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【MUFG】新規事業創出プログラム「Spark X」の進化と挑戦-第2章に向けて-

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株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
~連なり続ける挑戦へ。約15万人の巨大組織を変えるために「Spark X」の事務局が挑む、全社員を巻き込む“関係人口”拡大への試み~



株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が主催する新規事業創出プログラム「Spark X」は、 これまで延べ1,300件を超えるアイデアが生まれ、複数の事業化案件を輩出してきました。4年目となる今回、来たるべき「Spark X 第2章」に向けた準備期間と位置づけ、従来の運営体制や仕組みの見直しに着手しました。
なぜ今、プログラムを変える必要があったのか。 それは、めざすゴールが「MUFGという巨大な組織のカルチャーそのものを変革すること」、そして「顧客課題・社会課題を解決する新規事業を生み出すこと」であり、この両方を真に実現したいと考えているからです。
本記事では、新たに導入した「サポーター制度」・「シード権」の導入背景と、その裏にある事務局の思い、そして次年度以降に見据える展望についてレポートします。
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1、なぜ今、仕組みを変えるのか――「点の挑戦」から「連なり続ける挑戦」へ
2022年の開始以来、「Spark X」は多くの社員が挑戦する場として機能してきました。しかし、運営を続ける中で、事務局はある“壁”に直面していました。 それは、「熱意ある一部の社員」の応募が一巡しつつあるという現実です。
これまでは、どちらかといえば開催そのものを盛り上げる「点」のアプローチが中心でした。しかし、新規事業という種を、MUFGという巨大な組織の中で継続的に芽吹かせ、根付かせるためには、一部の突出した才能に頼るだけでは不十分です。「挑戦したいが、ハードルが高い」「一度落ちてしまい、心が折れた」「業務が忙しく、起案まではできないが何かに関わりたい」――。 こうした社員の想いをどう拾い上げ、挑戦の連鎖を生み出していくか。
そこで、「Spark X」の運営そのものを一つのプロダクトと捉え、徹底的な顧客視点(=従業員視点)での分析を行いました。そこで見えてきたのは、「挑戦のハードルを下げ、関係人口を増やすこと」の重要性でした。
一過性のイベントで終わらせず、人が育ち、事業が生まれ続ける「土壌」を育てていく。そのために、あえてこれまでのやり方にとらわれることなく、仕組みの再構築に踏み切りました。

2、新設された制度の意図――「誰もが当事者になれる」システムへ
2025年度、「Spark X」への参加のハードルを下げ、かつ継続的な挑戦を後押しするためにいくつかの新たな試みを行いました。

1. 「サポーター制度」の新設~全社員が一歩踏み出す挑戦者に
これまで「Spark X」への関わり方は、自らアイデアを出して起案し挑戦する「プレイヤー」か、それを観る「観客」かの二択しかありませんでした。しかし、社内には「自分の専門スキルで誰かを助けたい」「挑戦するにはハードルを感じるが、応援はしたい」という従業員が多く存在しています。 そこで、全社員がエントリーできる「サポーター制度」を新設しました。 自身のスキルや経験を登録し、起案者からのオファーを受けてアドバイスを行う「ティーチャー」、インタビューやアンケートに協力する「インタビュイー」。この制度により、システム開発、法務、営業など、各分野のプロフェッショナルが、起案チームを支えることが可能になりました。サポーターとして関わることで、これまで新規事業に縁のなかった社員が「挑戦者の熱」に触れ、やがては自らが挑戦者(プレイヤー)へと変わっていくきっかけを作ることはもちろん、本業でのスキルアップやネットワーキングづくりの場となることも期待しています。

2. 「シード権」の付与 ~挫折で終わり・徒労にしない
新規事業の提案は、一度の挑戦で成功するとは限りません。むしろ、挫折からのピボット(方向転換)こそが重要です。しかし、一度非通過となって「また一から書類審査か」と心が折れてしまう参加者も少なくありませんでした。 そこで、ファイナリストや惜しくも選考に漏れたチームに対し、翌年の選考ステップを一部免除する「シード権」を導入。一度得た学びと経験を資産とし、粘り強く挑戦し続けるリピーターを、構造的に優遇・後押しする仕組みを整えました。

そして、まさに今年、「シード権」を活用して参加した「Promote」チームが特別賞を受賞。日本経済をより強くするためには、若者が挑戦できる環境の整備が重要であるという考えのもと、起業したい学生へ「起業のきっかけとサポート」を提供する事業アイデアを提案しました。

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特別賞を受賞した廣瀬氏・熊澤氏・中島氏(手前左から)


3. 「Future枠」の強化~若手の爆発力を生かす
2024年度から導入した、20代のリーダーを対象とした「Future枠」も強化しています。組織の論理に染まっていない若手の柔軟な発想と行動力は、カルチャー変革の強力な起爆剤です。エントリーシート作成の段階から生成AI活用ワークショップなどでサポートし、「アイデアを形にする方法がわからない」と悩む若手の挑戦を強力に後押ししていきます。

今回「Future枠」として参加した「エムット不動産」チームは特別賞・オーディエンス賞の2つを受賞。賃貸物件探しの現状に疑問をもったことをきっかけに「快適な部屋探し体験とシームレスな金融サービス」を提供する事業アイデアを提案しました。

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「Future枠」から特別賞・オーディエンス賞の2つを受賞した佐藤氏・藤澤氏・加藤氏(左から)


3、新事務局の覚悟――「かつて自分たちが欲しかった仕組みを作る」
この改革を牽引しているのは、従来の「管理部門としての事務局」ではありません。 現在の「Spark X」事務局には、過去に本プログラムに応募し、壁にぶつかりながらも挑戦を続けた元挑戦者やファイナリストたち、外部のスピード感を知るキャリア採用入社の従業員が中枢メンバーとして参画しています。
彼らは、かつて自分たちが感じた「痛み」や「もどかしさ」を誰よりも理解しています。だからこそ、表面的なイベント運営ではなく、挑戦者としての体験を元にした徹底的な改革を断行できるのです。事務局自身が、組織文化を変えるための挑戦者であり、Spark Xというプロダクトを磨き上げる開発者でもあるのです。
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Spark X事務局、南部氏、菊地氏、杉山氏、中野氏、丸山氏(左から)


4、新たな挑戦、そして2026年度に向けて
2025年度の「Spark X」は、変化の始まりに過ぎません。 私たちは現在、さらに抜本的なプログラムのアップデートを検討しています。
一過性のイベントに留まることなく、より本質的な「事業開発」としての「質」を高め、同時に多くの社員を巻き込む「量」も追求する。その両輪を回すために、プログラムの期間や構造そのものを見直し、より高いギアで新規事業創出に挑める環境を整備していく予定です。
MUFGのパーパス「世界が進むチカラになる。」 これを体現するのは、社員一人ひとりの意志です。「Spark X」は、その意志を形にし、失敗を恐れずに挑戦する人々が称賛されるカルチャーを、MUFGの当たり前にしていきます。
第2章を迎える「Spark X」と、変わり始めたMUFGに、ぜひご注目ください。
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「Spark X Award 2025」の様子

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