「深海魚ハンター」の異名で、数々のメディアにも取り上げられる西野勇馬さんが、相模湾における恒例の深海釣査にて、「マルバラシマガツオ」を捕獲したことをXで報告しました。

 レア魚種であることはもちろん、通常の漁獲物とは異なり、捕獲地点や水深等の正確データがある標本は極めて稀な例であるとのこと。今後生態の研究がより進みそうです。

 今回の捕獲ポイントは、相模湾国府津から二宮沖の、水深280m地点。捕獲当初は普通のシマガツオかと思っていましたが、「普段釣れるサイズよりも余りにも小さい(全長28.8cm)」「捕獲時期もシマガツオとはかなり違っている」「他の仕掛けにはヒットがなく、単体だった」といった点に違和感を持ったそう。

 帰宅後、父と共に「魚類検索図鑑」をもとに同定を行ったところ、「マルバラシマガツオ」であることが発覚。これが西野さんの生涯釣魚通算411種目となりました。

今回釣り上げた「マルバラシマガツオ」

 珍種だとわかった時は、「大変ビックリしたと同時にとてもうれしかったです!」と西野さん。過去にも幾度となくレアな深海魚を釣り上げた西野さんをしても、やはり新たな種を釣り上げる喜びはひとしおであるようです。

 なお、今回の「マルバラシマガツオ」はその貴重さが認められ、「神奈川県立 生命の星・地球博物館」へ寄贈されることになったとのこと。投稿には「快挙!」「すごい!見に行きますね」と、祝福の声が相次いで寄せられています。

<記事化協力>
西野勇馬さん(@nanukazame1

(山口弘剛)