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次世代クリーンエネルギーの実用化に向け、Helical Fusionとアオキスーパーが日本初のフュージョンエネルギーによる電力売買契約を締結

update:
株式会社Helical Fusion
フュージョンエネルギーが生活を支える社会を見据え、素材から小売まで、サプライチェーン全体の構築へ前進



フュージョン(核融合)エネルギー実用化を主導する「ヘリックス計画(Helix Program)」のもと、日本独自のヘリカル型核融合炉を開発する株式会社Helical Fusion(本社:東京都中央区、代表:田口昂哉、以下、「Helical Fusion」)と、愛知県内で食品スーパーを展開する株式会社アオキスーパー(本社:愛知県名古屋市、代表:青木俊道、以下、「アオキスーパー」)は、フュージョンエネルギーによる電力売買契約を締結しました。これは、国内最初のフュージョンエネルギーによる電力売買契約です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-94e92252045b29742286601a7b01710a-1414x356.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-650f32788ba43af590fd12adc34c6f66-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
契約締結を記念して握手をするHelical Fusionの田口昂哉 代表取締役CEO(写真左)、アオキスーパーの河野正幸 常務取締役 管理本部長(写真右)(STATION Aiで開催された記者会見にて)


本契約締結の意義
フュージョンエネルギーは、太陽のエネルギーを生み出している核融合反応を地球上で再現することにより、高効率で持続可能なエネルギーを実現する技術として、世界中で開発・社会実装が期待されていますが、1930年代にその原理が提唱されてからこれまで、主に、高度な知見を要する研究・技術開発の側面が注目されてきました。一方で、この技術がエネルギーインフラとして社会実装へ向かうには、実際にフュージョンエネルギーを「使おう」という需要家(ユーザー)の存在が不可欠です。
Helical Fusionは、フュージョンエネルギーによる「実用発電」を目指した「ヘリックス計画(Helix Program)」のもと、単なる核融合研究にとどまらず、ベースロード電源を担える発電プラントにこだわって開発を進めています。
今回の電力売買契約締結は、日々大量の電力を必要とするアオキスーパーという需要家によって、Helical Fusionのアプローチが具体的に評価されたものです。そして、フュージョンエネルギーの実現が、環境にやさしいスーパーマーケットを通して生活を支える、というアオキスーパーの考え方に合致することについても、両社間で合意に至りました。

Helical Fusionについて
2021年に、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所における核融合に関する研究成果を活用して創業した、ヘリカル型核融合炉によるフュージョンエネルギーの実用化を目指す企業です。日本独自の核融合炉形式である「ヘリカル方式」は、これまでの国立大学や公的研究機関における約70年にわたる研究開発の結果、商用発電所に最も適した性質を備えた方式であることが示されています。その知見を活かして実用化を進める世界で唯一の企業として、「ヘリックス計画(Helix Program)」を進めています。ヘリックス計画では、2020年代中をめどに二大開発要素「高温超伝導マグネット」「ブランケット兼ダイバータ」の個別実証を完了し、2030年代中には、最終実証装置「Helix HARUKA」による統合実証、および発電初号機「Helix KANATA」による世界初の実用発電を達成する計画です。
ヘリックス計画詳細
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-4ecca09204adfd851cfb9db7db0e217d-2940x1650.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Helical Fusionが2030年代に「実用発電」を計画する発電初号機「Helix KANATA」のイメージ

株式会社アオキスーパーについて
1941年創業、愛知県名古屋市に本社を置き、地域密着型で愛知県内に食品スーパー50店舗を展開する小売企業です。食料品を取り扱い、店舗などでエネルギーを使用する企業として、地球温暖化に伴う気候変動による農産物の栽培適地の変化や海水温の上昇による水産資源への影響を深刻な問題として認識。2025年7月に、持続可能な社会の実現と地球環境保全への貢献を目指す活動の一環として、Helical Fusionへの出資を行なっています。
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代表者からのコメント
株式会社Helical Fusion 田口昂哉 代表取締役CEO
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-75cfa016ec72c818f03693fbb1ac7585-2331x497.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-ad7fc572c0387776fad463e32a490126-819x788.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


