クリスマスと言えば楽しみなのはやっぱりギフト。SNSでも企業やクリエイターアカウントからのプレゼント企画が増える時期であり、日頃から応援しているユーザーにとってはうれしい限りなのですが、近頃こうした企画に便乗した詐欺が多発しているようです。

 塗装ブースの制作代行業を行っているBUSTER BOOTHさんも、企画に乗じた偽アカウントの出現を確認し、注意喚起を行っています。どうやら嘘の当選DMにて、フィッシングサイトのURLを送り付け、金融情報を抜き取ろうとする手口である模様。こうしたリンクは絶対に踏んではいけません。

 BUSTER BOOTHさんは11月27日に、企画の内容をツイート。塗装ブース一式をプレゼントするという内容に、2000件以上もリツイートされる(本稿執筆時)など大きな反響が寄せられていますが、その直後に「偽のアカウントから当選連絡が来た」という応募者からの報告が上がっています。

正規の応募条件

 改めて企画内容を確認してみると、「応募締め切りは12月1日」「当選発表は締め切り後にツイートにツリーとして追加する形で発表し、その後に改めてDMにて連絡」とありますので、偽のアカウントはそもそもこうした発信を把握していない、とてもお粗末なもの。

 加えて、先述のDMを送付し、「当選のためにはサイト登録が必要」と迫ってきます。企画のツイートを見ればわかる通り、BUSTER BOOTHさんは「何かしらの登録」については一切謳っておりませんので、この時点で「絶対に関わってはいけない」と判断できます。

 また、偽アカウントはプロフィールアイコンやアカウント名を元のアカウント同様に偽装していますが、判別可能であるポイントは「フォロワー数(異常に少ない)」や「ツイッターを開設した時期(直近すぎる)」「アカウントID(アンダーバーなど不自然な文字記号が挿入されている)」など多岐にわたります。もしもDMが届いた場合は、必ず相手のプロフィールを確認しましょう。

なりすましアカウントの特徴

 こうした詐欺手口については、BUSTER BOOTHさんも「プレゼント企画に乗じて、応募してくださった方をぬか喜びさせて詐欺行為を働く……というのは非常に憤りを感じております」とコメント。

 ちなみにBUSTER BOOTHさんは、偽アカウント側からブロックされているそうです。これには思わず「え?メンタル強すぎじゃない?」とツイッター上で戸惑いを吐露していました。

 企画者の善意を悪用したうえ、場合によっては企画者が積み上げた信用を失墜させてしまうこともあり得る卑劣極まりない行為は、決して許されるものではありません。相手が詐欺目的のアカウントであると判断できた場合は、即「なりすましによる通報」を行いましょう。

<記事化協力>
BUSTER BOOTHさん(@BUSTER_BOOTH_)

(山口弘剛)