2025年10月14日に、「Windows10」のサポートが終了します。これを受け、IPA(情報処理推進機構)はちょうど1年前にあたる2024年10月15日に、「今の段階から後継品や代替品への移行の準備をお願いします!」と、公式Xアカウントを通じて呼びかけを行いました。

 「Windows10」は、2015年7月29日に、マイクロソフト社がリリースしたオペレーティングシステム(OS)。2021年10月5日に「Windows11」がリリースされましたが、そのまま使い続けている方もきっと多いことでしょう。今回サポート終了となるOSは以下の通りです。

・Windows 10 Enterprise and Education
・Windows 10 Home and Pro
・Windows 10 IoT Enterprise

IPA(情報処理推進機構)のHPより

 サポートが終了したOSを使用し続けると、仮に危険度の高い脆弱性が新たに発見された場合、製品ベンダによる修正等の対応が期待できず、セキュリティリスクを解消することができなくなるとのこと。結果として、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏えいや、意図しないサービス停止等の被害が生じる可能性が高くなってしまうそうです。

 また、OSのサポート終了による影響は、これらOS上で稼動しているブラウザやメールソフトといったサードパーティ製のソフトウェア製品にも及ぶとのこと。サポート終了後に発見された脆弱性については修正が行われない可能性が高く、意図せずセキュリティ上のリスクを抱えることになるため、サードパーティ製のソフトウェア製品等の更新も実施するようにしてください、と呼び掛けました。

 最も効果的な根本的対策は、やはり「サポートが継続している後継または代替のOSに移行する」こと。対象OSを使用している利用者は、速やかな最新版への移行等を実施しましょう。

<参考・引用>
IPA(情報処理推進機構)(@IPAjp
IPA(情報処理推進機構)HP「Windows 10 のサポート終了に伴う注意喚起
※記事に使用している画像は、IPA(情報処理推進機構)公式Xアカウントの投稿および、HPのスクリーンショットです。

(山口弘剛)