今回の発表で、実際にユーザー側からフュージョンエネルギーの社会実装に対する期待が具体化していることをお伝えすることができました。このことは、実装に向けた開発・投資をする方々にとっていわゆる「出口」が見えたことを意味します。
これをきっかけに、フュージョンエネルギーの社会実装に対する期待が高まり、それがさらに同分野の開発・投資を促進するという好循環も期待することができます。
日本初の電力売買契約を締結したことを非常に重要なマイルストーンとしてとらえ、共に決断をしてくださったアオキスーパー様に感謝し、その期待に応えるべく一層、技術開発・事業開発に邁進いたします。

株式会社アオキスーパー 青木俊道 代表取締役社長
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-e092c001fcf1d87b5704758f724b8bb3-1253x366.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


アオキスーパーは、食料品を取り扱う企業として、地球温暖化に伴う気候変動による農産物の栽培適地の変化や海水温の上昇による水産資源への影響を深刻な問題として認識しています。一方で、スーパーマーケット業界においては、冷暖房設備や照明に加えて、冷蔵・冷凍設備の運用に多くのエネルギーを必要としており、エネルギー消費量の多さが大きな課題となっています。
このような背景のもと、革新的な核融合技術による根本的なエネルギー問題の解決を目指すHelical Fusion様に出資(2025年7月)という形で参画したことに加えて、今般、電力の需要家として、フュージョンエネルギーによる電力売買契約を締結いたしました。
背景
フュージョンエネルギー開発の意義
世界の人口は2050年までに約17億人増加すると予測(*1)され、生成AIの普及も背景とした世界的な電力需要の急増に対し、既存発電方法のみで応えることは厳しい見通しです。フュージョンエネルギーは、太陽の輝きと同じ原理を使ったCO2排出がなく効率性の高い発電方法であり、海水等から豊富に採取可能な燃料を用いることからも、世界的な課題を抜本的に解決する技術として期待されています。核融合のプラント建設および電力市場は2050年までに世界で年間5500億ドル規模にまで成長するとの試算(*2)もあり、今後自動車産業のように日本が世界をリードする巨大産業を創出できる可能性がある一方、国際的な開発競争も激化しています。
日本においては、2025年10月に高市早苗総理大臣が率いる新政権が発足し、「危機管理投資」や「経済安全保障」を成長戦略の核心と位置づけ、所信表明演説では “次世代革新炉や核融合エネルギーの早期社会実装” が明記されました。今年6月には 内閣府による「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」の改定により、2030年代の発電実証を目指すロードマップが提示されています。加えて、新政権が掲げる「重点投資対象17分野」にフュージョンエネルギー(核融合)が挙げられ、11月には政府として1,000億円超予算計上、経済産業省に「フュージョンエネルギー室」が設置されるなど、政府としての支援が具体化しています。産業界をまとめるフュージョンエネルギー産業協議会からも社会実装に向けた提言が示されており、学術研究の段階から、官民をあげた産業化への動きが加速していると言えます。

*1 国際エネルギー機関(IEA)年次報告書 「2023年版世界エネルギー見通し」(World Energy Outlook 2023)
*2 FusionX/Helixos report Global Fusion Market Analysis: Electricity, Supply Chain & Construction (https://fusionxinvest.com/data-analysis/analysis/)

