猫にとって、いたずらをしてしまうのは本能といえるほど当たり前のこと。そのため、猫飼いさんは壊されては困るものは、いたずらされないよう置く場所に気を使っています。

 しかし、一瞬の油断が悲劇を呼ぶことも。普段は入れない部屋のドアが開いていた時、事件は起こりました。

 Twitterユーザー「百円です。」さんのお宅にいる円(まる)ちゃんは、2021年11月に保護された生後4か月になる女の子。1年先輩になる元保護猫の男の子、百(もも)くんと一緒に暮らしています。

 飼い主さんが「元気玉」と評するほど活発な円ちゃん。「キャットタワーを延々と登り降りしたり、人の足に抱きついたり登ろうとしたり、常にスーパーボールみたいに跳ね回っています」という毎日なんだとか。

 家では2階の1部屋を猫が入れないように閉め切り、そこに観葉植物の鉢をいれていたずらされないようにしているそうです。ところがある日、換気のために2階にある部屋のドアをすべて開け放っていた時、ついうっかり1階のリビングにいた猫さんを出してしまいました。

 リビングから出ていった百くんと円ちゃん。2階からドタバタと激しい物音がし始めたそうですが「追いかけっこがヒートアップしているのだろう」と考え、飼い主さんはあまり気にしていなかったそうです。

 1時間ほどして、リビングに戻ってきた円ちゃん。鼻の頭が黒く、手足は土まみれで満足げな表情。……ここで、先ほどまでしていた激しい物音の察しがついたといいます。

 まずは土まみれの円ちゃんをきれいに拭いてリビングに隔離し、2階の様子を見にいった飼い主さん夫婦。観葉植物の鉢がひっくり返り、とんでもないことになっているのを発見しました。

 この惨状に「笑うしかなかったです」という飼い主さん。年明け早々、お部屋の大掃除をして「一応現場に犯人(円ちゃん)を連行し、反省を促しました」と、ことの顛末を語ってくれました。

 知らない部屋に入り、さんざん土遊びして疲れたのか、円ちゃんはまったく悪びれるそぶりもなく、スヤスヤお昼寝を始めてしまったんだとか。「むしろ先住猫(百くん)の方がちょっとオロオロしていて笑ってしまいました」とのことで、百くんは自分の監督不行き届きと思ったのかもしれませんね。

 鉢植えをひっくり返されてしまいましたが、飼い主さんは「すべて『飼い主がいたずらされないように片付けておかなかったせい』なので、今回も大いに反省させられました」と、油断してしまったことに言及しています。

円ちゃんに反省の色はない模様(百円です。さん提供)

 一度土遊びの味をしめてしまった円ちゃんは、また部屋のドアが開いていないか、楽しみにしているかもしれません。飼い主さんはより一層、ドアの開け閉めに気をつける必要があるかもしれませんね。

<記事化協力>
百円です。さん(@2020momo100)

(咲村珠樹)