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ユーザベース、AIエージェント対応を加速する「Kong AI Gateway」を導入

update:
Kong
~APIのMCP対応を自動化し、開発者負担を軽減。開発スピードと運用効率を向上~



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129151/54/129151-54-f350f8b3a5e34af608200b4c49c8b6ab-2640x1280.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


Kong株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:有泉 大樹、以下 Kong)は、株式会社ユーザベース(以下、ユーザベース)が展開する経済情報プラットフォームなど複数のB2Bデータサービスにおいて、AIエージェント対応の迅速な実現を支援するため、MCP(Model Context Protocol)対応をKongの「AI Gateway」にオフロードすることを発表しました。この取り組みにより、ユーザベースは、AIエージェントが既存APIを安全かつ自動的に活用できる環境を構築。従来、開発者がAPI単位で個別に構築していたMCPサーバをKong AI Gateway上で自動生成・管理できるようになり、開発負荷の軽減とスピーディなエージェント対応を同時に実現しました。
MCP対応を通じて、AIエージェントがユーザベースの企業データベースにアクセスし、信頼できる情報を活用して意思決定を支援する新たな利用形態を促進。これにより、スピーダデータの活用領域を拡大し、企業ユーザーが自社エージェントから安全に接続・利用できる選択肢を広げることで、AIを活用した意思決定支援の裾野をさらに拡大していきます。

■背景と目的
株式会社ユーザベースは、企業・業界情報データベース「Speeda」、営業DXソリューション「スピーダ顧客企業分析」、スタートアップ情報プラットフォーム「スピーダスタートアップ情報リサーチ」、専門家リサーチ「Speeda Expert Research」など複数のB2B情報サービスを展開しています。
生成AIの普及により、ユーザーからは「信頼できる情報のみに基づく迅速な意思決定」を実現する新しい情報アクセスの形が求められています。近年は、ユーザー企業が自社の業務アプリやAIエージェントを通じてSpeedaのデータベースに直接アクセスしたいという要望が増加。UIの裏側でエージェントを稼働させる形や、外部企業が自社エージェント経由で安全にデータ連携を行うケースなど、利用形態が多様化しています。こうしたニーズを受け、ユーザベースは「Speeda AI Agent」プロジェクトを始動。MCP(Model Context Protocol)を活用し、クライアントや外部エージェントが安全かつスケーラブルに自社データへ接続できる新たな連携基盤の整備を進めています。

■構成イメージ
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129151/54/129151-54-a50d6601f1366f06d4797881244c311c-585x319.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■導入前の課題
スピーダ事業では、従来、各APIとAIエージェントを直接接続してエージェント開発を進めていました。しかし、AIエージェントとの接続ニーズが急速に拡大したことで、50以上のAPIに対して個別のMCPサーバまたはエンドポイント定義を用意・運用する必要が生じました。API単位でMCPサーバを構築・保守する方法は、保守性や人員リソース、コストの面で非効率でした。MCPサーバ構築自体は技術的に難しくないものの、非機能的な作業が増え、開発者が本来注力すべきAIエージェントのUX設計や機能強化に十分なリソースを割けなくなっていました。こうした背景から、MCP対応を標準化し、開発者が効率的にオフロードできる仕組みの整備が重要な技術課題として浮上しました。

■Kong AI Gateway採用の理由
ユーザベースは、既存API群をほぼノーコードでMCP対応できるKong AI Gatewayの機能を高く評価し、MCPサーバ開発および運用負荷をオフロードする基盤として採用しました。主な理由は以下の通りです。

・MCP対応をほぼノーコードで実現:既存APIを「MCPツール」として迅速に公開でき、プラグイン設定のみでMCP化が可能。開発・運用の双方で大幅な効率化を実現。
・宣言的設定とバージョン管理による一元運用:約50のMCPサーバを定義ファイルベースで効率的に構築・管理でき、継続的な改善にも柔軟に対応。
・仕様変更への柔軟性:MCPプロトコルの更新に追従しやすく、将来的な仕様変更にも適応できる拡張性を確保。
・OSS版Kong Gatewayでの運用経験:既存のKong OSSで培った知見を活かし、学習コストを抑えながらスムーズな移行を実現。

比較検討の段階では、他社製AI Gatewayも評価対象としましたが、他社製品ではAPIごとにMCPサーバを個別構築する必要があり、スケーラビリティや継続運用の観点でKongが最も優れていると判断しました。

■今後の展望
新サービス「Speeda AI Agent」を起点に、ユーザベースはAIエージェント技術を活用したサービス拡張を進めています。

・外部企業とのMCP連携を拡大
外部企業のAIエージェントとも安全にデータをやり取りできる環境を整備しています。これにより、スピーダデータをより多様なエージェントから利用できるようになり、企業ユーザーは自社エージェントを通じて必要な情報にSaaSのようにアクセス可能になります。これらの取り組みを通じて、利用者層の拡大と新たな収益機会の創出を目指します。


・柔軟な料金設計の推進
エージェント連携やデータ利用の規模、背後で稼働するLLMの従量コストを踏まえ、市場環境に応じて柔軟に料金体系を見直していきます。利用頻度や用途に応じた価格設定を行うことで、より多くの企業がAIエージェントを通じて高信頼なデータを活用できる仕組みを整備します。


・スケーラブルな連携基盤の整備
数十規模のMCPサーバを計画的に展開し、API群とAIエージェント群をつなぐハブとして機能させることで、拡張性の高い連携基盤を実現します。OSSと商用機能を両立させ、開発効率とサービス信頼性を高めながら、AIエージェント時代における新しい情報アクセスモデルの確立を目指します。


株式会社ユーザベース Speeda事業 執行役員CTO 林 尚之氏は次のように述べています。
「AIエージェント対応を進めるうえで、MCP対応の基盤整備は避けて通れないテーマでした。Kong AI Gatewayの導入によって、この対応を効率的にオフロードでき、開発チームが本来注力すべき機能開発やUX改善に集中できる環境を実現しました。今後はAIエージェントを通じて、より多くの企業に信頼できる情報アクセスを届けていきます。」

Kong株式会社 代表取締役社長 有泉 大樹は次のように述べています。
「ユーザベースさまは、データとAIを融合した次世代の意思決定支援をリードする存在です。今回、MCP対応という新しい領域でKong AI Gatewayをオフロード基盤として採用いただいたことを大変光栄に思います。Kongはグローバルの技術力と日本法人のサポート体制を通じ、ユーザベースさまのAIエージェント戦略を力強く支援してまいります」


ユーザベースについて
株式会社ユーザベースは、2008年の創業より築き上げてきた経済情報基盤を活用して、経営のスピードを上げる情報プラットフォーム「Speeda」、国内最大級のソーシャル経済メディア「NewsPicks」のほか、北米、中国、東南アジアでビジネスを展開しています。

Kong について
API マネジメントプラットフォームのリーディング企業である Kong は、グローバルにおけるAPIマネジメントの分野で高い評価を受けており、世界中の企業が「API ファースト」企業になることを使命としています。世界で最も採用されているAPI ゲートウェイ上に構築された Kong の統合クラウド API プラットフォームは、API の構築・運用・管理のライフサイクル全体を一気通貫で提供することで開発者の生産性を高めると同時に、高速かつセキュアで拡張性のある製品とサービスにより、ビジネスのデジタル体験を向上させ、イノベーションを加速します。詳細はウェブ、SNSをご覧ください。

会社概要: https://jp.konghq.com
LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/kong-japan/
Facebook:https://www.facebook.com/KongJapan.official
X: @KongJPN ( https://X.com/KongJPN )
お問い合わせ:info-jp@konghq.com




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