子猫が成猫の耳をペロペロなめ、顔をうずめて気持ち良さそうに眠る動画がTwitter上に投稿され、15万件以上のいいねが付き、多くの人を癒やしています。子猫の名前はブランカくん(推定4か月/オス/雑種)、成猫の名前はエドモンド本田くん(推定12歳/オス/雑種)。なんとも強そうな名前ですが、2匹には意外な過去がありました。
今回の動画を投稿したのはTwitterユーザーのものさん。9月14日、「めちゃくちゃかわいいの撮れてしまった……最後がかわいい」というコメントと共に、ブランカくんとエドモンド本田くんが気持ち良さそうに眠る動画を投稿しました。
幸せそうに眠る2匹ですが、ものさんにお話を伺ったところ、この2匹にはとてもツライ過去がありました……。ブランカくんとエドモンド本田くんは、茨城県で動物病院を経営している、ものさんの家に捨てられた子だったのです。
先住猫のエドモンド本田くんは、10年ほど前に大怪我した状態で、フェンスにヒモで括られていたため、ものさんの夫が手術をし、しばらく病院の飼い猫になり、その後、ものさんの家に来たとのこと。
一方のブランカくんは、2020年7月に、ものさんの家の駐輪場に兄弟猫と段ボール箱に入れられていたそうで、「猛暑だったので早めに見つけられてよかったです」と話していました。
ものさんによると、「エドさん(エドモンド本田くん)の方は老猫なので、大人しく静かですが、あまり人に触られるのは得意ではないです」と言い、「ランちゃん(ブランカくん)のほうは、とにかく活発で、エドさんにちょっかいを出して怒られても、飼い主が怒っても、全く気にしません」と教えてくれました。
さらに、「これまでは、ランちゃん(ブランカくん)の方が一方的にエドさん(エドモンド本田くん)に飛びついたり、尻尾にじゃれついたりして、エドさんは大人しく好きにさせつつも、やりすぎた時は怒って『これは痛いからダメ』と教えてるようでした」と、日常の様子を話してくれました。
また、エドモンド本田くんは、ブランカくんが見えなくなったり、鳴いていたりすると、心配して探しに行ったり、なめたりして可愛がりたいそうなのですが、「ランちゃん(ブランカくん)は遊びだと思って噛み付いたり、蹴ったり、おとなしくなめられてはいなかったです」とのこと。なんだか、もう本当の親子のようですね。
ものさんに、今回の光景を見た時のことを聞くと、「ランちゃん(ブランカくん)がエドさん(エドモンド本田くん)のこと毛繕いしてる!こんなに仲良くなってくれてうれしい……という気持ちでした」と、当時を振り返っていました。
「同居猫がいると、老猫も長生きするらしいので、エドさん(エドモンド本田くん)にも長生きしてほしいです」と語る、ものさん。ツライ経験をした分、2匹には幸せな時間がずっと続くことを願いたいですね。
<記事化協力>
ものさん
(佐藤圭亮)