ベースロード電源を担える「実用発電」を確実にとらえるためのヘリックス計画
核融合炉を発電所として商用利用するためには、核融合反応を起こすことはもちろん、1.定常運転(24時間365日運転可能な安定性)、2.正味発電(プラントの外に電力を供給できる)、3.保守性(メンテナンスが可能)という「商用核融合炉の三要件」をすべて満たす必要があります。現在、トカマク方式やレーザー方式をはじめとして、世界中で複数の方式を開発する50以上のプロジェクトがありますが、この三要件を「今ある技術」で実現可能と表明しているのは、唯一ヘリックス計画のみです。ヘリックス計画は、日本独自のヘリカル型核融合炉により、世界に先駆けて2030年代に商用核融合炉の三要件を満たした「実用発電」を達成する計画です。日本のものづくりをはじめとした日本の産業界におけるパートナーシップを力に、フュージョンエネルギー産業を牽引していきます。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-0d61ed4403059994469d79d008eb7a94-1840x734.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「実用発電」を達成するための商用核融合炉の三要件

Helix Programパートナリングプロジェクト
Helical Fusionは、「フュージョンエネルギー産業」全体を日本から創造することを目指しています。その実現のため、ものづくりから小売業まで、エネルギーを支え・つくり・使う、全ての営みに関わる産業パートナーの力をあわせ、日本発でフュージョンエネルギー産業を築き上げていきます。そのために、Helical Fusionの計画に賛同する日本全国・全分野のパートナーとの連携を拡大し、一刻も早い実現を目指すのが「Helix Programパートナリングプロジェクト」です。
2025年7月から、日本各地でパートナーを募るイベントを開始しています。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-2d608906097e0724a34fe17641089174-756x414.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Helix Programパートナリングプロジェクトのイメージ

[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-bd0df62c4f51bd5aaa8422ceb1393793-3900x2026.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
愛知で開催した第1回Helix Programパートナリングイベントの様子

[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89262/50/89262-50-ac0ae6394deb3f3d5ac8bc0d27f2d043-1505x476.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社Helical Fusion
■企業プロフィール
Helical Fusionは、日本生まれの「ヘリカル式」核融合炉で世界初の核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)の社会実装を目指すスタートアップです。
核融合エネルギーは、高効率で安全・安定的な供給が可能かつCO2を排出せず、21世紀を生きる我々が直面する環境課題を抜本的に解決しうる技術です。
弊社は、国立研究所のスピンアウトベンチャーとして、日本で数十年かけた膨大な核融合研究の成果を引継ぎつつ、日本の技術力をフル活用して、世界初の核融合プラント実現を目指しています。
世界でも稀有な炉全体の開発・設計技術だけでなく、要素技術の開発力も高く評価されており、核融合用の先端技術(超伝導)では、文部科学省から20億円の補助を受けて開発を加速しています。
2025年には、経済産業省が運営するスタートアップ支援プログラム「J-Startup」にも選出されています。

■世界初の挑戦を実現するチーム
核融合に関する研究分野は多岐にわたりますが、商用化に向けては、全ての要素技術を統合し、核融合炉として動かすための「炉設計」の専門性が不可欠です。一方、この専門性を有する人材は世界的にも非常に稀有な存在です。

Helical Fusionは、世界最高峰の炉設計研究の歴史をもつ国立研究機関である核融合科学研究所の知見を引き継いで商用化を目指す会社です。

長年、世界の炉設計研究を率いてきた科学顧問の相良とともに、CTOの宮澤、副CTOの後藤はこれまで最前線で炉設計研究に取り組んできました。
さらに、国立研究所出身の核融合炉の安全設計のプロフェッショナルや、ビジネス面でも金融・エネルギー事業開発など豊富な経験を持つメンバーなど、世界初の核融合炉実現を確実に進められるコア人材が揃っています。
フュージョンエネルギー産業の最上流とも言える炉設計に強みを持ち、技術でもビジネスでも世界に勝てるチームです。

<概要>
・事業内容:商用核融合炉および関連技術の開発
・設立: 2021年10月
・Webサイト: https://www.helicalfusion.com
・Youtube:https://www.youtube.com/@HelicalFusion
<本件に関するお問合せ>
・担当:株式会社Helical Fusion 広報担当
・連絡先:contact@helicalfusion.com

<株式会社Helical Fusionのプレスリリース一覧 >
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/89262

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