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『このミステリーがすごい! 2026年版』海外編第1位は……なんと75年も昔に発表された小説! リチャード・デミング傑作中篇集『私立探偵マニー・ムーン』

update:
株式会社新潮社
本格ミステリー顔負けの謎解き要素を備えた、日本オリジナル編集の“本格推理私立探偵小説”作品集が、まさかの快挙!



こんな探偵見たことない!! 新潮文庫〈海外名作発掘Hidden Masterpieces〉シリーズのリチャード・デミング『私立探偵マニー・ムーン』(田口俊樹訳)が、『このミステリーがすごい! 2026年版』海外編第1位に選ばれました!
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 職人作家デミングが生んだ本書の主人公、タフガイ探偵マニー・ムーンが活躍したのは、パルプ雑誌黄金期の終わりの一九四〇年代末から一九六〇年代はじめにかけて。ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーと並んでハードボイルド御三家の一人とされるロス・マクドナルドと、ほぼ同時期に活躍していたことになります。さらにはハドリー・チェイス、ミッキー・スピレインとも同世代。これら正統派のハードボイルド小説から派生して、マイクル・コリンズやジョゼフ・ハンセン、マイクル・Z・リューイン、ローレンス・ブロックらによるネオ・ハードボイルドやソフトボイルドの探偵ものが生まれていったわけです。
 いっぽうで、エドガー・アラン・ポーを始祖とし、アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、ディクスン・カーらが黄金期をつくりあげた本格ミステリーはというと、その進化系として、混迷する推理をも売り物とするコリン・デクスターや、R・D・ウィングフィールド(フロスト警部シリーズ)へと継承されていったわけですが、何を隠そう、作者リチャード・デミングは、かつてエラリー・クイーン名義のゴースト・ライターとして十作近くもの長篇を発表しています。いわゆる正統派ハードボイルドの源流と肩を並べるマニー・ムーンものの魅力が、それだけにとどまらない理由のひとつはそこにあるのでした。
 ハードボイルド探偵ものでありながら、本格ミステリー顔負けの謎解き。そして、「名探偵、皆を集めてさてと言い」よろしくの犯人当て&トリック解明――ジャンルを定めず膨大な量の作品を書き残した職人作家だからこそ成しえた自由な面白さが、そこにはあります。正統派ハードボイルドの風合いを持ちながら、密室トリックをはじめとした本格推理マインドもくすぐるハイブリッドなミステリー。それがいまから三四半世紀も昔にすでに生まれていたのです。もちろん、ハードボイルド小説ファンにはおなじみの「ワイズクラック(へらず口)」も満載。栄えあるこのミス第1位に輝いた“本格推理私立探偵小説”集を、ぜひともご堪能ください。

■書籍内容

こんな探偵に出会ったことがおありだろうか? 戦地帰りのタフガイ、私立探偵マニー・ムーン。言い寄ってくる女性に事欠かず、ときに自らの義足までも武器に大立ち回りを演じたかと思うと、関係者一同を集めて名探偵顔負けの見事な謎解きを披露する――。E・クイーンの名も継いだミステリー職人が生んだ無二のアンチヒーロー。そんなムーンの活躍を集めた‶本格推理私立探偵小説”決定版!

■著者紹介:リチャード・デミング Richard Deming(1915-1983)

1940年代後半のパルプ雑誌から’80年代初頭まで犯罪小説を書き続けた職人作家。のちにノンフィクションも数冊執筆し、好評を得た。《マンハント》初期や《アルフレッド・ヒッチコックズ・ミステリマガジン》に数多く寄稿し、さらにはペイパーバック作家として「刑事スタスキー&ハッチ」などの人気TVドラマのノヴェライズを手掛けた。また、エラリー・クイーン・チームのオリジナル作品も執筆。

■訳者紹介:田口俊樹 Taguchi Toshiki

1950(昭和25)年、奈良市生れ。早稲田大学卒業。ブロックの‶マット・スカダー・シリーズ”をはじめ、ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、スミス『チャイルド44(フォーティフォー)』、チャンドラー『長い別れ』、ウィンズロウ『業火の市(まち)』、コーベン『捜索者の血』、ハメット『マルタの鷹』など、訳書多数。

■書籍データ

【タイトル】私立探偵マニー・ムーン
【著者名】リチャード・デミング/田口俊樹訳
【発売日】2025年6月25日
【造本】文庫
【定価】1,320円(税込)
【ISBN】978-4-10-240881-0
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/240881/


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