
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)の連結子会社であるThai Nippon Steel Engineering & Construction Corporation, Ltd.※1(代表取締役社長:渡辺正弥、以下「TNS」)は、タイ国 Valeura Energy (Thailand) Ltd.※2(以下「VET」)より、海底石油資源開発用セントラル・プロセシング・プラットフォーム※3(以下「CPP」)の新設工事を受注しましたのでお知らせいたします。
VETはタイ湾に権益を保有する複数の鉱区において主に石油と随伴ガスを生産しており、本件はそのうちWassana鉱区にて、24本の生産井を有するCPPを新設する工事です。TNSの請負範囲は、CPPの設計、調達、製作、試運転となります。TNSはこれまで、VETから同種設備の新設や既存生産設備の改造・メンテナンス工事を長年にわたって請け負っており、これらの豊富な実績に基づく信頼関係とEPC(設計・調達・建設)一貫対応力が高い評価を受け、今回の受注に至りました。
VETは今回のCPP建設によりWassana鉱区での生産量を2027年前半には日量1万バレルへと増産する計画です。また、CPPは将来的にその周辺に追加の生産施設 (ウェルヘッド・プラットフォーム) が複数新設された場合にも接続できるように設計されています。
当社グループは、タイ湾において1970年代から累計で、ウェルヘッド・プラットフォーム約230基、海底パイプライン 2,300kmの建設を通じ※4、タイ国の経済成長とエネルギー安全保障に貢献してきました(国産天然ガスはタイの電力生産源の4割以上を占めています)。タイ及び周辺諸国※5では、今後も海底資源開発、CO2排出低減のための既設生産設備の改造工事やCarbon Capture & Storage(CCS)関連設備の建設などが計画されており、当社グループはこれらプロジェクトへの参画を通じ、本地域での環境・エネルギー分野での貢献を継続してまいります。
※1 TNSは、石油・天然ガス開発用のオフショア・プラットフォームの加工拠点として1987年にタイに設立されたグループ会社で、主にウェルヘッドプラットフォーム(WHP)の設計、調達、製作及び改造工事などを行い、現在タイを中心に石油天然ガス分野以外の陸上プラントの建設にも積極的に事業展開を行っています。 https://www.thainippon.co.th
※2 VETは、Valeura Energy Inc.(カナダ/トロント証券取引所上場)の100%連結子会社で、主にタイ湾にて石油の探鉱・開発・生産などを行っています。 https://www.valeuraenergy.com/
※3 Central Processing Platform(CPP)とは、近隣の生産井(ウェルヘッド・プラットフォーム)から採掘されたハイドロカーボン(炭化水素:原油や天然ガスなど)を集約・一次処理(水、不純物、汚染物質の分離・除去)した上でパイプラインなどにより輸送するためのオフショア生産設備のハブ機能を担う大規模な海上設備です。
※4 タイ湾には約400基のオフショア・プラットフォームと約3,000kmの海底パイプラインが建設されています。
※5 カンボジア・タイの共同開発鉱区など。
(参考)
TNSニュースリリース:https://www.thainippon.co.th/news-us/
VETニュースリリース:https://www.valeuraenergy.com/final-investment-decision-on-wassana-field-redevelopment/
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【TNS Bangpakong工場】