楽しみな時間というものは待ち遠しく、早くきてほしいと願ってしまうもの。それは人間に限らず、猫も同じ心境のようです。
いつも同じ時間にご飯をもらっているため、時計の存在に気づいた猫が、針を進めて時の流れを速め、ご飯の時間を引き寄せようと挑戦する動画がTwitterに投稿されました。
時の流れに干渉しようと挑戦しているのは、三毛の女の子猫ミカサにゃん。飼い主さんの愛情をたっぷり受けて暮らしています。
飼い主さんによると、ミカサにゃんのお食事タイムは毎日9時からにしているとのこと。その際、時計で時刻を確認しているわけですが、どうやらその仕草から、時計が自分のご飯にとても関係があるのだ、と気づいたようなんです。
さらにミカサにゃんは注意を傾けます。よく見てみると、文字盤の中で針が動いている、それが一定の形になると、飼い主さんはご飯をくれる……。
この時計の針が「9時」を指し示せば、はやくご飯をくれるに違いない!と考えたのか、ミカサにゃんは時計に手を伸ばします。時刻は8時37分ごろで、ご飯には30分ほど早いタイミング。
一生懸命、文字盤に手を伸ばして針を動かそうとしますが、文字盤はガラスで覆われており、針に手を触れることはできません。苦闘むなしく、時計は落っこちてしまいました。
本当に時計の針が指し示す時刻について、完全に理解しているかは不明ですが、とにかく時計が関係していると気づいたようで「ご飯が欲しい時に時計をいたずらし始めたのは、数か月前からだったと思います」と飼い主さんは振り返ってくれました。
飼い主さんの方も、ミカサにゃんが時計をいたずらする時を観察してみたそうで、結果をうかがうと「ご飯が欲しい時です。ほかの時にしているのは見たことがありません」とのこと。時刻が分かるかはともかく、ごはんと時計の関係は理解しているようです。
もちろん、かわいいミカサにゃんの努力は認めたいのですが「どんなにねだられようと、ご飯は9時です(笑)。健康のため、規則正しい時間にしたいので……」と飼い主さん。ご希望にそえないのは残念ですね。
ご飯の時間になるまで、暇を持て余したミカサにゃんは飼い主さんにまとわりついたり、気をひくいたずらをしたりしているんだとか。ご飯のために努力を惜しまないミカサにゃんですが、我慢した後のご飯は、より美味しく感じられるのではないかな……とも思っちゃいますね。
「どうやら自分がどんなに暴れても、この物体の針が ┛(9時)にならなければゴハンは出てこない」という法則に気付いたネッコ。
人類が成し得なかった「時を早める」という禁忌に挑戦し、そして散りました。 pic.twitter.com/qL8rDMtqWG— ミカサにゃんの飼い主 (@MikasaLove611) May 16, 2022
<記事化協力>
ミカサにゃんの飼い主さん(@MikasaLove611)
(咲村珠樹)