製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎)は、製造業の情報システム部門で働く153名を対象に「SaaS(クラウド)」および「生成AI」導入に関する現状の方針、課題、期待を明らかにする調査を実施しました。
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昨今、製造業においてもDX推進の波が加速し、業務効率化や競争力強化を目的としたSaaS(クラウド)や生成AIの活用が急速に広がっています。一方で、設計図面や技術資産といった機密性の高いデータを扱う製造業では、クラウド化やAIの学習利用に対する懸念も根強く存在します。
こうした状況下で、情報システム部門は「現場からのDX推進への期待」と「セキュリティ・信頼性を守る責任」という、という二つの重要課題を同時に担う立場に置かれています。
本調査では、情報システム部門が現在どのような基準で導入を判断し、何を課題と感じているのか、その実情を可視化しました。製造業におけるクラウド・AI活用の健全な推進に貢献することを目的としています。
■ 調査サマリー
・製造業の約8割がAI・SaaS導入のルール・手順を整備。一方で「積極導入(40.5%)」と「慎重判断(36.6%)」で二分され、体制構築と実運用のスピードに差が出ています。
・情報システム部門の約9割が、現場の「DX期待」と「セキュリティ責任」の両立に課題を実感。
・設計・製造データ等の管理における負担は「脆弱性対策(23.1%)」、次いで「ハードウェア保守(19.0%)」や「災害対策(16.7%)」が上位。既存システムの維持・保守業務が情報システム部門のリソースを圧迫しています。
・SaaSや生成AIサービス選定では「高度なアクセス制御(19.8%)」「第三者認証の取得(16.6%)」「AI学習利用の防止(15.1%)」を重視。
・セキュリティ等の懸念解消後に実現したいことは「コスト最適化(20.8%)」「ナレッジ継承(19.0%)」。経営へのインパクトが大きい課題解決への意欲がうかがえます。
・現場部門との連携で最も重要なのは「セキュリティ要件やリスク対応への理解(29.8%)」。
・今後のシステム管理において、現場との対話でリスクの許容度を合意する「リスクコミュニケーション(24.8%)」が重要視されています。
■ 調査結果
● AI・SaaS導入について約8割の企業が「体制整備済」。一方で、実際の運用は「積極派」と「慎重派」に二分されています。
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・「ルール・手順がある」「審査体制は整っている」企業は合計で77.1%に達しています。しかし、その中身は「積極的に導入(40.5%)」と「慎重に判断(36.6%)」で二分されており、ルール整備が必ずしもスムーズな導入に直結していない実態が浮き彫りとなりました。
・約2割の企業では明確な方針が定まっておらず、ガバナンスの整備が今後の課題となっています。
● 約9割が、DX推進とセキュリティ責任の両立に課題があることが明らかになりました。
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・現場からのDX期待とセキュリティ責任の両立の難しさを、合計88.8%(「非常に感じる(44.4%)」、「やや感じる(44.4%)」)の担当者が実感。ほぼ全ての情報システム部門担当者が、日々高度な判断を求められる状況にあることがうかがえます。
・前問で「ルール整備が進んでいる」ことが判明した一方、ツール導入やデータ活用において一律の判断が難しい局面が増えていることが推察されます。
● 管理の最大負担は「脆弱性対策(23.1%)」。次いで「ハードウェア保守(19.0%)」や「災害対策(16.7%)」など、システムの維持・継続に関わる業務が上位を占めました。
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・日常的な運用業務として、脆弱性対策・ハードウェア保守が大きな負担となっています。これらは継続的に発生する作業であり、リソースを圧迫する要因となっていることがうかがえます。
【補足:管理環境別のTOP3】
・管理環境がオンプレミスメインの回答者:1位 災害対策 (23.0%)、2位 ログ管理・監査 (21.0%)、3位 脆弱性対策 (18.0%)。
・管理環境がクラウドメインの回答者:1位 脆弱性対策 (23.1%)、2位 ハードウェア保守 (19.4%)、3位 災害対策 (18.6%)。
● SaaS・生成AI導入の鍵は「制御」と「信頼」。オンプレミスへのこだわりはわずか1.2%ということも明らかになりました。
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・全体では「高度なアクセス制御(19.8%)」、「第三者認証の取得(16.6%)」、「AI学習利用の防止(15.1%)」がトップ3となりました。
・「自社専用サーバー(オンプレミス)での提供」を必須条件とする回答は1.2%に留まりました。
・製造業においてクラウド・AI活用を阻む要因は「管理環境」ではなく、万が一の際のデータ復旧(バックアップ)や、アクセス制御といった「実利的な管理・制御」であることがうかがえます。
【補足:管理環境別のTOP3】
・管理環境がオンプレミスメインの回答者:1位 バックアップの取得 (17.2%)、2位 高度なアクセス制御 (16.1%)、3位 第三者認証の取得 (10.8%)。
・管理環境がクラウドメインの回答者:1位 高度なアクセス制御 (21.2%)、2位 第三者認証の取得 (18.8%)、3位 AI学習利用の防止 (18.0%)。
● AI・SaaSで実現したいことは、「コスト最適化(20.8%)」「ナレッジ継承(19.0%)」「品質向上(17.8%)」がトップ3となりました。
