台湾に拠点を置き、各種コンサルティング、リサーチ、日本人向け台湾経済ニュース、クラウドサービスの提供などを行う情報サービス企業グループ「ワイズコンサルティング」は、台湾経済に関する注目動向をまとめた最新レポートを発表しました。
本号では、グーグルが台北市士林区にAIインフラ研究開発センターを新設したニュースをはじめ、日本産食品の台湾輸入規制全面撤廃、台湾ホテル需給の変化や国防部の大型ドローン調達計画など、多方面で進む台湾の最新ビジネストレンドを多角的に分析しています。
【トピック1】
グーグルのAIインフラ研究開発拠点、台北市士林区に開設
米グーグルは20日、台北市士林区でAI(人工知能)インフラ研究開発(R&D)センターの運用を開始した。従業員は数百人規模、実験室は10室以上で、米国の本部に次ぐ2番目の規模だ。世界各地のデータセンターで使用するため、電源やサーバーなどのハードウエアやソフトウエアの研究開発やテストを行う。グーグルは、台湾にはサプライチェーン(供給網)や人材が集まっており、プロジェクトの開発時間が40%短縮できると説明した。
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グレッグ・ムーア・グーグルクラウドプラットフォーム研究開発総経理は、AIインフラ研究開発センターの本部は米国にあるが、2020年には台湾に関連する研究開発の実験室を設立しており、今や人数が4倍になったと説明した。
■設計から出荷までカバー
台湾のAIインフラ研究開発センターは、クラウドインフラ製品の設計などの研究開発から、最終製品の出荷までを担う。グーグルの世界各地のデータセンターで使用するため、主に電源、サーバー、マザーボード、冷却部品やソフトウエア、データストレージの研究開発を行い、機械学習向けプロセッサー(TPU)の研究開発も行う。
ムーア・総経理は、グーグルが今年発表したTPU第7世代モデル「Ironwood(アイアンウッド)」や次世代の半導体はいずれも台湾のサプライヤーが協力していると説明した。報道によると、アイアンウッドはファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が生産するとみられている。
ムーア・総経理は、台湾はハードウエアとソフトウエアの人材やサプライチェーンを有するほか、彰化県など各地に数時間で移動できると指摘した。開発した製品を世界各地のデータセンターに配送する前に、厳格なテストや検証を行うと説明した。プロジェクトの時間は平均40%短縮でき、予想を大きく上回る効率だと語った。
※詳しくはこちらへ>>> https://www.ys-consulting.com.tw/news/125447.html
【トピック2】
福島など5県産食品、輸入規制を全面撤廃
台湾衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(食薬署、TFDA)は21日、日本産食品の輸入について他の国・地域産の食品と同様の管理方式に変更すると発表した。
【トピック3】
ビジネス客向けホテル、1~10月稼働率8割以上
大型展示会や企業のインセンティブ旅行、国際ビジネス客の訪台を受け、老爺酒店集団(ホテルロイヤルグループ)傘下のビジネス客向けホテルは、1~10月の平均客室稼働率が80~85%だった。凱撒飯店連鎖(シーザーパークホテル&リゾート)の北部のホテル7軒は85~92%で、このうち新北市板橋区の板橋凱撒大飯店は90%と、前年同期比6ポイント上昇した。
【トピック4】
国防部がドローン調達計画、2年で500億元規模
国防部軍備局はあす27日、新型無人機(ドローン)4万8750機の調達に関する競争入札に向けた説明会を開催する。調達額は500億台湾元(約2500億円)と、国防部で過去最大規模だ。早ければ年末に公告され、入札の募集が始まる。2027年までの納入を予定する。
【トピック5】
台湾ファミマ、ティーカプセル導入へ
コンビニエンスストア大手、全家便利商店(台湾ファミリーマート)は26日、店内で注文を受けてから入れる「レッツティー」で、製茶大手の桔揚(グッドヤング)と提携し、ティーカプセルを導入すると発表した。
※補足解説は、以下の動画でもご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ca0Lr0uGiws
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59899/292/59899-292-cda323fc926d99c9eafad1f2bb42685d-2070x1162.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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<会社概要>
企業名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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