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未来のバラエティの姿? 「配慮過剰なお笑い」を描いた漫画が話題

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 お笑いなどテレビのバラエティ番組でも、見る側との「あうんの呼吸」が通じなくなり、いじめに転用されるなど「シャレがシャレにならない」世の中。そんな世情を表した「コンプライアンス(法令や道徳規範の遵守)が行きすぎたお笑い」を表現した漫画がTwitterで話題です。

  •  この漫画を投稿したのは、漫画家の255(にここ)さん(@nikokosan)。雑誌などの連載のほか、ほぼ毎日Twitterで漫画作品を発表してらっしゃいます。

     2020年2月18日に投稿されたのは、いわゆる「どつき漫才」におけるツッコミの場面に、囲みテロップで次のような説明が付け加えられているもの。

     「これはあくまでお笑いにおける『ツッコミ』であり、暴力を助長する意図は含まれておりません。2人はプライベートでも仲が良く、幼稚園生の頃から家族ぐるみでの付き合いもあるとか。『バカ野郎』と叩いてはいますが、ツッコミの田中さんは学生時代ボケの高橋さんによく勉強を教わっており、本人のいないところでは『あいつは凄ぇよ。天才だ』と褒めていたそうです。深い信頼関係のある2人です。安心してお楽しみください」

     まるでタバコのパッケージにある、たばこの煙が周りの人の健康に悪影響を及ぼすことや、健康増進法、20歳未満の喫煙を禁じる注意や、喫煙が健康の及ぼす危険性を表記しているかのような画面です。情報量がめちゃくちゃ多くなってますね……学生時代のエピソードとか、いい話だけど……。

     この作品の背景になっているのは、近頃でも「昔に比べて窮屈になった」と表現される、テレビのバラエティ番組。これが行きすぎると、こうなるのではないか、という感じです。

     確かに、昔ではお笑いで度を超した表現が多々ありました。しかし、それは「お笑いする側」と「見ている側」とのあうんの呼吸があり、これはお笑いで特別なこと、という切り分けができていたからこそ、成立していたことでもあります。

     いい大人がすることはもちろん、善悪の判断がつかない子供が真似た時には、周囲の大人が叱るなり、たしなめたりして「あれはお笑いのためにやってることで、真似しちゃいけない」ということを教えていました。ところが今は、真似た子供が親をはじめ周囲の大人から叱られることが少なくなり、そういったことを学ぶ機会も失われつつあります。

     このため、今までだったら「説明しなくても分かるよね」ということも、いちいち説明する必要が出てきます。でも、それを全部説明されると、面白みが削がれてしまうのも事実。この作品はある意味、私たちの「お笑いリテラシー」を表しているのかもしれません……一周回って面白いですけどね。

    <記事化協力>
    255さん(@nikokosan)

    (咲村珠樹)

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