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一般社団法人日本キャリア・カウンセリング学会 第30回記念大会にて、法政大学キャリアデザイン学部 教授 古田克利氏との共同研究の結果を発表しました

update:
株式会社Smart相談室
クライエントによる客観評価とカウンセラーによる主観評価の関連を研究



 株式会社Smart相談室(本社:東京都港区、代表取締役・CEO:藤田 康男)は、法政大学キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 教授 古田克利氏と、「クライエントによる客観評価とカウンセラーによる主観評価の関連」について共同研究を行いました。その報告として、一般社団法人日本キャリア・カウンセリング学会 第30回記念大会にて、研究発表を行いました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89158/96/89158-96-1920278d27228ba04eb0222d0767b720-2560x1706.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■開催概要

大会テーマ:社会インフラとしてのキャリア×カウンセリング~プロフェッショナルとしての限界突破・ふかめ・ひろげる~
学会名  :一般社団法人日本キャリア・カウンセリング学会 第30回記念大会
開催地  :帝京平成大学 池袋キャンパス
開催日程 :2025年11月22日(土)・23日(日)
公式サイト:https://jacc-conf.info/30th/

■研究背景 

 当社は、「誰でも・いつでも・なんでも気軽に相談できる」をコンセプトとした法人向け社外相談窓口サービス「Smart相談室」を提供しています。当社は、本サービスを通じて蓄積される相談データや知見を学術的に分析・活用することで、社会への貢献を目指しています。特に、対人支援の領域における新たな学術知の創出を重要なテーマと位置づけ、大学・研究機関との共同研究を積極的に推進しています。

■研究概要

●発表テーマ
クライエントによる客観評価とカウンセラーによる主観評価の関連ーEAPサービスにおけるセッション評価を通じて
●研究メンバー
佐藤 史織(株式会社Smart相談室 カウンセラー事務局)
三浦 麻友子(株式会社Smart相談室 カウンセラー事務局)
藤田 康男(株式会社Smart相談室 代表取締役・CEO)
古田 克利(法政大学キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 教授)
●研究内容
 2000年代初頭から重要性が示唆されている「根拠に基づく実践(EBP:Evidence-Based Practice)」を、企業領域、特にEAP(従業員支援プログラム)の文脈で適用する試みとして、本研究では、EAPサービスにおいて、カウンセラーによるセッションの主観評価と、クライエントによる客観評価の認識の差異と関連性を検証しました。分析対象は法人向け社外相談窓口サービス「Smart相談室」におけるカウンセリングセッション74件の記録です。

■研究結果と今後の展開

1.カウンセラーの「自己評価」はクライエント評価より有意に低い
 カウンセラーによるセッション全体の自己評価は、クライエント評価と比較して有意に低いという結果が示されました。これは、「心理療法家は自らの能力を過大評価する傾向がある」(Walfish et al., 2012)という従来の知見とは逆の傾向を示すもので、「Smart相談室」の特徴的な結果です。この一貫して低水準の自己評価は、カウンセラーの慎重かつ批判的に実践を見直す姿勢や専門職的態度を反映している可能性があります。また、この特異な結果の背景には、法人契約による無料利用でのクライエント側の「感謝バイアス」や、具体的・短期的な問題解決に焦点を当てるEAPサービス特有の性質が影響している可能性も考えられます。
2.セッションのプロセスに対する評価に乖離
 セッション評価要素4項目(深さ、なめらかさ、肯定感、覚醒度)の分析において、クライエント評価と有意な正の相関を示したのは、セッション終了時の「肯定感(ポジティブな気持ち)」と「覚醒度(活力)」の2項目でした。一方で、「深さ(自己理解の深さ)」や「なめらかさ(セッションのスムーズさ)」といった項目は有意な関連性を示しませんでした。この結果は、カウンセラーが治療的な“進展”を「深い」セッションとして高く評価するのに対し、クライエントは「理解された」「受け入れられた」という共感的な“体験の質”そのものを満足度の主たる基準とする(Elliott et al., 2021)という評価基準の根本的な非対称性に起因していると考えられます。

 これらの結果は、カウンセリングサービスの品質向上には、カウンセラーの専門的な視点だけでなく、クライエントの体験的な評価を尊重し、両者のギャップを明確に認識することが不可欠であることを示唆しています。今後は、さらに広く深くデータを蓄積し、本領域における学術研究を継続的に推進していきます。

■法人向け社外相談窓口サービス「Smart相談室」の概要

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89158/96/89158-96-dff4d94f4631b64be6e791ac70a7038c-3900x2285.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 「Smart相談室」は、誰でも・いつでも・なんでも気軽に相談できる、法人向けの社外相談窓口サービスです。カウンセリングや医師相談に加え、法令対応を実現するストレスチェックやハラスメント窓口から人材の開発・育成につながるコーチングや個別研修など、幅広い機能を備えています。300名以上の専門家が在籍し、一人ひとりの悩みや課題に丁寧に寄り添います。不調になる前のささいな悩みや不安の芽を、早期に解消へ導くことで、メンタル不調の未然防止を実現し、企業の健康経営と働く人の心の健康に貢献します。
「Smart相談室」サービスサイト:https://smart-sou.co.jp/counseling

◼ 株式会社Smart相談室について

 「働く人の『モヤモヤ』を解消し、『個人の成長』と『組織の成長』を一致させる」をミッションに、法人向けオンライン対人支援プラットフォームを開発、運営しています。2021年2月、医療系事業会社で10年間、新規事業開発と組織マネジメントに従事した藤田康男が代表として設立し、メンタル不調の未然防止により企業の健康経営を後押しする社外相談窓口サービス「Smart相談室」と、個人の可能性を最大化し企業の人的資本経営を加速させるコーチングサービス「Smartマイコーチ」を展開しています。Smart相談室はSmartHRのグループ会社です。
◼ 会社概要
社名:株式会社Smart相談室
代表取締役・CEO:藤田 康男
事業内容:企業向けオンライン対人支援プラットフォームの開発、運営
設立:2021年2月1日
所在地:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
企業URL:https://smart-sou.co.jp/company

※掲載されている製品名、会社名、サービス名は各社の商標または登録商標です。
※記載情報は、発表日現在のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、 あらかじめご了承ください。

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