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「息が止まっている」とわかっていても半数以上が“様子見” ―睡眠時無呼吸症候群(SAS)300人調査

update:
ムーンムーン株式会社
病気のサインとしての認知は1割未満「単なるいびき」と見過ごす初動の落とし穴



「いびきがうるさい」「日中どうしようもなく眠い」――。これらは単なる疲れのサインではなく、深刻な病「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の予兆かもしれません。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、一般の方300名を対象に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する調査」を実施しました。その結果、心筋梗塞や脳卒中といった重大な合併症のリスクは広く知られている一方で、実際に「息が止まっている」と指摘されても半数以上の人が「様子見」を選択するという、対策の“落とし穴”が明らかになりました。

調査背景

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、放置すると高血圧、心疾患、脳血管疾患などのリスクを飛躍的に高めるだけでなく、日中の眠気による交通事故や労働生産性の低下を招く恐れがあります。しかし、いびきを「体質」や「疲れ」として見過ごしたり、自力での対策で済ませようとしたりするケースも少なくありません。本調査では、SASに関する「症状・原因・リスク・対処法」の認識実態を可視化し、適切な治療へと繋げるための課題を探るべく実施いたしました。

調査サマリー

- 症状の認識: 「呼吸停止」(25.2%)や「いびき」(15.9%)が代表的。一方で「起床時の頭痛」や「頻尿」の認知は低い。
- 合併症のリスク: 「心筋梗塞」や「脳卒中」が上位に。生命に関わるリスクへの警戒心は高い。
- 行動の落とし穴: 「息が止まっている」とわかっても、52.7%が「しばらく様子を見る」と回答。
- 対策の誤解: 医療機関での治療に加え、「枕の調整」や「鼻腔拡張テープ」といったセルフケアに期待する声も根強い。
- 受診先の認識: 「呼吸器内科」(45.0%)や「睡眠外来」(28.3%)が適切と考える人が多い。

詳細データ

Q1:「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の症状として、当てはまると思うものを答えてください



- 寝ている間の呼吸停止:25.2%
- 大音量のいびき:15.9%
- 熟睡できない:13.6%
- 日中の強い眠気:13.5%
- 倦怠感・疲労感:8.2%
- その他:23.6%(集中力・記憶力の低下:6.7%、睡眠途中の覚醒:6.3%、起床時の喉の渇き:5.2% など)

→ SASの主要なサインである呼吸停止といびきについては、高い認知度を誇ります。一方で、起床時の頭痛や多量の寝汗、夜間の頻尿などの随伴症状については認知が低く、これらの体調不良がSASに起因していると気づかないケースが多い可能性が示唆されました。
Q2:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な「原因」は何だと思いますか?



- 肥満:23.4%
- 飲酒の習慣:12.1%
- 疲労やストレス:11.2%
- 加齢:10.6%
- 鼻づまり:9.8%
- その他:32.9%(病気のサイン:8.5%、顎が小さい:6.2%、あおむけ寝:5.7% など)

→ 「肥満」が原因の筆頭として挙げられました。しかし、自身の体調の変化や特定の症状がSASという疾患の予兆である、という「病気のサイン」としての認識は8.5%と1割に満たず、疾患の可能性を自覚することの難しさが浮き彫りになりました。
Q3:睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置した場合、どのようなリスク(合併症)があると思いますか?



- 心筋梗塞・狭心症:19.9%
- 脳卒中・脳梗塞:18.0%
- 居眠り運転等による事故:14.9%
- 労働生産性の低下:11.4%
- 高血圧:10.7%
- その他:25.1%(動脈硬化・不整脈:9.3%、認知症のリスク向上:5.6%、うつ病等の精神疾患:5.5% など)

→ 循環器・脳血管疾患や事故へのリスク認知は高く、SASが「命に関わる病気」であるという理解は広まっています。
Q4:もしあなたや身近な人が「睡眠中に息が止まっている」とわかった場合、どう行動しますか?



- しばらく様子を見て、症状が続くようなら受診を検討する:52.7%
- すぐに専門の医療機関の受診を勧める:25.3%
- 枕を変える、ダイエットをするなど自力で改善を試みる:17.7%
- どうすればいいか・どこに相談すればいいかわからない:4.0%
- 命に関わることではないので、特に何もしない:0.3%

→ 合併症のリスクを知りながらも、半数以上が「様子見」を選択。即座に受診を促す人は4人に1人に留まりました。
Q5:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善・治療法として、有効だと思うものをすべて選んでください



- 医療機関での治療:19.9%
- ダイエット:18.3%
- 枕の高さ調整:13.4%
- 横向き寝:13.3%
- 鼻腔拡張テープの使用:11.8%
- その他:23.3%(寝酒を控える:8.3%、マウスピースの使用:5.7%、禁煙:4.1% など)

→ 医療機関での治療の重要性は理解されていますが、「枕の調整」や「鼻腔拡張テープ」といった、市販品で対応できる範囲の対策に有効性を期待する層も多く見られます。
Q6:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合、何科を受診すべきだと思いますか?



- 呼吸器内科:45.0%
- 睡眠外来:28.3%
- 耳鼻咽喉科:17.3%
- 内科:5.0%
- 循環器内科:3.3%
- その他:1.1%

→ 受診先としては「呼吸器内科」が最も支持されました。専門性の高い「睡眠外来」への認知も徐々に高まっていることがわかります。

調査結果のまとめ

今回の調査により、SASが引き起こす合併症の恐ろしさは一定程度理解されているものの、「自らの症状を重く捉え、即座に行動に移す」という段階には高い壁があることが浮き彫りになりました。特に「様子見」を選択する層が過半数を超えている事実は、早期発見・早期治療を妨げる大きな要因です。また、枕やテープといったセルフケアへの期待が高い一方で、それらは根本治療ではないという理解を広めていく必要があります。

一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント




「寝ている間に息が止まる」という状態は、体が常に酸欠状態にあり、心臓や脳に過度な負担をかけている異常事態です。本調査で、リスクを知りながらも半数以上が「様子見」を選んだことは、非常に危機的な状況だと言わざるを得ません。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「ただのいびき」ではなく、治療が必要な疾患です。枕を変える、鼻腔テープを貼るといった対策は一時的な凌ぎにはなっても、無呼吸そのものを根本から解消するものではありません。
日々の些細な不調を「単なる疲れ」と見過ごさず、身体が発している重大なサインであると認識することが大切です。家族やパートナーから無呼吸を指摘されたら、「まずは様子見」ではなく、「すぐに専門医へ」という意識を当たり前にしていくことが、将来の重大な病気を防ぐ第一歩となります。

調査概要

- 調査主体: 一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
- 調査期間: 2026年3月9日~2026年3月10日
- 調査対象: 全国の20代~60代以上の男女
- 調査方法: インターネットによるアンケート調査
- 有効回答数: 300名

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