おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リリースプラス

pipon、医療現場の“非構造化データ”を自動で構造化するAI技術を提供開始

update:
株式会社pipon
カルテを一気にデータ化。論文作成・研究・経営分析を効率化



株式会社pipon(本社:東京都中央区、代表取締役:北爪聖也)は、診療会話・カルテ・説明文書・看護記録など、医療現場に存在する膨大な非構造化データを自動で構造化し、研究・論文・経営分析にそのまま活用できる 医療機関向けAI構造化エンジン を提供開始いたします。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61053/45/61053-45-c2ee30ebf1169ebee40f2f2de868fd75-2752x1536.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



本エンジンは、AIカルテ作成サービス「ボイスチャート」で培った音声処理技術をベースに、
医療データ標準化(OMOP CDMなど)に準拠した形式への変換を自動化できるよう拡張したものです。

医療研究に必要なRWD(リアルワールドデータ)は複雑で、標準化のハードルが高いことが知られています。そこでpiponは、この課題を音声・テキストの両面から解決する技術を開発しました。

■ 医師やIT部門が抱える“本当の課題”を解決
多くの病院では、医師が論文や研究のためにIT部門へ依頼し、

カルテの自由記載
看護記録
外来での説明内容
医薬品使用の記録
病名・検査・処置のテキスト

などを手作業で“構造化データ”に変換してもらっています。

しかしこの作業には、時間がかかりすぎ、誤差が生じやすいといった課題がつきまといます。

piponの新しい構造化エンジンは、
この“面倒な構造化作業”を、医師・IT部門の代わりに自動で処理します。

■ 非構造化データ → 構造化データへ一気に変換
本エンジンは、以下のプロセスをAIが自動実行します。
● 1. テキスト・音声の内容理解
診察内容、病名、検査、処置、投薬、主訴、経過説明などを文脈理解
● 2. 医療データ項目への自動マッピング
患者基本情報/病名付与/薬剤使用/検査値/処置記録などへ割り振り
● 3. 研究に使える構造化データへ変換
RWD・CDM形式を意識したデータ構造で出力可能(OMOP形式の理解を含む)
※形式は病院の運用に合わせてカスタマイズ可能
● 4. 出典の追跡(どの発話から抽出したか)
構造化データの信頼性向上にも寄与

これにより、従来は人手で行っていた作業をほぼゼロにし、圧倒的なスピードと精度で構造化データを生成できます。

■ “音声”も“テキスト”も構造化できる――ボイスチャートの抽象化版
piponはこれまで、診療会話からSOAPを生成する「ボイスチャート」を提供してきました。

今回の構造化エンジンは、ボイスチャートで行っている高度な音声理解・情報抽出を
「研究データ向け」にまで拡張したものです。

医療現場に存在するすべての“自然言語データ”を構造化して蓄積できます。

■ 活用シーン
● 研究・論文作成
カルテの自由記載を自動でデータ化し、研究用RWDとして活用可能
● DPC・経営分析
検査・処置・投薬のテキスト内容から、経営指標の自動生成が可能に
● 院内のデータ統合
部署・職種を超えた記録の粒度を揃え、データ一元管理へ
● 精度向上のためのフィードバックループ
構造化の出典追跡により、院内AIの改善も容易

■ 病院が「研究をしやすい組織」に変わる
目指すのは、“研究支援のためのIT作業をゼロにすること”です。

医師が診療しながら発生する非構造化データを、
IT部門を介さずにそのまま研究に使えるデータに自動変換します。

piponは、構造化技術や抽象化ノウハウをベースに、
各病院のデータ形式や研究領域に合わせて柔軟にカスタマイズできる技術基盤を提供します。

■ 代表コメント
株式会社pipon 代表取締役 北爪聖也

「医療現場には、膨大な“非構造化データ”が存在します。
しかし、研究や品質向上のためにはこれを構造化する必要があり、
その作業が現場の負担となってきました。

今回、ボイスチャートで培った自然言語処理技術を抽象化し、
医療データを自動で構造化できるエンジンとして提供できるようになりました。

診療の現場で自然に生まれるデータが、
そのまま研究・経営改善・品質向上の材料として活用される未来を、
医療機関とともに実現していきます。」

最近の企業リリース

トピックス

  1. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

    Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…
  2. Gmailを受診している画面

    Gmailの仕様変更でPOP受信が終了 自分は対象?POP利用チェック

    Gmailの仕様変更により、外部メールを取り込むPOP受信機能が2026年1月より利用できなくなりま…
  3. イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」(清水駅前銀座商店街)

    仲村トオルが清水に凱旋 映画「ビー・バップ・ハイスクール」40周年イベント開催

    映画「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)の劇場公開40周年を記念したイベント「清水 ビー・バ…

編集部おすすめ

  1. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

    「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

    アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
  2. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

    国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
  3. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

    コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

    夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
  4. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

    Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

    情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
  5. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

    ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

    ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

提携メディア

Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト