カード5枚に、コイン10枚、札10枚。これだけの物を詰め込んでも厚さ13mmを実現した「薄い財布 abrAsus(アブラサス)」。
最近TwitterやFacebookで話題を集めたガジェット好きにはたまらないこの「Made in JAPAN」に今回は注目してみたいと思います。
――何故その薄さを実現しているのか?
・財布に何も入れていない状態での厚みは、約7mm
・お札10枚、カード5枚、小銭10枚を収納した状態でも約13mm
一般的な財布といえば、カードに小銭にお札にと何かと詰め込むものが多く、記者の財布の場合でも厚さなんと30mmもありました。
なぜ物を入れた状態で何故わずか13mmの厚みに抑える事ができたのか?
これまでの財布は、革と革が重なる部分が多く、そのため財布に物を入れない状態でもそれなりの厚みが発生していたそうです。
「薄い=革を薄くしたのでは?」と勘ぐってしまいがちですが、このアブラサスではその重なる革の枚数を極限まで減らし、また札押さえと切れ込みを重ならせるなどの工夫を凝らしたおかげでそれが実現しているのだとか。またコインとカードが重ならないよう綿密に計算されているそうです。
ただ、そうしたこだわりの反面、それなりの技術も必要らしく、大量生産の製品とは異なり、一つずつ職人さんが丁寧に手作りしているそうです。
――使う人が“使いこなす”財布
アブラサスはコンセプトに「ライフスタイルの提案」を掲げています。
それがいかなるものなのか?
単純にカードが10枚入るように財布を設計するのはたやすいことだそうですが、「薄い財布」を「薄く使わせる」事もこの財布の機能性を最大限に活かすポイントなんだそう。
「大は小を兼ねる」という言葉もあるとおり、日本人はとかく「大きいもの=良いものと」考えがちですが、このアブラサスでは視点を「ゼロ起点」に考え、「中に入れるべき必要最小限」の物のみを積み上げ考え抜かれたそうです。
入れる物や数が限られるから、自然と必要なものだけを持ち歩く。でも本当に必要なものはちゃんと入っているから不便は感じない。
要するに財布のダイエット、シンプルライフの提案といったところでしょうか?
ちなみにこの財布のダイエット。
財布が薄くなる以外にも良い効果があります。
「入っている物が限られるから中身も管理しやすい。」
通常の財布ではつい雑多になりがちで、中身が常に把握できずにいることもまま。
「入っていたはずなのに?」なんて精算の時焦ってしまうこともありがちですが、このアブラサスの場合、元が限られるため利用者が中身を常に把握しやすくなっています。
また、財布を開いた形態が縦開きの3段で、上から“お札→カード→小銭入れ”の順で一覧するため、目視的にも財布を使う度に中身が確認しやすい工夫も。
――持ち歩くものに本当に不足はない?
・カード5枚
・コイン15枚(999円分)
・札10枚
・名刺2~3枚
・鍵1本
これがアブラサスに入る最大容量です。
こうして書くと何だか物足りない気もしますが、記者が普段持ち歩くもので例に上げてみると
・カード:Suica、クレジットカード、キャッシュカード、保険証、免許証
・お札:1万円札×1枚、千円札×3枚から5枚程度
・コイン:5~8枚程度
があればほとんど事足ります。
ちなみにコインの容量は、日常きちんと会計の際に小銭を消化していれば、ほとんど10枚を超えることはない計算で考えられており
500円玉1枚
100円玉4枚
50円玉1枚
10円玉4枚
5円玉1枚
1円玉4枚
————–
合計15枚・999円
が最大入る仕組みになっています。
記者は普段小銭をきちんと消化するタイプですが、意識して財布の中身を見ていると、どんな多い時でも10枚前後のコインしか入ることはありませんでした。
――ポケットに入れたとき快適な財布
アブラサスに関するツイートで良く見かけた「入れている事を忘れてしまう」というユーザーからのコメント。
厚さも薄く、中身もシンプルになるため、そう感じるユーザーが多いようです。
特に男性からのコメントで目についたのは「洋服を痛めない」「着崩れしない」というもの。
たしかにこれまでの財布ならば、尻ポケットにいれればお尻がぽっこり、胸ポケットにいれれば服を着崩れさせ……。挙句の果てに財布の角がポケットを突き破り、服を痛めてしまうこともしばしば……。
こうした点も注目される所以の様ですね。
ちなみにこのお財布、左利き用や女性用もあるそうですよ。
価格はいずれも14,800 円。
色は女性用がボルドー、パールアイボリー、プラム、ブラックの4色。男性用はブラック、チョコ、キャメルの3色だそうです。
なお、よりハイクラスなモデルを好まれる方には、革のグレードをヌメ革の最高峰ブッテーロレザーにした「ブッテーロレザーエディション」もあるそうです。
こちらはお値段16,800 円の色はブラックとキャメルの2色のみ。
財布といえば最低でも2~3年は持ち歩くもの。
一生ものとまではいいませんが、日常使うものだからこそカッコよく使いこなしたいものですね。
< 薄い財布 abrAsus >
● 公式ページ http://superclassic.jp/