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自治体の審査業務をAIがどこまで担えるのか~須恵町と共同で実施した申請補助AI実証実験レポートを公開~

update:
トヨクモクラウドコネクト株式会社
自治体の「審査業務のどこまで、どの程度正確に自動化できるのか」を可視化したレポートを公開



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/138988/33/138988-33-3b6c2dfc93f06c6a31934e2f825b9a17-466x310.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


トヨクモクラウドコネクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:田里友彦、以下TCC)は、福岡県須恵町と共同で実施した「申請補助AI(実験開始時の『審査AI』からリネーム)」実証実験の結果をまとめたレポートを、公開しました。
本レポートでは、申請補助AIが実際の給付金申請データを用いてどの程度の精度で自動化が可能か、行政実務の観点から検証した内容を掲載しています。AIが行うのは最終判断ではなく、事前審査(一次審査に至る前の下ごしらえ)の領域ですが、実運用における効果は明確に期待できることが分かりました。
申請補助AIの事前審査結果、97%が人の確認でも「問題なし」
実証実験では、申請補助AIが自動で行った441件の本人確認事前審査について、人間が全件を事後確認したところ、431件が「問題なし」と判断されました。
AIによる事前審査が、実務レベルで十分活用できる精度に達していることが確認された形です。
AIの事前審査と人の確認が一致しなかった10件については、さらなる精度向上に向けた開発が必要ですが、本サービスは必ず人による最終審査を前提としているため、AIの判断だけで誤った給付が行われる心配はありません。
なお、口座確認の事前審査ではさらに精度が高まり、441件中434件が「問題なし」となりました。
この結果は、申請補助AIが行政実務における一次審査の前段階としての情報の精査の役割を十分に担える精度を持つことを示すものであり、人の審査に至る前の事前審査としての有効性が明確に確認されました。
住民の申請は6割以上が開庁時間外
今回の実証対象となったオンライン申請データを分析したところ、

開庁時間内の申請:172件(36.4%)
開庁時間外の申請:301件(63.6%)

と、申請の6割以上が夜間や休日に行われていることが明らかになりました。
※メールアドレスの登録日時であり、申請データとは件数が異なる

従来の運用では、開庁時間外に行われた申請は翌開庁日まで滞留し、審査開始が遅れる構造が避けられませんでした。申請補助AIは、これら301件についても受付直後から即時に事前審査を実行し、不備があればその場で申請者に通知します。
その結果、夜間に申請された案件が翌朝にはすでに“不備修正された状態”で職員に引き継がれ、行政運営における大きな時間的ロスを解消することが期待できます。
住民にとっては「いつ申請してもすぐ動く行政」、職員にとっては「出勤時には前日の申請が処理可能な状態」という、新しい運営モデルが実現します。
申請補助AI実証実験レポート
今回のレポートでは、
・AIが自動化できた領域
・AIが自信を持てずエスカレーションした領域
・人間による確認時の正誤率
といった“実運用に近い形での検証結果”を詳しく公開しています。
本実証実験レポートはこちらからご覧いただけます。
https://toyokumo-connect.com/column/sue-application-assistance-ai
須恵町ご担当 税務課 宮原様のコメント
今回の実証で、AIによる事前チェックの精度が相当程度高く、非常に大きな可能性を感じております。特に申請が莫大な数になるような自治体や給付金などの対応においては、大きな効果を発揮するだろうと感じております。
サイボウズ株式会社からのエンドースメント
サイボウズ株式会社は、福岡県須恵町とトヨクモクラウドコネクト株式会社がAIを活用した審査業務効率化の実証実験に取り組まれたことを心より歓迎いたします。本取り組みにより、住民の皆様の申請後の待ち時間が削減され、職員の皆様も審査に集中できる環境が整うと確信しています。こうした自治体の先進的なkintoneやAIの活用を今後も全力で支援してまいります。
サイボウズ株式会社 執行役員 営業本部長 玉田 一己
トヨクモ株式会社からのエンドースメント
kintoneを基盤とした申請業務の現場において、AIが実務をいかに支援できるかを示す非常に意義深い取り組みであり、本実証に強く共感しております。特に審査のような判断を伴う業務において、人の最終確認を補完する“下ごしらえ”としてAIが機能することは、今後の自治体業務のあり方を大きく変える可能性を秘めています。トヨクモ株式会社としても、AIとの連携によるkintone活用の広がりを今後も積極的に支援してまいります。
トヨクモ株式会社 代表取締役社長 山本裕次
トヨクモクラウドコネクト株式会社 代表取締役社長 田里友彦のコメント
今回の実証実験に際し多大なご協力をいただいた須恵町様に心より御礼申し上げます。また、このような革新的な試みに共に挑戦できましたことを大変嬉しく存じます。昨今、多くの自治体で人口減少に伴う人手不足や行政サービス維持の課題が顕在化する中、本実証はそうした課題に挑む一助になるものと確信しております。今後も、自治体業務の効率化と住民サービス向上に向け、技術を通じた支援に尽力してまいります。
会社概要
商号:トヨクモクラウドコネクト株式会社
代表:田里 友彦
設立:2023年11月
URL:https://toyokumo-connect.com/
事業内容:トヨクモクラウドコネクトは、kintoneを中心としたクラウドサービスを安心してご利用いただくためのサービスを提供する企業です。これまでに無いスピードでパッケージシステムを提供します。また、サービスダウンや、情報漏洩などの不安を排し、安心してクラウドサービスを使い続けられる状態を実現します。

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