
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループで、テクノロジーソリューション事業を手がけるパーソルクロステクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:正木 慎二、以下:パーソルクロステクノロジー)は、EV車の普及、および産業機器の自動化に伴い開発が急がれる「産業用充電器・蓄電池」などの開発を、「熱流体解析」を活用して支援するサービスを開始します。
■背景:充電インフラの整備など、産業用充電器・蓄電池の急ピッチな開発が求められている
自動車の電動化が進む中、政府が策定したグリーン成長戦略では、「電動車の普及状況を踏まえながら、2030年までに15万基の充電器設置を目指す※1」とあるほか、国土交通省が公表したガイドライン※2では、充電スペースの設置についてサービスエリアやガソリンスタンドだけでなく、公道における整備についても言及しました。この産業用充電器・蓄電池業界は新規産業・分野となることから、現在さまざまな企業が事業に参画しており、ますます開発が加速化し、急ピッチな開発が必要となることが予想できます。
※1 出典:経済産業省「充電インフラ整備促進に関する検討会」 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/charging_infrastructure/index.html
※2 出典:国土交通省 「電気自動車等用充電機器の道路上での設置に関するガイドライン(令和5年5月)」 https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001667.html
産業用充電器・蓄電池の開発においては、本体の構造設計に加え、冷却機能の設計など、高出力機器・設備ならではの熱マネジメントが不可欠です。パーソルクロステクノロジーは、電子部品の基板などの冷却設計を得意とし、さまざまなお客さまの課題解決に取り組んでまいりました。
このたび、これまで蓄積したノウハウを活かし、製品全体の冷却設計領域へと支援範囲を拡大。電子部品の基板から完成品までをカバーする、トータルソリューションとしての「熱流体解析サービス」の提供を開始しました。
■概要:過去事例の少ない新規分野においても、ロードマップ作成から解析・実験支援を確立し、製品開発を支援
先述の通り産業用充電器・蓄電池の開発は急務ながら、過去事例の少ない新規分野であるため、まだ開発の標準化ができていない状況です。また、自社に機械・電気・電子・制御などのエンジニアが在籍している場合でも「熱流体解析」を専門に扱える人材が不在というケースも少なくありません。そのため、解析に必要なスキルの社内育成や専門人材の採用、新規ソフトウェアの導入といった準備が必要となり、製品化までのリードタイムが長期化する要因となっています。加えて、これらの対応にはコスト負担も伴うため、開発スピードとコストの両面で企業にとって大きな課題となっています。そこで熱流体解析に精通したエンジニアが在籍するパーソルクロステクノロジーが、お客さまの開発を総合的に支援します。豊富な経験と専門知識を持つ当社エンジニアが課題をヒアリングし、プロジェクトの日程からロードマップを作成、現状把握から解析手法を構築し、製品開発の基盤を作るなど、ニーズに応じた柔軟かつ的確なサポートを提供します。また当社は実験設備も完備しているため、解析フェーズにとどまらず、その後の実験まで一気通貫で対応が可能です。
<解析イメージ(一例)>
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124595/59/124595-59-6ce021d0760a4cb77ed61e752001cfec-800x317.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
上記は急速充電器の発熱を解決する場合の一例です。充電器が格納されているキャビネット内で排熱が十分に行われず、上部に熱がこもっていることがCAE解析により判明。この結果を基に、シミュレーション上で複数の解決策を検討し、お客さまの環境に合わせた最適解を導き出すことで、製品開発につなげることができます。このように、本サービスは産業用充電器・蓄電池本体の新規開発はもちろん、外部メーカーの充電器を格納するラックやキャビネット開発などにも活用可能です。
また、解析技術により「試作→評価→対策→再試作→確認」のプロセスを大幅に短縮できるため、材料費、人件費、加工費などのコスト削減を可能とするほか、設計要件を含めた最適解を導くための余剰が生まれます。
「熱流体解析を導入したいができる人材がいない」、「熱流体解析を導入したものの活用できていない」、「購入部品の特性がわからない」というような、さまざまなお客さまの課題を、計算力学技術者資格を有するエンジニアがスピーディーに解決します。
パーソルクロステクノロジーは、自動車関連の開発で得た豊富な知見と高い技術力をかけ合わせ、人と組織の生産性向上に貢献してまいります。
【保有ソフト・計算設備】※2025年7月現在
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124595/59/124595-59-f4e275ee8d33617cbeff28db019e8f1e-900x469.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
・詳細はこちらをご覧ください https://persol-xtech.co.jp/service/cae/
・サービスについてのお問い合わせ(法人・個人)はこちら https://persol-xtech.co.jp/contact/
※記載されている会社名、システム名、プログラミング言語名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
■パーソルクロステクノロジー株式会社について< https://persol-xtech.co.jp/ >
パーソルクロステクノロジー株式会社は、自動車・航空宇宙・産業機械・家電・ロボットといったものづくり領域、コンサルティングから設計・開発まで横断的なソリューションを提供するIT領域、そして診断、運用、IoTを含むセキュリティ領域までにおいて、専門的な技術を持ったエンジニアが、あらゆる業界でお客さまの技術支援をしています。私たちは、「尖った技術」の力で人と組織のはたらき方に変革を起こすことで社会課題を解決してまいります。■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。