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Ben Stiller, Jacquetta Wheeler, Ai Tominaga, Karolina Kurkova, Oluchi Onweagba, and Stella Tennant, Paris, 2001 (C) Annie Leibovitz
マルタ・オルテガ・ペレス(MOP)財団は、啓発的な写真で私たちの文化的記憶を形作ってきた革新的な作品群で知られる著名なポートレート写真家、Annie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)のスペイン初の大規模展覧会「Wonderland(ワンダーランド)展」を開催いたします。
11月にスペイン ア・コルーニャのマルタ・オルテガ・ペレス(MOP)財団の展示スペースで開催される本展は、リーボヴィッツによる写真世界の驚くべき可能性を披露します。その世界は、卓越した人物たちと非凡な物語に満ちており、Anna Wintour(アナ・ウィンター)の言葉を借りれば「アニーは...まるで驚嘆する旅人のように旅をしている…私たちが皆、行きたいと願う旅へと導いてくれる案内人」なのです。
初期の頃、彼女はRolling Stone誌のためにBob Dylan(ボブ・ディラン)、Grace Slick(グレイス・スリック)、John Lennon(ジョン・レノン)、Mick Jagger(ミック・ジャガー)、Keith Richards(キース・リチャーズ)らミュージシャンの親密なポートレートを撮影し、圧倒的な評価を築き上げました。本展は、彼女が芸術、映画、音楽、スポーツ、政治の世界を歩んだ軌跡をたどり、展示の中核をなすファッション写真の大規模な回顧へと展開していきます。その多くはこれまでどの展覧会でも発表されたことがなく、今回が初となる展示作品を含みます。
「ワンダーランド展」はMOP財団が主催する写真展シリーズの第6弾です。同財団代表のMarta Ortega Perez(マルタ・オルテガ・ペレス)は次のように述べています。
「アニーには、撮影する人々のオーラを捉える魔法のような才能があります。彼女の才能は、他の誰も気づかない瞬間、真実を常に見つけ出す能力にあります。
彼女が、ここア・コルーニャで開催される我々の世界規模の写真展プログラムにおいて、初めて作品を発表する女性となることを、心より嬉しく思います。アニーはそのキャリアを通じ、世代を超えて女性たちを力強く代弁してきました。なかでも高齢女性を捉えた作品には、他に類を見ない壮大さと美しさが溢れています。
50年以上にわたり、彼女の写真は、レンズの前に立つ人々の、名声の裏に隠された人間性を映し出してきました。Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)の言葉を借りれば、『一度アニーに撮影されれば、それが世界におけるあなたの姿となる』のです。
彼女は、深い敬意を抱いているミュージシャンのポートレート撮影からキャリアをスタートさせました。1993年にはVOGUE誌で働き始め、その美学を形作り、ビジュアルストーリーテリングを高めていきました。アニーは、たった一枚のフレームで物語全体を語り尽くす稀有な才能を持ち、生まれながらの語り手として、物語を伝える確かな力に満ちています彼女の写真は、見るたびにその秘密を解き放ち、ゆっくりと新たな側面を露わにします。そしてファッションに目を向けたとき、そのストーリー性に色彩、フォルム、トーンの巧みさが加わり、現代屈指の完成度を誇るファッション写真の数々を生み出したのです」
MOP財団は、2021年12月にア・コルーニャで開催された財団初の展覧会において、Peter Lindbergh(ピーター・リンドバーグ)の作品を紹介し、高い評価を博しました。その後、Steven Meisel(スティーヴン・マイゼル)、Helmut Newton(ヘルムート・ニュートン)、Irving Penn(アーヴィング・ペン)、そして最近ではDavid Bailey(デヴィッド・ベイリー)といった巨匠写真家の展覧会を続けて開催し、MOP財団のスペースは、ファッションおよびポートレートの巨匠たちの作品を鑑賞できるスペイン随一の会場としての地位を確立しています。
「ワンダーランド展」は、これまで単一の展覧会でまとめて展示されたことのない、4つの異なるセクションで構成されています。展覧会は、アニー・リーボヴィッツがローリング・ストーンズ誌と共同制作した作品を展示する没入型インスタレーションで幕を開けます。1975年、ミック・ジャガーはアニーにツアーフォトグラファーを依頼しました。この2ヶ月間にわたる活動は強烈な体験となり、その間アニーは数百本ものフィルムを撮影しました。
続いて「初期」と「意識の流れ」という2つのセクションが続きます。これらのセクションでは、アニーの様々なスタイルにおける進化を示し、彼女の創作プロセスとストーリー性を明らかにしています。どちらのセクションも、アイコニックな作家やパフォーマー、美術家たちのよく知られた作品に加え、風景、室内、歴史的資料の写真も展示されています。
展覧会タイトル「ワンダーランド」の由来となった最後のセクションでは、スタイルとファッションに関する作品100点のうち多くが初公開となる作品とビデオインスタレーションが展示されます。アニー自身も、自分をファッション写真家だとは考えたことはなかったと率直に語っています。「ファッション写真は、どこに収まるのか分からず、長年大切に保管していました…しかしある時、すべての写真はひとつに収まるのだと気づいたのです」。子どもたちに読み聞かせていた童話を基に制作したVOGUE誌での初期作品から始まり、彼女はこれまでに生み出された最も卓越したファッション写真のいくつかを含む、圧倒的な作品群を築き上げてきました。
展覧会に併せて、MOP財団は映画と記念出版物を制作しました。本書では、アニー・リーボヴィッツのキャリアを通じて密接に協働してきた人物たちへの一連のインタビューが収録されており、ブルース・スプリングスティーン、Patti Smith(パティ・スミス)、Gloria Steinem(グロリア・スタイネム)、Karen Elson(カレン・エルソン)、Tina Brown(ティナ・ブラウン)、Mary Howard(メアリー・ハワード)、Phyllis Posnick(フィリス・ポスニック)らが登場します。
「ワンダーランド展」は、2025年11月22日にスペイン・ガリシア州 ア・コルーニャにあるMOP財団の展示スペースにて開幕します。