1970年代から80年代にかけて、音楽用の記録メディアとして人気を集めた「カセットテープ」。外出時には専用のポータブルプレーヤーを使い、「音楽を持ち運ぶ」という、今現在にも引き継がれる文化を形成しました。
そんな昔懐かしいポータブルカセットプレーヤーをミニサイズで再現したおもちゃが、9月初旬よりカプセルトイに登場したとのこと。しかも録音・再生機能付きという本格的な仕様。これは……遊んでみたい!
■ 行きつけの大型リサイクルショップで発見 何が出るかな?
……ということで、行きつけの大型リサイクルショップのカプセルトイコーナーをチェックしてみると……良かった、ばっちり入荷していました。
商品名は「本当に録音再生!レトロminiポータブルプレイヤーマスコット」(発売元:トイズスピリッツ)で、価格は1回500円。ラインナップは全5種で、内4つはポータブルプレーヤーとカセットテープのセット、残り1種はカセットテープとケース及びラベル紙5枚のセットとなっています。
これは是が非でもポータブルプレーヤーを引かねば……と意を決して回した1回目は……あっ、「カセットテープとケースセット」が出てしまいました……。なんという引き運の無さでしょう、これは続行確定です。
続いて2回目。被らないことを祈りつつ、ハンドルを回すと……よし、1回目とは異なる赤いカプセルが出ました。確認のために開けてみると、これは「B:ダークグレー(カセット:赤)」であるようです。ついに念願のポータブルプレーヤーを入手したため、ここで打ち止め。自宅に持ち帰り、早速触ってみたいと思います。
■ あの頃を思い出す仕掛けが満載 500円にしては十分すぎる出来栄え
引いた2種類をじっくり見ていきます。
引いた時は少しがっかりした「カセットテープとケースセット」は、ラベルやケースの再現度が非常に高く、思わず懐かしさを感じる出来栄え。むしろこれは当たって良かったと言えるかもしれません。
本題のポータブルプレイヤーの方も、”あの頃”を思い出す仕掛けが満載。ソニーの初代ポータブルプレーヤーを思わせる見た目はもちろんのこと、ボタンひとつでシャッターがオープンし、中に入っているカセットテープは脱着可能と本格的な仕様です。特にシャッターを開く際の「ガチャッ」という音は本当にリアル。
音声の録音・再生は上部の赤いボタンと青いボタンで行います。録音は最大20秒まで可能で、吹き込んだ音声も思ったよりクリア。本格的な録音機とは行かないまでも、おもちゃとしては十分楽しめる範囲です。ちなみに子どもたちには大ウケでした。
なお、録音・再生はカセットが入っている状態でしか行えませんが、本体自体に録音されるようで、カセットごとに異なる音声を録音する……といった遊び方は出来ませんでした。それでも、500円で当時を懐かしむには十分すぎる機能でしょう。
本体にはボールチェーンが付いているので、バッグなどに付けて携帯することも。当時を知る方同士であれば、話が盛り上がること間違いないでしょう。
(山口弘剛)