かつて、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画「ドラゴンボール」。現在でも新作アニメや映画が制作されるなど、世界中にファンを持つ作品として知られています。

 作中、特に人気が高いエピソードといえば、悟空たちがフリーザ軍との激闘を繰り広げるナメック星編。その特徴的な地形や木々、建物を、ファンがジオラマで完全再現しました。作品を見ているだけで、あの名シーンの数々が、脳裏に浮かびます。

 作品を制作したツイッターユーザー・ごっちんさんは、もちろんドラゴンボールの大ファン。フィギュアを飾る台座を自作し始めたことをきっかけに、いつしか「もっとスケールの大きいものを作りたい!」と考えるようになり、今回ジオラマ制作へのチャレンジを決意しました。

 そう、実はこのナメック星のジオラマはごっちんさんにとってのジオラマデビュー作。No.1からNo.3まで、3分割された作品となっていますが、どれもジオラマ制作をはじめて間もないとは思えないほどの出来栄えです。動画を見ていると、まるで舞空術でナメック星の上空を散歩しているような気分になります。

ナメック星のジオラマ全体像

 作中に登場する数々の舞台の中から、あえてナメック星をモチーフに選んだのは、そこで繰り広げられたストーリーはもちろんのこと、それまでの舞台であった地球とは異なる、地面の色や木の形、建物の形が強く印象に残っていたことから。

 そうした意思は、やはり作品にも強くあらわれている模様。ところどころに生えたアジッサの木や、地球のそれよりもやや青みがかった草の色は、漫画やアニメで見たナメック星そのもの。

特徴的な木の形や地面の色を完全再現

 これに加え、悟空が乗ってきた宇宙船や、ナメック星人の集落、切り立った崖の上にある最長老の家、さらにはオレンジ色の雲や遠方に見える惑星なども再現されています。こうした細部へのこだわりは、まさにお見事というほかありません。

宇宙船やナメック星人の集落

最長老の家

 ジオラマだけでもこれだけの完成度を誇っているわけですから、フィギュアとの相性は言わずもがな。ごっちんさん自身も、「とても満足している」と感想を語るように、360度どこから見ても、壮観のフィギュアスペースが完成しました。

フィギュアとの相性は最高!

 今後についてうかがうと、すでに次作の構想も考えているのだとか。優勝目指して奮闘した天下一武道会から、魔人ブウとの最後の決戦を繰り広げた界王神星など、ドラゴンボールの物語を彩ってきた舞台の数々。それらがごっちんさんの手でどのように再現されるのか、考えただけでもワクワクが止まりません!

<記事化協力>
ごっちんさん(@keinosuke2000)

(山口弘剛)