ズササササー!勢いよくスライディングしているのは……だ、大根!?しかも、おろし金の上で……。そんなことをしたら削れて体が無くなっちゃうよ~!と、思わず注意しそうになります。
これは「ずっとそばにおいしい食べ物を」をコンセプトに、粘土などを使って「クスッ」と笑えるフェイクフードを作っている、おけまる。さんの「スライディング大根おろし」という作品です。
脚の上がり具合や体の角度など、まるで大根に姿を変えた人間が本当にスライディングをしているように見えます。おろし金に接している部分が削れておろされていたりと、細かい部分も表現されていて面白いです。
おけまる。さんに話を聞くと、もともとは「すわりやさい」という、座っている擬人化した野菜シリーズを作っていたそうです。
その新作として、躍動感のある「すわりやさい」の大根を考えていた時に、「野球のスライディングの砂ぼこりが大根おろしで表現できる」と閃き、今回の作品を作り始めたと言います。たしかに躍動感はハンパないですね。
作っている過程では、「大根おろしの透明と白の間の微妙な色合いを出すのに苦労しました」と、おけまる。さん。
さらに野球をしたことがなかったため、インターネットでスライディングをしている人の画像をたくさん見て研究し、スライディングの角度や砂ぼこりに見立てた「大根おろしのおろし具合」をこだわって作ったそうです。
そんな苦労を経て完成した作品について、「見方によっては痛々しく感じるかもしれませんが」と前置きしつつも、おろし金の上だということを忘れて自分の身を削ってまでスライディングをしている大根を見ると、「応援したくなり、愛おしさも感じています」と話していました。今後どんな野菜が登場してくるのか楽しみですね。
~スライディング大根おろし~
ホームベースに見立てた大葉に向かって
スライディングしたら床がおろし金で削れて大根おろしができた様子を作ってみました⚾️#粘土#ミニチュアフード pic.twitter.com/BXglKj6j55— おけまる。フェイクフード (@oke_maru_64) July 10, 2022
<記事化協力>
おけまる。フェイクフードさん(@xzslS9ZdZVNRIR8)
(佐藤圭亮)