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文春、記事修正の波紋広がる 中居・フジテレビ問題で報道姿勢に批判殺到

 元タレントの中居正広氏とX子さんとのトラブルを、フジテレビ幹部A氏が関与しているとして報じていた週刊文春。

 1月27日にはフジテレビで10時間超に及ぶ会見が開かれるなど、各所に大きな波紋が広がっていますが、その会見直前に電子版記事の内容を一部修正していたことが発覚。SNS上では批判の声が殺到しています。

  • ■ 週刊文春が修正した記事内容

     その内容とは、2024年12月26日発売号にて、事件当日の会食について「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたものを、「X子さんは中居氏に誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた」とするもの。

     これについて、週刊文春側は上記についての「説明文」を1月27日午前中に配信した電子版オリジナル記事の文末に掲載しましたが、大大的な告知はなかったため、多くの方がこれを知らないまま、同日午後4時からフジテレビの会見が始まりました。

     今件が広く知られるようになったのは、会見から一夜明けた28日午前のこと。WEBニュースやSNSで拡散され始めると、各所から怒りの声が殺到。「これだと話が変わってくる」「意図的に隠していたのでは」など、文春の報道姿勢に対する非難が相次ぎました。

    ■ 記事の修正に対する文春側の説明

     これを受けて、文春側は28日16時頃に自社媒体「文春オンライン」で経緯を説明。

     「X子さんは中居氏に誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた」と修正したのは、12月26日発売号以降の取材で判明したためであり、1月8日発売号以降ではその後の取材結果を踏まえた内容を報じている、と主張。

     続けて「X子さんは小誌の取材に対して『(事件は)Aさんがセッティングしている会の”延長”だったことは間違いありません』と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」と、説明しました。

     この説明に対しても、「延長と”認識していた”だけ?」「文春こそ会見開いて説明する責任がある」とさらに批判の声が続出。

     誤報があれば記事は修正されるべきです。加えて、修正内容をある程度周知することも必要です。今や日本全体を巻き込んでいると言っても過言ではない問題に発展しているだけに、簡単な説明では済まされません。文春の報道姿勢が問われています。

    <参考・引用>
    文春オンライン「中居正広・フジテレビ問題について、週刊文春コメント

    ※更新:初出時、訂正と修正でゆらぎがあったため、公開後に「修正」で統一しました。

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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