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絶滅しそうな高崎グルメをまとめた「絶メシリスト」 高崎市がサイト開設

地元の人に愛されるローカルめしや名物店主。しかしそんな味のある店は後継者難もあり、減少の一途をたどっています。筆者の実体験ですが、地元で通っていたお気に入りの店が店主の急逝により閉店してしまい、悲しんだこともしばしば。

  • 群馬県高崎市も、そんな個人経営の長く愛された飲食店や名物メニューが数多くある街のひとつ。やはり後継者難から徐々にその数を減らしているとのこと。

    これではいけない!我々の愛する絶品メシを絶やしてなるものか!と、絶滅(閉店)の危機に瀕した古き旨きローカル店とその名物メニューを紹介し、合わせてその味を受け継ぐ後継者も募集しようという意欲的なWEBサイトを高崎市がオープンしました。その名も「絶メシリスト」。

    このサイトは、高崎市民から募集した高崎の絶品グルメ情報をもとに、プロのグルメライターで編成した「絶メシ調査隊」が厳選した「絶メシ」を紹介する、高崎市オリジナルのローカルグルメサイトです。

    気になる絶メシリストは以下のような要素を中心に総合的に判断・選定し、認められたものを紹介したもの。

    ●家族・もしくは少人数で営業している個人経営(非チェーン)の店舗
    ●昭和の歴史を感じさせる歴史がある
    ●後継者問題を抱えている、もしくは後継者問題を抱えていそうである
    ●この店でしか味わえない絶品料理、雰囲気がある
    ●地元高崎市民に愛されている
    ●インターネットの検索に出てこない、もしくはあまり情報がない

    地元の人に愛される、いわゆる「知る人ぞ知る」店ということですね。そして、重要なのが「後継者問題の有無」。これについて、当サイトでは掲載店の将来を担う候補である「後継者・インターン募集」のコーナーを設けているのが大きなポイントです。

    調査会社の帝国データバンクが2017年3月に発表した「外食産業『休廃業・解散』動向調査」によると、2016年に「休廃業・解散」となった外食事業者の代表者の年齢別推移は、60代が30.9%で最も多く、次いで70代の19.8%、50代の17.8%と続きます。2012年以降、70代の占める割合は年々増加しており、高齢化した経営者による休廃業・解散が増えていることが判ります。現在、団塊の世代(1947年〜1950年生まれの世代)が70代を迎えてきており、これから数年はこの増加傾向が続くとみられています。

    だからこそ、今のうちに手を打って、愛すべき絶品グルメを次の時代へつなげていこう……ということなんですね。

    「絶メシリスト」は現在も候補を募集中です。オススメしたい店の情報をお持ちの方など、詳しくは「絶メシリスト」サイトをご参照ください。

    (咲村珠樹 / 画像提供・高崎市)

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