猫の習性のひとつである爪とぎ。しつけを行い、任意の場所でしてもらうことも可能ではありますが、もちろんそううまくは行かないパターンも。

 ツイッターユーザー「まみてぃ」さんが投稿した写真に写っているのは、どこか浮かない表情の愛猫「ボブ」くんと、背もたれ部分がズタズタになってしまった座椅子。これはどうやら……やらかしてしまったようですね。

 飼い主さんによると、この座椅子を購入したのは5月頃で、お値段なんと12000円。決して安くはない買い物ですが、ボブくんにとっては知る由もないことでした。

 設置した当初こそ少し警戒していた様子でしたが、それもつかの間。数日後にはバリバリと爪をとぎ始めたそうで、今や目も当てられない姿に。爪とぎするチャンスを、虎視……いや、猫視眈々と狙っていたのでしょう。

 もちろん、座椅子が置かれているリビングには、ちゃんとした爪とぎが4か所も設置されています。爪とぎには爪のケアだけでなく、自分の縄張り主張のための役割もあるので、「これは自分のもの!」というボブくんなりのアピールなのかもしれませんね。

爪とぎするボブくん

 飼い主さんも初めのうちは注意していたそうですが、あまりにもイキイキと爪をとぐボブくんの姿に根負け。最近はもう諦めて「お~やってるやってる」という心境で見守っているのだそう。

 つまり、飼い主さんにとってこの爪とぎ痕は、愛猫によるアート作品のようなもの。どれだけ傷んでも廃棄するつもりはなく、「これからも座れる爪とぎ(12000円)として愛用していく」とのことでした。

 ボブくんのこの浮かない表情はもしや「今日もいい仕事したニャ」的な意味合いだったりして……。そう考えると、この写真も「自作のアートと共に写る巨匠の姿」に、見えなくもない……かも?

<記事化協力>
まみてぃさん(@mamity39)

(山口弘剛)