発し、280基以上で造成開始栄養塩を溶出し、10~18N/mm2の強度を有するさまざまな基盤ブロックを開発しました。加えて、ウニ類の食害抑制や水温変化への適応性を高めた柱状ブロック、漁業者がメンテナンスしやすいプレート状ブロックなど、5漁港の海域特性にあわせた基盤ブロックを開発し、核藻場の造成を本格的に開始しました。


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-c9a375285021f82cdf783563ec529370-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日本最大級の仕切り網を設置した豊漁港の移植先


測る:CO2排出量を約45%削減する広域藻場モニタリング技術を開発従来の潜水観察に比べ、CO2排出量を大幅に削減しながら、空中・水上・水中ドローンなどの機材を活用し、グリーンレーザーなど多様な計測機器を組み合わせることで、1日あたり8ha以上の藻場分布面積を効率的に計測することに成功しました。


[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-2ffe50e8f5c9d37dce038d1d7d2f0a48-750x500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


今後の展望
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-ab5e59129b8809bb297efedc3e1f505a-1280x732.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


KAISO BANK代表 伊藤コメント
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-cb66f8d6d0886997d0e5d6f4179f179a-750x928.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
KAISO BANK代表 伊藤 敏朗
KAISO BANKは、藻場の保全・回復を通じて、地域の海と人とのつながりを再構築することを目指し、研究開発から社会実装まで着実に歩みを進めています。現在、国内外での特許出願を通じて、海藻の種苗生産・中間育成・移植・広域藻場計測に関する独自技術の知的財産化を推進しており、国際的にも競争力のあるブルーカーボン生態系の創出・拡大技術の確立を目指しています。
また、今後は海藻カートリッジの無償提供を通じて、全国各地の漁業者や自治体と連携し、現場からのフィードバックを蓄積します。これらのデータをもとに、海藻バンクシステムの有効性を科学的に検証し、改良と普及に努めてまいります。
そして、漁業・観光・教育などを含む「海業」との連携を強化し、地域経済の循環と環境再生を両立させる新たな海洋産業モデルの構築に取り組んでいます。今後はさらに産・学・官・金が一体となり、KAISO BANKのプラットフォームを通じて豊かな海をまもり、はぐくむ共創を広げてまいります。



KAISO BANKについて

ブルーカーボンを推進するために、漁港を利活用して大量かつ安定的に海藻を育成し、海藻移植用カートリッジと海藻育成用基盤ブロックを用いて周辺海域へ効率的に移植することにより、広域な藻場の保全と回復を実現する海藻供給システム(海藻バンク)を構築します。
気候変動などのリスクに対して柔軟に適応した相互補完可能な全国の種苗供給ネットワークを活用して、種苗の生産からJブルークレジット(R)の申請までワンストップサービスの開発・構築・普及を目指し、カーボンニュートラルの実現とネイチャーポジティブを推進します。
KAISO BANKは、NEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業である食料・農林水産業の CO2 等削減・吸収技術の開発「漁港を利活用した海藻バンクによるブルーカーボン生態系拡大プロジェクト」を実施しています。

システムフロー
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-69e0ead55cf0b4ef9d7d5f609c0c01bf-2048x1365.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


実施体制
実証フィールド関係者と海藻バンク推進会を設立し、地元ニーズを踏まえながら取り組んでいます。
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-5346b577f8f665c6f58ba9d447d697dd-2048x1206.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



特徴
KAISO BANKコンソーシアムとして包括的に対応可能であるため、種苗生産からJブルークレジット(R)申請までワンストップサービスを開発・構築し、普及を目指します。
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/166313/3/166313-3-1d83400fc0b1770528804f4827621fc4-2000x791.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


KAISO BANK
・Webサイト:https://kaisobank.jp/  
・Instagram:https://www.instagram.com/kaisobank2022/

【本件に関するお問合わせ先】
KAISO BANK Webサイト お問合わせフォーム

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