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・セキュリティ懸念が解消された際に期待するのは、「コスト最適化(20.8%)」や、技術承継の鍵となる「ナレッジ継承(19.0%)」が中心であることが明らかになりました。
● 現場部門との連携において大事なこととして「セキュリティ要件・リスク対応への理解(29.8%)」が最も多く選ばれました。
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・情報システム部門が現場部門との連携で重要視していることで「セキュリティ要件・リスク対応への理解(29.8%)」が最も多く選ばれていることから、企業の重要資産を守るための「制約」がなぜ必要なのかという背景を、現場と共有することの難しさと重要性がうかがえます。
● 今後のシステム管理で最も重要視されているのは、現場との「リスクコミュニケーション(24.8%)」となりました。
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・従来の「一律的な禁止・制限」から、現場との対話を通じてリスクを許容・回避する運用を模索する「リスクコミュニケーション」へのシフトが鮮明になりました。
・これは前問において、現場に最も求めることとしてあがった「セキュリティ要件・リスク対応への理解(29.8%)」という課題に対する、情報システム部門側の能動的な解決策であることがうかがえます。
【補足:管理環境別のTOP3】
・管理環境がオンプレミスメインの回答者:1位 BCP・レジリエンス強化 (34.9%)、2位 クラウドシフト (16.3%)、3位 運用の自動化・省人化 (11.6%) / ゼロトラストへの移行 (11.6%)。
・管理環境がクラウドメインの回答者:1位 リスクコミュニケーション (30.9%)、2位 データの格付け(分類) (20.9%)、3位 クラウドシフト (16.4%)。
■ 自由回答抜粋
現在の社内システムや、現場から寄せられるITツールの導入要望について、普段感じていることや困ったことがあった場合の具体例などがあれば教えてください。
・レガシーシステムを社内開発していたため、ユーザーが要求事項は何でも解決してもらえると思っていて、要求事項をすべて満たすような市販パッケージはこの世に存在せず、ギャップが生まれていること。
・働き方改革推進で業務効率化、省人化を推進しているが、セキュリティ確保は課題として付きまとう。
・導入するシステムの数が増えることで機能が重複するなどのコストに見合わないものが増加し続けること。
・現場社員の意見は貴重な気づきになることが多いと感じている。
・各部門が同じような相談を持ちかけてくるが、全社で統制が取れず似たようなツールが散在していること。
<解説>
キャディ株式会社 プロダクトマーケティンググループ マネージャー 笹口 直哉
今回の調査により、製造業の情報システム部門が「現場のDX期待」と「セキュリティ責任」両立の課題を抱えている実態が浮き彫りになりました。多くの企業でルール整備が進む一方で、実務上の高度な判断が現場担当者の大きな心理的・実務的負荷となっている状況がうかがえます。
こうした状況下で特筆すべきは、クラウド導入における判断基準が「管理環境(オンプレミス)」へのこだわりではなく、高度なアクセス制御やAI学習防止といった「具体的な信頼の指標」へ移行している点です。これらの要件を満たし、導入への不安を解消していくことが、DXを前進させる鍵になると言えます。
また、日々の脆弱性対策や保守業務といった「維持」の負担を軽減することが、「コスト最適化」や「ナレッジ継承」など、情報システム部門が本来注力すべき攻めの業務へリソースを振り向ける契機になることも、今回の調査から読み取れます。
「リスクを避けるために一律に制限をかける」のではなく、現場の利便性と安全性の着地点を共に探る「対話」へと舵を切ること。 情報システム部門が管理の「門番」を超え、現場の変革を後押しするパートナーとなることが、これからの製造業がDXで真の成果を出すための重要なステップになると考えられます。
===調査概要===================================
調査名称: あなたのお仕事についてのアンケート
調査期間:2026年1月21日(水)~ 2月3日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象者:製造業従事者で情報システム部門にお勤めの方
有効回答数:スクリーニング調査 8,000名、本調査 153名(社内システムがオンプレミスメインの方43名・クラウドシステムがメインの方110名)
表記:四捨五入し、小数第1位までの値で記載
※調査データの引用をご希望される際は、“キャディ調べ”と明記いただき、弊社までご連絡ください。
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[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/39886/180/39886-180-6b298b46968e36d83f188d4e279461af-1458x500.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]キャディ株式会社
キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計エクイティ資金調達額は257.3億円。
<会社概要>
本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
代 表 者:代表取締役 加藤勇志郎
設 立:2017年11月9日
資 本 金:1億円
事業内容:製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営
U R L:https://caddi.com/
























