おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リリースプラス

下水道管路内部のスクリーニング調査をAIで効率化

update:
株式会社 奥村組
管構造抽出AIと損傷可能性抽出AIを開発



 株式会社奥村組(本社:大阪府大阪市阿倍野区、代表取締役社長:奥村太加典)と株式会社ジャスト(本社:神奈川県横浜市青葉区、代表取締役社長:角田賢明)は、下水道管路の調査を効率化できるソフトウェア「スマカン」の拡張機能として、共同で開発した「管構造抽出AI」と「損傷可能性抽出AI」を実装しました。本機能を活用することにより、スクリーニング調査の点検精度を確保しつつ、作業の効率化を実現できます。

【背景】
 我が国の下水道インフラは、老朽化や損傷による機能不全のリスクが高まっており、下水道管路の点検が急務です。近年は、点検の費用や時間を抑えるため、スクリーニング調査により広範囲を迅速に簡易点検し、損傷の可能性がある箇所のみを詳細調査することが主流になっています。このスクリーニング調査は、カメラ搭載機器が管内を走行して撮影した動画を熟練技術者が事務所等で目視点検することが一般的ですが、目視点検を行う熟練技術者が慢性的に不足しているため、省力化・省人化が課題でした。

【機能・特長】
 「スマカン」は、広角展開式カメラで撮影した下水道管路内の動画を帯状の画像にする「展開画像の作成」から、熟練技術者による「点検・損傷判定結果の入力」、「調査報告書の出力」までをワンストップで行うことができるソフトウェアです。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126184/54/126184-54-e797f3d83ad7f71b964f7b0d8a51f12d-3544x902.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
点検・報告書作成のワンストップオペレーション

 本ソフトウェアに、画像から物体や損傷を抽出する2つのAI機能「管構造抽出AI」と「損傷可能性抽出AI」を実装しました。「管構造抽出AI」は、点検結果入力の際に、管と管の接続部(ジョイント)や本管と汚水桝の接続部である取付管の位置を展開画像から自動抽出するものです。「損傷可能性抽出AI」は、損傷の可能性がある箇所を自動抽出するもので、視覚的に分かりやすいように損傷可能性が高い箇所ほど濃い赤色で表示します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126184/54/126184-54-05e344f1a6770e4a08575434c51d9dc2-3334x1823.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「菅構造抽出AI」による抽出結果

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126184/54/126184-54-c6a3a24ed4ff32ee66b300027e99cfa4-3378x1799.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「損傷可能性AI」による抽出結果

 これらの機能を実装した「スマカン」を活用することにより、これまで目視で確認していた取付管の位置や損傷箇所が自動抽出できるので、点検作業の効率化につながり、熟練技術者の配置も不要となります。なお、損傷箇所を特定する作業時間(ダブルチェック含む)は、従来手法と比べて48%削減できます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126184/54/126184-54-39541d68e616e85b87f196b744bc82bb-3135x1996.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
損傷特定にかかる作業時間の比較

【今後の展開】
 管路内部の点検における「スマカン」の活用場面を増やすとともに、AIの高度化を図り、さらなる効率化を目指してまいります。

【本件に関するお問い合わせ先】
 株式会社 奥村組
 技術本部 技術研究所 企画管理グループ
 TEL:029-865-1521
 FAX:029-865-1522
 E-mail:giken@okumuragumi.jp

 株式会社 ジャスト
 イノベーション・マーケティング部
 TEL:045-911-9666
 FAX:045-911-9245
 E-mail:smkn@just-ltd.co.jp

【開発担当】
 株式会社 奥村組
 新事業開発部 インフラ事業推進課 山口

 株式会社 ジャスト
 イノベーション・マーケティング部 山根

最近の企業リリース

トピックス

  1. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

    Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…
  2. Gmailを受診している画面

    Gmailの仕様変更でPOP受信が終了 自分は対象?POP利用チェック

    Gmailの仕様変更により、外部メールを取り込むPOP受信機能が2026年1月より利用できなくなりま…
  3. イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」(清水駅前銀座商店街)

    仲村トオルが清水に凱旋 映画「ビー・バップ・ハイスクール」40周年イベント開催

    映画「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)の劇場公開40周年を記念したイベント「清水 ビー・バ…

編集部おすすめ

  1. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

    国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
  2. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

    コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

    夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
  3. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

    Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

    情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
  4. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

    ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

    ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
  5. パラマウントのプレスリリース

    まるで三角関係?Netflixと“婚約発表”したワーナーにパラマウントが求婚 関係を分かりやすく解説

    アメリカの映画製作・配給会社であるパラマウントが12月8日、同じくアメリカのメディア企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を1株…
Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

提携メディア

Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト