4月10日、お笑いコンビの霜降り明星が、チャルメラや中華三昧などでお馴染みの明星食品とコラボし、「霜降り明星食品株式会社」を設立。その記者発表会が行われるとのことで、なにやら面白そうな香りがプンプンしたので行ってきました。
会場に到着し、渡された資料に目を通してみると、「M-1グランプリ2018」王者の霜降り明星の“お笑い”に対する熱い想いと、明星食品の”麺”に対する想いの熱量が合致し、さらに“明星”という言葉のつながりに縁を感じて設立に至ったとのこと。
記者発表会が始まると、さっそく「霜降り明星食品株式会社」の代表取締役会長に就任したせいやさんと、代表取締役社長に就任した粗品さんが登場。新しく設立した会社や事業活動について、次々と発表されました。
まず、「霜降り明星食品株式会社」のロゴマーク(明星食品のロゴマークにそっくり)が紹介されると、事業ステートメントが発表されました。それが、「麺と笑いでなんかイノベーションっぽいことを」。会長のせいやさんは「それぞれの強みである“麺”と“笑い”をコラボすることにより、なにか新しいこと、面白いことをやっていく」と説明。社長の粗品さんから「“なんか”とか、“ぽいこと”とか、いらんやん」というツッコミが入りましたが、「若者も取り込んだイノベーションをやっていく」と、せいやさんは力説。
さらに、せいやさんは「会社で大事なのは玄関やエントランス」で、そこに銅像を置くため、すでに発注したとのことで、そのお披露目が行われました。白いシートが取り払われ、2人をイメージした銅像が姿を現しましたが、粗品さんの第一声は「気持ち悪っ!なんですか、このエセ岡本太郎。芸術の小爆発」。しかし、せいやさんは「素晴らしい!こういうインパクトがあるのが良いんだよ」と満足気でした。そして、この銅像は、なんと明星食品の玄関に置かれるそうです。
続いて、いよいよ「霜降り明星食品株式会社」の年間事業計画が発表。アイデアが溢れているというせいやさんから、6つの構想が紹介されました。1つ目は、いつでも麺を食べられるウェアラブル麺。麺のセーターや麺帽(麺の帽子)、麺グラス(麺のサングラス)を作るそうです。2つ目は、スマート麺。スマホ大の最新薄型麺で、ポケットから出してお湯をかければいつでも食べられる商品。粗品さんからは「それが即席麵やん。明星食品でもあるやん」とツッコミが入りますが、せいやさんはおかまいなく次の紹介に……。
3つ目は、AI麺。人工知能を麺に取り入れたもので、「OK、AI麺。腹減った」と言うと、自分でお湯を入れてくれたり、3分経つと教えてくれたり、さらには宿題を手伝ってくれたり、ベビーシッターもしてくれる商品とのこと。「こんな奴に(子供を)任せたくないわ」と粗品さんからまたツッコミが入りますが、せいやさんは4つ目へ……。
それが、チャルメラおじさんの進化。時代に合わせていくために屋台をトランスフォームさせたり、スポーツカーにしたり、宇宙船にしたりしていくとのこと。5つ目は明星食品の人気商品である中華三昧の進化で、「インバウンドのために食べるだけで中国語が話せる」、「乾燥料理人が入っていて、お湯で戻し、中華三昧を作ってくれる」「袋を開けたら中国にワープできる」など、どんどん進化させていくそうです。
そして、6つ目はこれまた明星の人気商品である一平ちゃんの進化。一平ちゃんの「爆笑味」(食べると楽しくなる)、「失恋味」(失恋した感じになるのでダイエットにも最適)、「グローバル味」(地球上のすべての味が入っている)、「SNS味」(食べたら無性にSNSに投稿したくなる)、「マジビーム」(本当のビームが出る)を構想中とのこと。
「すごい盛り上がって」と事業計画に手ごたえを感じるせいやさんですが、「一個もわからなかった」と粗品さんは不満気。しかし、これらを実現するためには「20兆円くらい足りない」と言うせいやさんですが、「会議は楽しい」と話し、こういった事業計画を、4月10日に開設された公式ツイッターでツイートしていくそうです。
また、公式ツイッターでキャンペーンも開催するとのことで、期間は4月10日~30日までで、霜降り明星食品の公式ツイッターをフォローしキャンペーン投稿をリツイートした人の中から抽選で200名に、「麺類は皆平等である」「そこに麺があるから」などの格言が書かれている「格言カレンダー」が当たるそうです。これには、せいやさんも「カレンダーは本当に良いですよ。乾燥料理人とかじゃなくてね」と思わず認めてしまっていました。
最後、今後に向けて、せいやさんは「霜降り明星食品を広めて、明星食品に貢献していきたい」と話すと、粗品さんも「明星食品に貢献できるように、一年間盛り上げようと頑張っていくので、またこういう機会を設けていきたい」と語り、意気込んでいました。ちなみに、記者発表会後、記者たちには霜降り明星食品のロゴ入り粗品が配られました。まずは「格言カレンダー」、そして粗品の定番「タオル」に「ボールペン」。さらにお二人それぞれの名刺というそれっぽい内容。今回の「霜降り明星食品設立」はあくまでキャンペーンネタの一つということですが、ネタにしては本気度満載な記者発表会でした。霜降り明星食品の今後の事業展開にも注目です?
取材協力・写真提供:明星食品株式会社
※初出時、名称の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
(取材:佐藤圭亮)