マクドナルドのクルー(店員)といえば、満面の笑み(スマイル)で、注文を受けつけ、迅速に商品を作り提供する。全てにおいて無駄がない動きと、客への丁寧な対応が求められます。

 実はかつて筆者もマクドナルドのクルー。もう辞めてずいぶんたちますが、最終的には指導係のトレーナーまで務めた経験者です。

 マッククルーの仕事はほとんどがマニュアル化され、トレーニングの仕組みもばっちり。クルーたちは厳しいトレーニングを重ねてさらなる高みを目指していきます。

 ちなみに、このしっかりした仕組みもあり、バイト初心者でも働きやすいのが特徴。よって、「マクドナルドでバイトデビューした」という人は珍しくありませんし、最近では「親が昔バイトしていて、最初のバイトに勧められた」なんて話も聞くことがあります。

 ちょっと前置きが長くなりましたが、このマクドナルドの仕事が体験できる「おもちゃ」が公式よりハッピーセットのおもちゃとして登場しています。

 実際を知る筆者だからこそ、これには興味津々。どこまで再現されているのか、実際の商品を入手してあそんでいきます。

■ ハッピーセット「マックアドベンチャー なりきりマクドナルド」とは

 7月14日に発売された、ハッピーセット「マックアドベンチャー なりきりマクドナルド」。職業体験をコンセプトにし、マクドナルドで実際に行われている仕事が体験できるおもちゃとなっているそうです。

 体験できる業務内容は「レジ」「グリル」「オペレーション」といったマクドナルドにおいて最も基本となる業務。おもちゃは中身が見えない袋に入れられ、注文するとランダムで渡されます。よって、何が出てくるかはあけてからのお楽しみ!

なりきりマクドナルドの一覧

 第一弾では「スキャンでしはらい! レジスター」「パティがやける! グリルマシーン」「ケチャップがおせる! ハンバーガーキット」が登場。

 第二弾では「クルーになりきろう! サンバイザー&ネームバッジ」「カップをとりだせる! ドリンクマシーン」「つくってみよう! プチパンケーキセット」が登場します。

 元クルーとして、グリルをメインで担当してきた私としては、やはり「パティがやける! グリルマシーン」を狙いたい。一体どんな仕組みで、おもちゃの「パティ」を焼いていくのかという点が、気になるところです。

■ いざ「ハッピーセット」購入、出たのは……

 では、マクドナルドにいってハッピーセットを購入。

 え?オトナが「ハッピーセット」買えるの?と思うのかもしれませんが、実は「ハッピーセット」は大人でも購入可能。そもそも「ハッピーセット」は子どものために親などが購入するもの。大人が購入できなければ、子どもに買い与えることができません。

 ですので、もしその点気になるなら、「子どもに頼まれまして~」みたいな空気を漂わせながら、普通に頼めばヨシ!別に恥ずかしくもありませんし、そもそもクルー側は全く気にしていません。

 ということで袋をあけて出てきたのは……ラッキー!狙っていた「パティがやける! グリルマシーン」です。

なりきりマクドナルド「グリル」

 一応説明書がついております。それによるとボタンを押すとグリルの蓋が開く仕組み。今はどうか知りませんが、筆者が働いていた頃のマクドナルドでは、このグリルはボタンなど押す必要はなく、自動的に焼ける仕組みとなっていました。

 今回はボタンを押すところに仕掛けがあり、それがないと成立しない模様です。

なりきりマクドナルド「グリル」説明書

 また、おまけでシールもついています。こちらは今回のおもちゃに貼り付けるなどして使うわけでもなく、本当におまけ。

なりきりマクドナルド「グリル」シール

■ パティを焼いていきます。

 では、パティを焼いていきますが、本当にパティが焼けるわけではもちろんありません。何らかの仕掛けがあるはずなので、そこは是非とも知りたいところ。パティを並べ……(実際はもっとたくさん並べることができますが)

なりきりマクドナルド「グリル」焼ける前の状態

 蓋を閉じます。ちなみに、蓋のついたグリルを通称「クラムシェル」と呼びます。

なりきりマクドナルド「グリル」蓋を閉める

 そしたら、ボタンを押しながら蓋をあけると……

 マジでミートパティが焼けております。先程ピンク色だった「パティ」が茶色になっております。これは不思議すぎる。

なりきりマクドナルド「グリル」焼けたあと

■ 仕組みはどうなっている?

 この仕組みはどうなっているのでしょうか。実は「パティ」、「焼く前」と「焼いた後」それぞれのパティが用意されており、ボタンを押したり離したりすることで交互に出し分けることが可能。

なりきりマクドナルド「グリル」焼ける前

 ボタンを押している際は上段にある「焼いた後」の「パティ」が登場し、ボタンを離すと「焼く前」の「パティ」が登場。

 なんとも、よく考えられた仕様です。もちろん実際のマクドナルドのグリルはそんな機能はないのですが、子どものおもちゃとはいえ、この仕掛けはよくできたものです。さすがマクドナルド。

 ただ残念な点としては、「パティ」を並べたりひっくりかえしたりする作業はできず、固定されていること。「焼き上げる」という工程に特化させているため、仕方のない点ではありますが、結構その作業もグリルの醍醐味だったりします。

 今回は「パティがやける! グリルマシーン」にしぼって紹介しましたが、他の「スキャンでしはらい! レジスター」「ケチャップがおせる! ハンバーガーキット」も気になるところ。どちらも簡略化され、実際の仕事とは違うものの、本物のマクドナルドが作っているおもちゃですので、期待しても良いと思います。

<参考>
マックアドベンチャー なりきりマクドナルド

(たまちゃん)