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IT企業ソニックガーデンの出版事業、ミシマ社と業務提携

update:
株式会社ソニックガーデン
出版業界の商習慣を問い直す「返本なし・掛け率50%」の流通モデルで、毎日の仕事を面白くする紙の本を社会に届ける



2025年12月10日、お客さまのパートナーとなり事業開発や業務改善をソフトウェアで支援する「納品のない受託開発」を主業とする株式会社ソニックガーデン(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:倉貫義人)は、出版事業「倉貫書房」を本格始動します。これにあたり「一冊入魂」の理念のもと出版活動を展開する株式会社ミシマ社(本社:東京都目黒区、代表取締役:三島邦弘)と思想的な共感を核とした業務提携を締結したことをお知らせいたします。

本提携は、ソニックガーデンの創業者・倉貫が提唱する「仕事を“技芸”として捉え、働くことの中に創造と学びを取り戻す『仕事技芸論』」という思想と、ミシマ社が実践してきた「『一冊の力』を信じる」原点回帰の出版活動が深く共鳴したことにより実現しました。

両社の知見を融合させ、出版業界の商習慣を問い直す「返本なし・書店への掛け率50%(利益率5割)」という新たな流通モデルを導入し、「仕事技芸論」を社会に広く問い、文化として残していくための「紙の本」を届けていきます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22534/14/22534-14-a19b7c7ea653b909b69bd20ded92626c-1280x720.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


提携の背景:なぜ今、「仕事=技芸」という思想なのか
現代社会において、多くの人にとって「仕事」は「労働(報酬を得るための苦役)」と同義になっています。しかし、創造性が求められる現代の仕事において、その価値観は働く人から「上達する喜び」や「没頭する楽しさ」を奪っています。

倉貫書房を主宰する倉貫は、この現状に「仕事を“技芸”として捉える」という新しい思想を提唱しています。「技芸」とは、技術と芸術のあいだに位置し、型を学び、修練を重ね、上達していく営みそのものに喜びを見出すあり方です。

この「仕事を“技芸”とする文化」が広がれば、一人ひとりの仕事が面白くなり、働く人の人生は豊かになる。そして、遊ぶように働く人々が増えることで、社会はより明るくなり、結果として生産性も高まると、倉貫は確信しています。

「紙の本」で思想を届ける理由と、ミシマ社との「共鳴」
倉貫は、「仕事技芸論」を一時的なブームではなく、100年後も続く「文化」として社会に残すことを目指しています。その上で、物理的な存在感を持ち、集中と没入を促し、所有する喜びを得られる「紙の本」こそが、思想を文化として定着させる最も強力なメディアであると考えています。

そして、この思想に最も深く共感し、出版業界において「仕事技芸論」を実践してきたのが、ミシマ社でした。

ミシマ社は、効率や量産を求める出版(=労働)とは一線を画し、一冊一冊の本を丁寧に作り、書店と対等なパートナーとして直接届け、読者に手渡すという営み(=技芸)を貫いてきました。
今回の提携は、単なる業務委託ではありません。「仕事を“技芸”とする」という思想に共鳴した両社が、それぞれの専門性を持ち寄り、文化として社会に広げるためにタッグを組むものです。
本提携で目指すこと
1. 思想を届ける「本づくり」
倉貫書房は、ミシマ社の編集・制作・営業の知見と協働し、「仕事技芸論」を世の中に広げるための書籍を刊行していきます。

2. 届け方を問い直す「仕組みづくり」
「紙の本は素晴らしいが、その届け方(流通)には問題がある」という共通の課題認識のもと、書店を「対等なパートナー」とみなし、適正な利益を分配する仕組み(返本なし、掛け率50%の実践)を追求し、出版業界のビジネスモデル変革に挑戦します。

3. 提携第一弾の書籍刊行
本提携の具体的な成果として、2026年2月5日、倉貫書房第二作目となる書籍『新米マネージャー、最悪な未来を変える』を刊行します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22534/14/22534-14-ab927e3e25ea8bc4773bd03b1fe764aa-1838x2700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

新米マネージャー、最悪な未来を変える著者:長瀬光弘
装丁:鈴木成一デザイン室
発刊:2026年2月5日
ISBN:978-4-911117-01-9
C0093




両代表からのコメント

倉貫義人(倉貫書房 主宰 / 株式会社ソニックガーデン 創業者・代表取締役社長)

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22534/14/22534-14-72011005779854410e9c511d72950f05-3900x3900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


「私にとって『仕事を技芸とする』思想を広めることは、ライフワークそのものです。この個人的な活動を、事業として本格化させるにあたり、ミシマ社という最高の同志を得られたことを心から嬉しく思います。ミシマ社は、私が出版業界の「あるべき姿」として思い描いていたことを、すでに実践されている稀有な出版社です。この提携を通じて、単に本を作るだけでなく、働くことそのものが喜びに変わるような文化を、社会に広げていきたいと思います。毎日の仕事が面白くなる。そんな人を一人でも多く増やすことが、私の願いです。」

三島邦弘(株式会社ミシマ社 代表取締役)

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22534/14/22534-14-58e0d2ad68a95887cc38cdc85cd89ec4-1964x1467.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


「倉貫さんの『仕事技芸論』を伺ったとき、それはまさしく私たちが『一冊入魂』と呼び、実践してきたことそのものだと感じました。業界は違えど、仕事を通じて上達し、遊ぶように没頭する。その感覚を共有できる倉貫さんだからこそ、今回、私たちの持つ編集や流通の知見をすべて提供し、共に歩むことを決めました。IT業界のトップランナーが、出版という『技芸』に本格的に取り組む。この新しい挑戦が、必ずや社会に面白い変化を起こすと確信しています。」


各社概要
倉貫書房(くらぬきしょぼう)
「仕事を“技芸”とする文化を広げる」ことを目的に、株式会社ソニックガーデン創業者である倉貫義人が主宰する出版事業。メディア『Social Change!』を活動の拠点とし、思想の発信と「紙の本」の刊行を両輪で進めている。
https://kuranuki.sonicgarden.jp/shobo

株式会社ミシマ社
2006年10月設立。「一冊入魂」を理念に、原点回帰の「ちいさな総合出版社」としてスタート。取次を経由せず書店と直接取引する「直取引」をメインの営業形態としている。2020年からは書店と出版社をつなぐプラットフォーム「一冊!取引所」の立ち上げに寄与するなど、独自のスタイルで出版活動を展開している。
https://mishimasha.com/

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