日本映画撮影監督協会（JSC）は、「クリエイター支援基金（Japan Creator Support Fund）」の一環として、今年度から映画撮影の人材育成プログラムを構築する事業「Cinematic Quantum：The Innovative Eye of a Cinematographer」を文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会とともに始動しました。初年度となる今回は、2026 年 1 月末に撮影者・照明技術者向けの第１期 Cinematic Quantum マスタークラスを実施します。
本マスタークラスでは、ハリウッド映画 『The Creator』（2023）の撮影監督として知られる オーレン・ソファー（Oren Soffer） 氏を講師に迎え、映画撮影の最新技術と創造的アプローチを学ぶ機会を提供します。
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■ Cinematic Quantum（CQ）マスタークラスとは
1. プログラムの目的本マスタークラスは、業界全体の人材を広く育成する “Go Wide 戦略 ” のさらに先にある、才能を
深く見極め、専門性を高めることを目的とした “ ディープ戦略型 ” 教育プログラムです。映画制作の
実践的学びを共有し、国際的なネットワークの拡大を目指します。
2. プログラムの主な内容
本マスタークラスは、国内外の第一線で活躍する撮影監督による講義を中心に、以下の実践型カリ
キュラムで構成されます。
●ネットワーキングセッション
●講義・技術ワークショップ
●映像による感情表現
３. 修了後の展開
CQ マスタークラス修了生は「マスターズ・クラブ」（詳細後述）に登録され、継続的な支援を受け
ることができます。さらにテクニカルなステップアップだけでなく、クラブメンバーとのネットワー
クが強くなり、後進の育成にも指導的な役割を担うことができます。
■ 世界標準の撮影・照明・グレーディングを体験
4 日間にわたる、オーレン・ソファー氏による講義・撮影と照明実習・グレーディングなどを通じ、現代映画の撮影志向やビジュアルデザイン最先端のワークショップが体験できます
なお、本マスタークラスは、JSC 会員だけでなく、協会に所属していない撮影監督、照明技師など、
映画撮影に関わる幅広い層の参加が可能です。
【実施時期】
■ 東京セミナー日時：2026 年 1 月 25 日（日）9：00 ～ 17：00
内容：Oren Soffer 氏による講演・カメラ・レンズテスト、照明基礎
場所：ソニーグループ本社（品川）
■ 京都セミナー
日時：2026 年 1 月 27 日（火）～ 1 月 29 日（木）
内容：プリライト・撮影・ グレーディング
場所：東映・京都撮影所
※東京セミナーと京都セミナーは場所が異なりますので、ご注意ください。
※※スケジュールの詳細は募集要項にてご確認ください。
【募集人数】
東京セミナー 40 名東京 + 京都セミナー 15 名
【受講料】
A）「東京セミナー」のみ （１日） 参加費 11,000 円 ( 税込）B) 「東京セミナー」＋「京都セミナー」 （４日間） 参加費 88,000 円（税込）
＊注意事項
A) 「東京セミナー」のみの参加は交通費は自費となります。
B）での参加の場合は交通費および宿泊費は開催事務局がすべて負担・手配いたします。
また B）は東京と京都のセミナーがワンセットになっております。
以上をご留意の上、参加申し込みフォームにご記入ください。特に B につきましては内容の関係上、定
員を設けており、参加者の選考がございます。ご承知おきください。
【応募】
令和７年 12 月 20 日（土）17 時までに応募フォームにご登録ください。発表は 12 月 26 日（金）までに結果をメールでお知らせいたします。応募フォームの受領につきましては、送付いただき次第折返し通知が送られますので、メールでご確認ください。なお郵送でのご応募は受付けておりません。
参加費のお支払い方法などにつきましては後日お知らせいたします。
【応募資格】
○ ナラティブ（物語）表現に興味のある方○ 作品公開経験者（ジャンルは不問）
○ 海外進出に強い意欲を持つ方
○ 将来にわたり、自己研鑽と後進指導にたずさわる意思を持つ方
募集要項は 日本映画撮影協会(JSC)公式ページで
https://www.thejsc.net/
応募フォーム（Googleフォーム）またはQRコードから
https://forms.gle/5y11vUUJsaPznyWM6
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「マスターズ・クラブ」とは
「高度なスキルを持つ人材の可視化」、「海外 DP や映画祭関係者との交流を担う中心的メンバーの育成」、「国際共同制作時に紹介できる人材プールの形成」など、日本の撮影分野を国際レベルへ推進するための中核となるコミュニティです。■ マスターズ・クラブ会員には以下のようなメリットがあります。
○ 海外研修・情報共有マスターズ・クラブ会員には、海外ワークショップ・国際イベントへの参加支援します。
○ 知の共有「最新の技術トレンド」、「世界の教育プログラム」、「現場運営の知見」などを現地で学ぶことにより、自己研鑽のみならず、帰国後クラブ内で共有し、世代を超えて学びの蓄積を可能にし、撮影文化の発展につながります。
○ ネットワーキングと業界課題の共有定期的なネットワーキングセッションを開催し、参加者間で業界課題の共有・意見交換を行います。これにより、現場の声から次世代の教育や課題等の改善方針を導きます。
主催
文化庁／ 独立行政法人日本芸術文化振興会／ 協同組合日本映画撮影監督協会（JSC）
協力
ソニー株式会社／ ライツ／ 東映ラボ・テック株式会社（順不同）
応募に関する問合せ先
協同組合 日本映画撮影監督協会〒 157-8561 東京都世田谷区成城 1-4-1 東宝スタジオ オフィスセンター 2F
TEL：03-6411-1690 FAX：03-6411-1691 mail: info@jsc.or.jp
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主催：文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、協同組合日本映画撮影監督協会 Organized by Agency for Cultural Affairs, Government of Japan, Japan Arts Council, Japanese Society of Cinematographers
*「Cinematic Quantum: The Innovative Eye of a Cinematographer」とは：
文化庁の補助金によって独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金（Japan Creator Support Fund）」（通称：クリエイター支援基金）において、国際的な活躍を目指す学生や社会人に必要となるスキル等を習得する国際的な場での実践を含めた、育成プログラムの構築を支援するプログラムが今年度より始動しました。
「Cinematic Quantum」は「クリエイター支援基金」の事業の一つとして、JSCが事務局となり、映画の撮影領域で国際的に活躍できる人材を育成するプログラムを、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会とともに、複数年にわたって構築・実践します。本マスタークラスは、この「Cinematic Quantum」の一環で行うものです。
JSCは今後も、海外の映像団体との連携やマスタークラスを通じて、国際舞台で活躍できる映画撮影者の育成を推進してまいります。
活動の最新報告は、随時こちらで発信していきます。
